1.WILD&FREE
2.サヨナラ
3.生活feat.パジャマで海なんかいかない
4.あいたいわ
5.made my day feat.Takuya Kuroda /Marcus D
あたしの世界
あたしがいなきゃ
面白くないでしょ (WILD&FREE)
2月に出た竹内アンナのミニアルバム。
竹内アンナに関しては去年出たアルバム「TICKETS」って作品がかなり好みで、
そこから結構聴く様になったんですけど、今作もめちゃくちゃ良かったですね。
竹内アンナさんの音楽性を語る上では、
アコースティックギターのサウンドを外す事は出来ないと思う
兎角、
どの楽曲でも小気味良いフレッシュなアコギの音色が響いていて、
それが個性的であると同時に躍動感も生んでいて・・・アコギと言えば、
もっと穏やかだったりゆったりと聴けるものを想像すると思われるんですけど、
彼女のアコギサウンドはもっとアグレッシブでお洒落で尚且つ時にダンスミュージックの様でもあって。
要するにフリーダムな感じ...と表現すれば良いですかね
純粋に、
流麗なアコギの音色はどの楽曲に於いても気持ち良く光ってますし、
中々新しい事はしてると思うんですけど、それを主張し過ぎてない感じ・・・が素敵ですね。
本作「at FIVE」は全5曲入りのミニアルバムで、
尚且つバラッドが無いサッと終わる感じの楽曲が殆どなので
かなり聴きやすいと思いますし
入門編にも良いかと。
中でも、
今年出た楽曲の中でもトップクラスに聴き込んでいる「WILD&FREE」は素晴らしいですね。
ナチュラルなアコギサウンドと疾走感溢れるメロディ、流暢な英語の発音、、、
と、
まず聴いた感じがほぼほぼ耳心地の良い楽曲なんですが、
特筆すべきはその歌詞のクオリティの高さです。
自分がいなきゃ、面白くない。
・・・確かに。
これは、結構ストレートに腑に落ちました
日常的に自分の存在が他人にとって不必要なものに思えたり、
または他人と比較する事で自分自身の価値を見失ったり・・・という事は茶飯事ではありますが、
ただ、
だからといって、
他人が自分よりも面白い存在か?と問われればそれは(誰だって)違うと思う。
何故なら、
自分の趣向や価値観っていうものは自分だけしか持ちえないものだから。
例えば、自分よりも有能な人が自分の中に入って好き勝手やったとしても、
そこで自分の「大切なもの」「好きなもの」が切り捨てられた上で心から笑えるのか?って言えば違う。
やっぱり誰だって他人よりも自分自身の存在が自分自身に一番フィットするはずなので。
そう考えると、
素直に「ああ、そっか。」って腑に落ちるし、
竹内さんが大事にしている❝自己肯定感❞にも繋がるキラーチューンに成り得ていると感じました。
それに、人生を漫画に例えて「たった3ページ トントン拍子で掴む栄光は so boring(退屈)」と
何気にモチーフが秀逸だし聴き手をやる気にさせる言葉遣いも上手いですね
一聴するとお洒落なアコギのダンスミュージックっぽい曲ですが、
その根底はまるでスポ根みたいに熱いギャップがとってもステキな名曲に仕上がっています。
実際、
生きてると「嫌だなあ。」って事言って来る人もいるでしょ?(笑)
それで傷付いてた時にこの楽曲を何度も聴いて気持ち的に助けられたりはしてました
あなたが自分よりも他人から必要とされる人間であっても、
自分にとっては自分の方が絶対的に必要。
結構、
目から鱗な観点の爽やかなメッセージ・ソングでした
竹内アンナさんは毎回気分をスッキリさせてくれる秀逸なポップソングを書いてる方なので、
是非昨今のミュージックラヴァーの皆様にも認識して貰いたい...って思ってますね。
しかし、
逆に王道のギターロックの「サヨナラ」みたいな楽曲があったり、
ヒップホップ風味の「生活」みたいな異色な曲もあり、
はたまた、
少女漫画みたいな世界観のメロディが超キャッチーな「あいたいわ」があったり、、、と
ひとえにアコギミュージックと言っても様々なアプローチで攻めてるのも実にバラエティに富んでて良い
最後の「made my day」はイメージ通りのリラックスして聴ける類のアコギソングですが、
それですら他の個性的な楽曲に囲まれてるので逆に個性的に感じる。
っていう逆転の発想が素晴らしいですね。
全体的に気負わず、
だけど、
音楽的探究心は濃いめ。という理想的なバランスの作品に仕上がってると思います
特に「あいたいわ」は何かの映画やドラマのタイアップ取ってもおかしくないぐらい素敵な曲なので、
そういう意味でも気軽に手に取って竹内アンナさんの世界に触れてみて欲しい逸品でございます。
ただいまとおかえりを繰り返していこう
そうやって生活していこう (生活)
ちなみに、
「TICKETS」の中では、
「no no no」という楽曲がおススメです!
本当は去年の年間ベスト10に入れたいくらい大好きなアルバムでした
今作を引っ提げてライブツアーも行うのでチケットが取れたら是非行きたいですね。
その辺は是非管理人のツイッターでチェックよろしくお願いします(笑)。