サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

宮沢和史 音楽生活35周年コンサート『君と探してる楽園』@日比谷野外大音楽堂 24.5.25

2024-06-02 | LIVE











先週の土曜日に日比谷の野音で宮沢和史の歌手活動35周年記念公演を観て来ました。










THE BOOMで89年にメジャーデビューし、その後ソロやGANGA ZUMBAでも活躍している宮沢さん
こっから一気に管理人個人のオナニートークに入りますが数十行ほどお付き合い頂きたい
(とは言えあくまで個人ブログなので思い出語りが入るのは容赦頂きたい笑)。
生まれ育った横浜市戸塚区の小学生だった頃、
担任のY先生がブームの大ファンだった
それがきっかけで
全校生徒が集まる合唱発表会の合唱曲で「風になりたい」を一生懸命練習したり、
或いは組体操の種目で「berangkat-ブランカ-」を練習したりもした
音楽に関しては、
当時のアニメソング.....例えば「きんぎょ注意報!」や「おばけのホーリー」等の曲は好きだったが
だからといって音楽そのものが好き~という訳では決して無かった(と、思う)
ポンキッキーズで使われてた電気グルーヴとかの曲も好きだったが・・・
逆に言えば、
そういうタイアップの無い音楽に関してはそこまで明るくなかった自分が居たのだ
だけど、「風になりたい」を何度も練習している内に素直に「良い曲だな。」と感じている自分もいた

何が言いたいかというと、
音楽の楽しさや歌がもたらす力に関して
初めて気付けたというか、「音楽そのもの」を好きになったきっかけがTHE BOOMだったのだ
この出来事とこの曲が無ければそこまで音楽や楽曲に興味を持って無い人生だったかもしれない
その後は、
当時流行ってた色々なバンドや歌手を聴き込み、
そこからマニアックな方向に走ったり、
それが未だに続いているし
未だに音楽に豊かな気持ちにさせてもらってもいる
しかし
その総ての原点がTHE BOOM及び宮沢さんが作った楽曲だったのは疑いようもない
この人が居たから、今の自分が居る・・・そう思える数少ない人物の一人なんですよね
だから、この公演には絶対に行きたかったし、全力で感謝を伝えたかった。
初めて好きになった歌手の歌にいまだに夢中になってる事を示したかった。
.....という個人的な想いはさておき(笑
全キャリアから選ばれた多彩な楽曲陣にウットリしてしまったシンプルに楽しい一夜でした!では、以下。














会場に付くと、
リハの段階から思い切り音漏れしていて
その日演奏する曲達がいち早く聴けてラッキーだった。
森林の中で宮さんの歌声を聴きながら過ごす、、、贅沢な時間でした。
会場の中に入ると肉眼でもそこそこ見える位置だったのでちょっと良かったですね
観客は立ち見の方も含めてパンパン、未だに衰えない人気っぷりにこちらまで嬉しくなりつつ・・・
晴天の日比谷野音にて「24時間の旅」で35周年記念公演はスタート!
 この曲、
元々大好きな曲で
普段からコンスタントに聴いてる曲の一つだったので
正直のっけから嬉しかったですね
サビの瑞々しいボーカル
ベテランだけど歌声は未だに年を食ってない感じ・・・がすごく良かった
この曲を聴きながら自分も「色々な事したいし、色々な場所に行きたい。」と強く想わされる
それは現実的な意味でも、精神的な意味でも。
一曲目が大好きな曲だった事で
個人的な掴みは抜群
名曲にウットリしつつ、
歌詞の「真実」のとこで「真実だよーっ!!」とアドリブ効かすのも非常に楽しかった(笑
ポップに弾けるアンセム「神様の宝石でできた島」はホーンのアレンジが気持ち良く、
多幸感溢れる「そばにいたい」の心地良いスカ・サウンドにも癒される
そして宮沢さんの歌はやっぱり抑揚が効いてて素晴らしいな~と改めて感じていた。

MCでは、
「皆さんこんばんわ宮沢です」と挨拶。そして、
(快晴を見て)「皆さんの普段の行いがこうさせたんです。」
嬉しくなる一言を貰いました
そこから、
ザ・ニッポン!な雰囲気満載の「ひゃくまんつぶの涙」
ハイヤ!の掛け声に手のフリも楽しくて賑やかな和の空気感が拡がっていく
宮さん「これを理想郷って言うんだと思います。」と話して今回の公演タイトルにもなっている
「君と探してる楽園」というフレーズも入った「楽園」を披露
スカ×民謡~といった感じの楽曲で
宮さんもノリノリの歌唱
爽やかな空気が流れていました
この曲の一体感もまた見事でしたね・・・!


バンドメンバーが捌けて、ここで宮沢さんの弾き語りコーナー。
お客さんの一人が「35周年おめでとー!」と大きな声を出しその祝祭感も心地良い中
THE BOOMの名曲の一つである「月さえも眠る夜」を披露
個人的にも大好きな曲だし、
涼風とアコギの相性も良く最高に気持ちの良い音楽空間がそこにはありました
なまめかしく艶のある歌声、限りなく優しいアコギの音、
そこに、
「なにもかも捨てておいで
 あなただけ連れておいで」
という歌詞が合わさって
思わずちょっと泣いてしまいました
そこには、
色々な想いも内在してた訳ですけど.....
やっぱり自分の好きなものっていうのは誰に穢される理由も無くただただ好きな訳ですから
その辺りの息苦しさや本懐に絡んで宮さんが肯定してくれた様な感覚があったのかも
自分の「好き」の中では、他の誰もいらない、あなた(自分)だけで良い。
みたいな・・・。
個人的には歌の中でそういう感覚を貰えた気がしていた。
 更に、
代表曲「島唄」も弾き語りで披露
趣ある和の音色が野音の雰囲気にとても似合っていてこちらも良かった
以前生で聴いた時よりも更にタフになった歌声にも感化されつつ、
祈りを捧げるその歌に酔い痴れもしつつ、、、
「このまま永遠に夕凪を」の部分は思わずジーンと来たりもした。


さて、
宮沢和史さんと言えば、
勿論ロックンロールも欠かせない
フライングVを持ちそれまでの空気とは一変して「SAVE YOURSELF」
王道のロックサウンドに乗せ強靭なグルーヴ感も合わせて魅せていく
ちなみにこの日のバンドメンバーの中には高野寛さんが居た
「敬称略」で宮沢さんに称賛されていた名シンガーソングライターですね。
 続けて、
今度はファンク色の強い「E TUDO TAO MENOR」を披露
宮沢さんは旅が好きなイメージがあるけど、音楽の中でも色々な場所に旅して来たミュージシャンでもある
スカ、琉球音楽、ブラジル音楽から王道のロック、更に歌謡曲、演歌、オルタナ・・・
正に生ける音楽絵巻。と言わんばかりの構成で観客を音楽の旅に誘(いざな)っていきました
 更に、
近年のソロの楽曲も披露
「次世界」ではポジティブなアッパーサウンドで魅せる
ちょっと原点回帰っぽい空気がまた堪らなかった
続いて、
「アストロノート」では瑞々しいポップ・ロックを会場に叩き付ける
往年のヒット曲だけではなく、近年のキラーチューンでもノセる辺りまだまだ衰えなき才気を感じさせました。
 逆に、
アダルティな色気ムンムンの歌唱で聴かせた「Perfect Love」
バイオリンの音が際立って聴こえた切実なバラッド「Next to you」と
❝オトナの歌❞でも魅せていく構成もまた良かった
かつての、
渋谷系にも通ずるような解放感溢れるサウンドで「Toquio」
この曲もアコースティック・サンバって印象もあってひたすらに気持ちの良い時間でした
「日比谷ー!」のシャウトも気持ち良かったピースフルなスカ「この街のどこかに」を歌唱し、
いよいよライブはクライマックスへと向かっていく。


ここで、
個人的にも思い入れの深い一曲「風になりたい」
宮沢さんの代表曲の一つでもあると思う
そして、
未だにアレンジされたものが令和の今でもCMソングとして使われてたりもする。
そんな名曲を自由に踊れるサンバとして小気味良く爽快に響かせていく
シンガロングも楽しかったし、
どんどん高まっていく演奏の熱にはトリップ感も受けたりもした
ただ、
涼しい5月の野外で聴いている~という事実も相俟って
本当に風になっている様な音楽的なオルガズムもありました
ちょっとクサい言い方かもしれませんが・・・笑
でも、それが音楽の魔法でもある。
 スウィングなアレンジが気持ち良い「TOKYO LOVE」を軽やかに披露
イントロのトロピカルな感じと滑らかな歌唱に快感を覚えつつ、
「二人は愛に包まれる」の部分を「僕らは愛に包まれる」と歌っていた気もして
それも良かった.....
更に絶頂は続く
夏に聴きたくなる爽やかなサマーソング「真夏の奇蹟」
ライブで特に盛り上がるTHE BOOMの頃から鉄板の曲の一つでもある
この日は夜の野音という事もあって余計にそのムードに合ってたのと、
会場全体がディスコのように変化していて、
その空気感で余計に気持ち良かった
宮さんも実にノリノリ
ひたすらにカタルシス満点な流れが続く中まだまだ燃料の投下は終わらない!

GANGA ZUMBAの名曲「HABATAKE」を軽やかに歌唱
この曲も凄く良かった・・・
OVER SEASの雰囲気たっぷりのお洒落な楽曲
そこに日本語で力強く「羽ばたけ!」と歌われるその和洋折衷のバンド・マジックが素晴らしかった
そして、踊れる踊れる。ソロの曲も良い、ブームの曲も良い、でも、GZの曲だって凄く良い。
そんな宮さんの辿って来た音楽的軌跡の正しさを証明する一幕でした
更に、
初期の威勢の良いスカ・ナンバーを彷彿とさせる様な「Wonderful World」
宮さんも超ノリノリで「ツカチャ!」とスカでお馴染みの口フレーズを繰り出して行く
会場全体も大盛り上がり、年齢を感じさせない若々しさに溢れたパフォーマンスは流石の一言。。
もうこんなに騒いで踊ってる空間そのものがワンダフルワールドだわ。と感じつつ、
そのトリップ感にも魅せられた楽曲でした・・・!
デカ箱という事もあり、
物凄いインパクトとスケール感でもありましたね
本当に「格好良い!」と思えるステージングが続く中で
最後はピースなダンスビートで観客をイカせた「Discotique」で締め
宮さんも独特の腰使いでエロスを表現しつつ正にフィーバーといった雰囲気で本編は終了
野音を完全に野外ディスコに染め上げ自分の空間にしてしまうその手さばきが本当圧巻でした
踊れるし、浸れるし、泣けるし、聴かせるし・・・で様々な音楽の形を見せて魅せた今回のライブ
正に宮沢和史という音楽家の海の様な包容力と幅の広さを証明してみせた、
金字塔的な公演に仕上がっていました。
35周年、
おめでとうございました!

















1.24時間の旅
2.神様の宝石でできた島
3.そばにいたい
4.ひゃくまんつぶの涙
5.楽園
6.月さえも眠る夜
7.島唄
8.SAVE YOURSELF
9.E TUDO TAO MENOR
10.次世界
11.アストロノート
12.Perfect Love
13.Next to you
14.Toquio
15.この街のどこかに
16.風になりたい
17.TOKYO LOVE
18.真夏の奇蹟
19.HABATAKE
20.Wonderful World
21.Discotique

22.星のラブレター
23.遠影
24.銀河















35周年だから「サンゴ」らしい。
辛島美登里も同じ発想で「coral(サンゴ)」にしてましたね・・・笑



アンコールでは、
レミオロメンの藤巻亮太をゲストに招いて2曲歌いました
藤巻さんとは同じ山梨出身のミュージシャン同士って事で「故郷の音楽仲間」と呼称していました
アコギを持ってステージに上がる藤巻さん、その藤巻さんと笑顔でガッチリ握手する宮さん
レミオロメンも高校生の頃よく聴いてたので感慨深い光景でもあった。
 「星のラブレター」
この前のうたコンではPRINCESS PRINCESSの奥居香と一緒に歌ってたけど、
藤巻さんは藤巻さんで良かった
というか、
藤巻さんの声に宮沢さんの曲って凄く合うんだな。。
「コオロギが便せんに止まった 失礼なやつだ」のトコなんか藤巻さんの曲みたいだった
サビではユニゾンでも聴かせてくれて二人の息のピッタリ感が素晴らしかった!
宮沢さんの(観客に向かって)「会いに来たよ~!!」と叫ぶアドリブにもブチ上がりながら、
この間出た新譜「35」から新曲「遠影」も二人で披露。
この曲は、
藤巻さんが作曲で宮沢さんが作詞している楽曲
宮さん「先に詞を書いて藤巻くんに渡したら明るく前向きな曲にしてくれた」と語り、
その言葉通りにこれまた瑞々しく爽やかなメロディが美しく響いていく
個人的に、
故郷を想う楽曲なので
聴きながら管理人の生まれ故郷の横浜市戸塚区を思い出したりもした・・・笑
でも、誰しも例外なく生まれ故郷ってのはあるもんだから、それを想起しながら聴けば良いと思う
サビの二人のユニゾンにもエモーショナルな気持ちになりつつ藤巻さんもまた出色のパフォーマンスで
華麗にステージを去ってゆきましたね。

最後は、
「あなたがどこにいても~この歌の中でひとつになれる」と歌った「銀河」で締め
正にこんな夜のフィナーレには相応しい言葉を丁寧に紡ぎ歌い、
万感の夜は終わりを告げました
MCでは、
「(私は)幸せものだなと思います」
「(ファンが)手を引いてここまで連れて来てくれた」
と観客への感謝を語っていた宮沢さん
しかし、
こちらから言わせれば
自分は宮沢さんのお陰で歌う楽しさを知ったり、
音楽って良いな、歌詞って良いな、❝うた❞って良いな、と確信をもって思えた
そのお陰で邦洋含めて様々な時代の歌手やバンドを聴くきっかけに繋がったし、
今もそれが続いているのは原点の宮さんの音楽があったからこそ~なのは疑いようもないですよね
だから、これからも宮沢さんが作った様々な音楽を聴いてゆきたいですし、またライブにも足を運びたい
先日「35」を渋谷のタワレコで購入し家で聴いている自分を俯瞰で見て
「ああ、今でも宮さんの新譜を楽しみに聴いている自分が居るんだなあ。」としみじみ感じました
そんな風に、この先の人生も自分の側には彼の音楽が常にあるし、聴いていく。
その想いを確実なものに変えてくれた大切な夜の記憶でした。
THE BOOMは永遠に自分の音楽の基礎なんです。
また、
その良さを当ブログでも度々伝えていけたら良いですね。また、行きます。



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