サブカルチャーマシンガン

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少女交響曲/Wake Up,Girls!

2015-09-26 | Wake Up,Girls!(CD、ライブ)








昨日続劇場版「青春の影」を観に行って、最後にこの曲が新規ダンスシーンと共に流れた訳なんですけど
その時「すげえ格好良い曲だな。」「これ、やたらいいなあ・・・」って素直に思ってしまいました
というのも、一応音源自体は既に購入済みだったんですけども
公開前に聴き込むよりも、
むしろちゃんと続劇場版の中でまずはしっかり聴きたいって気持ちが強くて敢えて聴いてなかったんです
でも結果的にはそれは正解だったなあ。というか、そのインパクトもまた続劇場版を初見で観た時の高揚感を手伝ってくれたな。と今感じてます。


まずは、その新しい劇場版で色々な意味でキーとなるカップリングの「素顔でKISS ME」から触れたいと思うんですけど
この曲はぶっちゃけ曲目を見た時は「16歳のアガペー」みたいな・・・いかにもアイドルっぽい爽やかな楽曲だとばかり思ってたので
その予想を大幅に覆すブラックなテイストの楽曲に仕上がっていたのには驚き&新鮮な収穫でした
所謂アダルティックな雰囲気でバッキバキのトラックにのって余裕を感じさせる歌声がクールに響くこの曲
確かに従来のWUGちゃんの方向性とは真逆の、、、「少女交響曲」が太陽なら、正にこっちは影・・・みたいな印象に仕上がってるので
その意味じゃ(続劇場版の中の)一般的なリスナーに受けにくい曲なのも仕方ないのかもしれません
平井堅に例えると少女~がポップスターとかで素顔で~がストロベリーセックスとかスタイルみたいな感じ、、、って所ですかね
知ってる方には結構伝わりやすい例えだと自負してるんですけど(笑

だから、曲としては凄く完成されてて良いんですよね
実際この間行われたライブツアー(チケット取ってたのに都合悪くなって行けなかった!悔しい!!)の感想を眺めていても
この曲に対するリアクション、評価はかなり手応えを感じるものでしたし、こっちのが好きって方も普通にいる曲だと思います
そもそもダーティだったりダークな部分「も」描くWUGって物語には合ってるのでそれもあって割と普通に受け入れられてるのかもしれません
リズミカルなメロディ、ボーカルに適度に冷めた歌声がゾクゾクして気持ち良い楽曲
挑発的なAメロもハードロック調のBメロも面白いし、サビは口ずさみやすい&頷きやすい歌詞になっていて
マニアックな部分とポップな部分とのバランス感覚が聴いてて楽しい新機軸でありながらかなりの名曲に仕上がってると思います
 この曲は、高い自尊心だったり、変に自分を理屈的にしてしまうプライドの邪魔さ加減だったり
中々素直になれずに結局は素顔を失ってしまう愚かさだったり、歌詞に於けるペーソスが何気に素晴らしいですね
散々こじらせて失敗を経験して、時に素直な気持ちになれたとしても、もうそこに素顔で過ごせる余地はなく
空っぽになった物悲しい気持ちだけ・・・っていう、そういうねじれを経験している方にとっては響く歌詞だと思う
中毒性も高いのでかなりヘビロテ不可避な新曲でもありますね。


「素顔でKISS ME」では

恋ってそういうもんかも

人はそういうのを戯れと呼ぶの

とか、アイロニカルな視点でのフレーズが結構多いように感じたんですが、
「少女交響曲」では逆に、

これが初恋でなかったら すべてを脱ぎ捨てるのに

「ただの 友達で」なんて よくあるクリシェは聞きたくない

だとか、かなり情熱的というか必死な想いが伝わって来るフレーズが多くてですね
その意味でも上手い具合に対になっていて正直そこも面白いんですよね
一応タイトルは「少女交響曲」になってますが、
ある意味普通の両A面シングルよりもすっげえ両A面シングルっぽいニューシングルだと個人的には思っております
聴き比べるのも楽しいし、普通にどっちも完成度が高いアイドルソングになってると感じるのでその意味でも是非という感じ

「少女交響曲」は、サビはもう王道かつ素直に元気になれるようなポジティビティ溢れるポップアンセムで
これまた口ずさめるくらいに馴染みやすい雰囲気が特徴的な楽曲なんですが
AメロとかBメロは逆に大人っぽい雰囲気なんかもあって
もっと言えば艶っぽい歌声でもあって、
そのギャップ・・・に近い感触もまた聴いててグッと来るポイントになっていると思います
特にメロディに関しては本当よく練られていて「これが初恋じゃなかったら~」の部分と
「よくあるクリシェは~」の部分は流麗に響いていて尚且つ90年代の良ポップスの匂いもして素敵だと思います

また、辛矢凡さんこと山本さんの書いた歌詞も良い具合にABメロのアダルティックな雰囲気を演出していて、
サビでは逆に「笑顔だけは今日もチャージして不安とぶつかる」等非常にWUGちゃんらしいフレーズを捻出していたり
作詞でも良い仕事してるなあ。ってまたまた感銘を受けてしまいました
正直これ監督業の合間に作詞業もやって欲しいレベルですよ(笑 お世辞とかではなく。
それでいて少女のちょっと可愛い部分もそこはかとなく出す(特に告っちゃえ~のところ)等そこも見事だと思いました。
“少女の哀愁”を本格的に響かせつつ、それでも前を見据えるがむしゃらな視点が気持ち良く響くWUGちゃんの新しいアンセム
正にWUGちゃん自身を、そして続劇場版自身を表現したような楽曲になってるのでその意味でも聴いて欲しい一曲
また続劇場版「青春の影」に触れた方にも是非聴き込んで楽しんでもらいたい一枚ですね。












実は、「青春の影」を観終わってからどうにもこの2曲が離れず、
純粋に曲としても良いのでずっとヘビロテが止まりませんでした
更に、間髪入れずに12月9日には後篇のタイトルと同タイトルの新曲
「Beyond the Bottom」(どん底の向こう側、というこれまた非常にWUGちゃんらしいタイトル!)がリリースされるのでそちらも楽しみです
っていうか、あろうことに都合が悪くなったとはいえ2ndツアーで買ってた場所にことごとく行けなかったのは屈辱以外の何ものでもないので
早く幕張で「少女交響曲」の曲もニューシングルの曲も、ライブのみで披露な楽曲達も全部まるごと聴きたい気持ちでいっぱいです(笑
そんな訳で年末の幕張ライブも是非チェックしてみて下さいね。って事で。しばらく中毒です。





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