1.ナイトライダー
2.かくめい
3.はやぶさ
4.椿のうた
5.オレンジ
6.ロンググッドバイ
負けたくない捨てたくない
夢があるから
もうどうしようもないんです
運命の女神よ微笑んでよ
情けない
今は負け試合をしてても
熱狂はすぐそこにあるんだろう (かくめい)
このCDを買った理由は、NHK-FMでこのバンドの曲が掛かってたから、です・・・
ってこれまたいつもと同じ理由じゃん。。って自分でも思いますけど(笑
ただ最初、
バンド名だとは思わなかったよね
ひかりのなかに。。って曲のタイトルみたいだもん
この音源も直近で出てるやつなんですが正直どっちがバンド名なのか迷ったからね
でも、良いですよね、「ひかりのなかに」ってバンド名。日本語だし、ポジティブな感じするし。
この音源の一つ前のアルバムレビューがほたる日和だったりするので2回連続で日本語のバンド名ですよ
もっともっと流行っても良いですよね、日本語のバンド名ね。勿論、英語も格好良いですけどね。
で、
音楽としては今どき珍しいくらい直球のギターロック
最近は最初からある程度熟成されてなきゃ売れない感じありますけど、
そんなん知った事か!ってくらい衝動剥き出しに駆け抜けていて正直気持ち良かったです
形容するなら100回ぐらい新鮮とかいう言葉で形容されてそうなくらい瑞々しいロックサウンド
歌も技術~ってよりかはとにかく「全力で叫ぶんだ!」みたいなノリで、結構・・・痛快でしたね(笑
かといって、メロディが適当かって言えばそうでもなく意外と練り込まれてる印象で
1~3曲目は所謂疾走感のあるギターロックですけど、
4曲目はしっとりとしたバラッドで、
5曲目はリズム感重視のロックサウンドで、
思ったより一本調子じゃないのも聴いてて楽しかったですね
また、
歌詞の内容が(女性ボーカルなのに)少年漫画みたいなノリなんですよ
そこが一番グッと来たというか、ここまで女性性を排除したガールズロックも早々ないですよね
ああ、もっと手っ取り早く言っちゃえば、そう、甲子園を音楽にしました!みたいな、
兎に角衝動のままに叫んで弾いて無我夢中で踊って・・・っていう
めちゃくちゃ“潔い音楽”だったのが凄く良かったです
正直、
ここまでフレッシュさと衝動を武器にしてる若手ロックバンドを久々に聴いた、
しかも直球のギターロックバンドって事で・・・かなり聴いててワクワクする感じがありました
結構、
みな大人になると妥協したり大人の表現を求めたり、まあ、落ち着きがちなんですけど
自分はそういうのに関しては自分とは無縁の感情だな、って昔から思ってるんで。
そういう意味でも、いつまでも足掻き続ける、
がむしゃらに叫ぶ~って印象の
こういう音楽を、
今出て来たばっかのバンドから聴けたのが凄く嬉しかったし心強かったですね。
でもまあ多分ロックバンドにとっちゃ昔よりも今の方がずっと地獄だと思うから(笑
なまじ90年代が最もビッグヒットに塗れた時代だからそういう世代が今のおっさんな訳でしょ?
その意味じゃ、こういう音楽が「今」出て来たのにもなんとなく説得力がある気がするし、
「今」本気でバンドドリームを掴みに行きます!って感じの音楽が出て来たのも頼もしかった
色々な意味で可能性が無限大のバンドに感じたんでこれからの音源にも期待、ですね
ただ、
デビュー作がこの世の中の状況下で出たのは不運でしたね
今まさにライブとかで売り込んでいかなきゃいけない時期だろうに。
個人的にもライブでも是非観てみたいので、コロちゃんの早期退場を望んでます(笑
楽曲としては、
いつまでも諦めない気持ちが突き刺さる初っ端から全力投球の「ナイトライダー」が素晴らしかった
なんでしょう、上手く言葉に出来ないけど、この曲を聴いた時・・・
いつまでも自分には、自分のする事には“何か”があると信じ続けて足掻き続けたい、っていう
根源的な衝動を揺さぶられた感じがして思わず踊っちゃったんですよね
全くスマートな音楽ではないけど、
今も昔も自分はこういう音楽が大好きなんだな、って感じた楽曲でした
ひたすらにがむしゃらな歌詞もまた泥臭くて気持ちが良い!
その足掻くような世界観を更に加速させた「かくめい」も良かった
サビのメロディがなんか癖になるキャッチーなものだったのも聴いててビックリしたんですけど、
それ以上に歌詞の内容がTHE男の子の世界!って感じの熱血なものに仕上がっていて、
本当に女の子ボーカルなの?っていう心地良い違和感も良かったですね(笑
この2曲、
なんとなく「夢諦めてしまった大人たちへ~」って雰囲気もあってそこも聴いてて沁みたんだよな。
勢いの良さは3曲目「はやぶさ」でも続くんですけど、
この曲で衝動的なロックンロールは一区切りというか、
4曲目「椿のうた」は哀愁溢れるシックな雰囲気が心地良いバラッドだったし、
「オレンジ」はロックはロックでもリフよりもリズム主体の跳ねるビートが中心のロックで、
「ロンググッドバイ」が唯一往年のガールズロックっぽいラブソングに仕上がってて・・・
ミニアルバムなのにも関わらず、
1~3曲目がA面で、
4~6曲目がB面です、みたいな、
レコード的な構成になっててそこもまた工夫が効いてて良かったです
「椿のうた」の「何者にもなれないままでいいかな」って歌詞も、
「オレンジ」の「夢物語と笑われたってなりふり構わずやるしかねえ」って歌詞も良くて、
最後まで聴いてて感じるものがある挨拶代わりの一枚としては非常に抜群の出来栄えになってる気がしました
個人的には今後も小手先の技術や雰囲気に頼らず、泥臭くエネルギッシュなロックバンドを貫いて欲しいですね。
それと、
このカラフルなジャケットや
モチーフとなるイラストが入ってる歌詞カードも良かったです
遊び心満載と言うか、シシャモもそうですけどジャケットとかでも楽しめるのが良いですね
アートワークも含めて一つの作品と考えてそうな位気合が入ってて、今後に期待したいバンドでした。
ミュージックラインの2021年7・8月のOPから、ひかりのなかにを知ってくださったんですかね?!この番組たまに(最近はデリコのとき聴きましたが)しか聴きませんが、中学生の時に〜スクエア(中村貴子さんがDJのとき)いつも聴いてました。
歌詞の一人称については、女性のヤマシタカホさんが作っていますが、「ひかりのなかにというバンドの曲だから!」(元メンバーに男性がいますから)という思いもあるようで(僕 が多い)
まあ、単に語呂が使いやすいということも言ってましたね。
オレンジ とか ムーンライト とか、僕 も 私 も両方出てくるところとか、興味深いと思いますので、いろいろな解釈で楽しんでいただければ☺️
あと、ひかりのなかにの曲を「野球」で例えたりとか、僕の知っているかなりディープなファンの方も同じような例え使っていたので、面白いな、と思いましたし、
元メンバーのひよりさんが、コロナのこと、「コロちゃん」と呼んでいたときもあったので、なんだか微笑ましく、嬉しい感じもありました。
しっかり聴いてくださったようなので、僕も嬉しいです!
ありがとうございます!
>ひかりのなかにを知ってくださったんですかね?!
ですね。
自分は「夏休みのテーマ」きっかけでした。
今でも好きでよく聴いてますね。
>中村貴子さんがDJのとき
自分は逆に彼女が卒業したタイミングで聴き始めたんですよ。
自分が聴き始めた時は玉川さんって人がDJで、
そこから番組が終わるまで聴いてました。
ただ、今の南波さんも素晴らしいパーソナリティだと思ってます。
>ひかりのなかにの曲を「野球」で例えたり
野球に例えるのは結構使いやすいですよ
王道とか変化球とか・・・笑
ちなみに私はロッテファンです。
>「コロちゃん」と呼んでいたときもあったので
ああ、これは、出来るだけ固有名詞を出したくなくてそう呼んでましたね(笑
自分のスタンスとして過剰に警戒するのではなく、
対策を練って上手く回避したいという想いがあったので、
あんまり正式名称で呼びたくなかったというか・・・
まあなんだかんだ自分はひねくれモンって事でもありますね(笑