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偏見に負けない物語。/山田シロ彦「凛とチア。」 1巻の紹介

2017-11-19 | 山田シロ彦
                             
                             1巻出ました!













毎週連載で追って感想も書いてるんですけど、
改めて読むとやっぱり初回のチアのシーンが迫力満点で凄かったですね
ああいう物凄い熱量の高いチアリーディングのシーンがこの話数以降中々出て来てないんだなあ・・・と思うと
色々な意味で波乱万丈の漫画だなあ、って思います(笑 まあそれが人生って事なんでしょうけど。


爽やかでポップな絵柄と青春推しの広告から割と読みやすい漫画~というイメージを持たれやすいかもしれませんが、
実際は結構な割合で思春期や人生のダークな部分がちょいちょい出て来る。。のが面白くて深い一作です
共通してるのは、
やっぱり「偏見」と「理解の無さ」ですね
性同一性障害も、男がチアをやる事も、エンジョイ勢に追われて居場所を失くすガチ勢の心境も
全部が全部“理解されない”というフラストレーションの元に成り立っている節があって、
そんなフラストレーションを解消する為に一歩一歩頑張って行く、、、のが
この漫画の肝であり、
一番の見所なんじゃないか・・・と思います

それぞれの登場人物の気持ちが全部が全部いちいち“本気”だからこそ、
読んでいて胸が熱くなるし、応援する人を応援したい気持ちにもなる・・・という
目に見える派手さだったり、分かりやすくキャッチーな部分が少ない分
ジワジワと良さが伝わってくれる味のある漫画に仕上がってるんじゃないかな、と感じますね


色々御託を並べてますが、
単純に読んでていて「面白い!」と純粋に感じられる、
そんなパワーにも溢れている漫画に仕上がっていると思う
描かれているのは、
みんな(世間や周囲の)理解に飢えていて苦しんでいるような、
社会的に言えば所謂マイノリティの位置に属している(または属さざるを得ない)人々ばかり。
だからこそ、なにくそ根性で懸命に頑張って生きている・・・そんな登場人物たちに心が打たれる
その感覚こそが最も優れている作品なんじゃないか、、、って個人的には素直に思います

「ただ楽しい」だけじゃ物足りない、
人生には苦みもあって当然-
そんな物語性を漫画に求める人なら、きっと分かってくれる・・・と信じています
この先も色々苦労しながらも健気に折れずに進んで行って欲しい。そう感じさせる極上の新作ですね。
面白いです!










先述の通り、
各話感想も毎週ガッツリ書いてるので、
そちらもよろしくお願いします!
いかんせん派手な漫画ではないので、結構人気的にやや苦戦中?ではありますけど、
その分徐々に徐々に晴れやかになっていく展開をきっちりと楽しめるはず。応援しています。




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