先週の日曜日、In the Soupのライブを下北沢で観ました。
In the Soupとは
2000年にメジャーデビューしたバンドで
代表曲は「川」と「グリーングリーン」(だと思う)。
近年は、
ライブ活動主体になってるイメージで
毎年デビュー日に下北沢シェルターでワンマンライブを催しているみたいです
個人的には、
今回のライブ13年ぶり(!)の参加でして
しかも下北沢シェルター自体もその時以来・・・って事で
中々に感慨深い一日でございました
In the Soup「ジュテーム、再び・・・」@下北沢SHELTER 11.10.6
そもそも、
参加のきっかけとしては
散歩中インザスープの曲を聴いていたら(多分「檸檬」か「グリーングリーン」)、
ふと生で観たくなって「今ライブとかやってるのかな?」と
イープラスを検索したらこのライブが見つかった…という
普段から聴いてたのが功を奏した形になりました。
にしても、
13年ぶりってのは間が空き過ぎなので、
今度はもっと短い間隔で行ければ良いですね・・・
シェルターも有名なライブハウスなのにここまで無沙汰になるとは。
あの階段の感じと行く前から見ていたステージのロゴ、懐かしくてそれも良かったです。
尚、
写真撮影OKとのことだったので、
いくつか載せています
中学高校の頃熱心に聴いてたバンドの一つなので、
なんかそれもドキドキして嬉しかったですね笑
シェルターのロゴ。格好良い。
会場に着くと、
インスーファンが大挙していた
きっちり埋まっていて今でもリスナーはしっかり居るのを再確認
2011年の時より更に後ですから正直嬉しかったですね
一曲目は、
「星に咲く花」からスタート
これがいきなり素晴らしかった。
聴いてて覚醒する感じも受けたくらい。
爽やかなアコギの音、
中尾さんのボーカルもインパクト大で「お前すげーなぁ!」の部分とか聴いててグッと来た
そうそう、インザスープのこういう人懐っこくて温かい部分が大好きだったんだ
間奏の躍動感も凄かったし、早速この日の好調っぷりを察知した。
それに、
この曲、
決して褒められなくても存在し続けたい(咲き続けたい)みたいな、
そういうニュアンスも感じ取れるので余計に胸に沁みた
花はいつだって元気に自分らしく咲き続ける、だけ
だからこそ美しい…また一つ学んだ気がした。
そう言えば、
演奏が始まってすぐに
近くのお客さんが号泣しハンカチで目を拭っていた
その様子を見て更にグッと来ている自分もいた
そして、
この曲も個人的に大好きな「光った汗を僕は信じてる」
Xの簡易レポでは書きそびれたが、この曲は仕事してる最中によく頭の中に浮かぶのね
管理人は肉体労働者なので仕事してると、特に夏場はめっちゃ汗掻くんですよ
それでいて、別に評価される様な仕事でもないし笑
でも、
この曲をよく思い浮かべて自分を納得させる事がしょっちゅうあります
労働者への光のような曲…そして、この曲でも「時代は早ぇ〜なぁ!」と中尾さんのボーカルが冴え渡る
正直、リリースタイミングの頃より今のがそのフレーズ沁みるかもしれない。
「汗をかいて生こうぜ」の歌唱も熱かったし、この曲も生で聴けて本当に良かった。
「インザスープ・ラヴァーの皆さん、こんばんわ!」と中尾さんが挨拶し、
デビュー曲演ります。と、「風の子」を熱唱
イントロの八谷さんのギターが生で聴くと更に格好良く感じた
この曲は、
当時愛知の尾西に住んでいたので
聴いてたらその頃の風景が蘇ってきて。
かなりグッと来てました
「あの日の地平線を 越えれないままさ」の部分では
自分も、そう…とか感じながら染み入りながら聴いていた
あと、
「夕焼け」って歌詞が出てきたら、
照明がオレンジ色に変わるのも素敵だなぁ、と。
そのまま、
地続きで「魚の手紙」へ
この曲も未だに歩きながらよく聴くので、
ここで出て来たのはむしろタイムリーでもありました
オールディーズの匂いがするギターリフと、
ラストのドラミングに勇ましさを覚えつつ、
内省的な歌詞に感情移入しながら聴き込む
時に、
泣きそうになりつつ
最後には希望を見据える箇所があるのがまた素晴らしく、
この時点でかなり満足している自分もいましたね笑
この日のセトリはかなり自分好みだった
続けてこれまた名曲の「ホライズン」
沁みるイントロから、
間奏ではロッキンに弾ける演奏
そして、美しいサビメロ。
実はこの曲、
高校受験の時に「もし落ちたら・・・」という思いに苛まれてた時に
何度も聴いて現実逃避していた曲だったんです
その頃の思い出が蘇って来たのと、聴いてるとホントにどっか行きたくなる感覚もあって。
二重に浸れた一曲でございました
ちなみに、
逃避がいいガス抜きになったのか、高校は無事に受かりました。
ベースから始まった「せんこう花火」
中尾さんのアコギの音色が特にドラマチックに感じたこの曲
中尾さん「ウォ〜〜〜!!」と途中に叫び非常にエモーショナルな一曲に仕上がっていました
13年前のライブでもこの曲演ってて嬉しかった記憶がある「青いインクのボールペン」
改めて聴くと、
あのギターリフの時点で踊れるし
ライブにはピッタリのディスコチューンだな〜って感じました
ベースの草場さんもノリノリ
その有無を言わさずノレる音像に心酔しつつ、
「自分の名前を書いてみる」って歌詞がまた素晴らしく感じたり
今回も出色の一曲として鳴らされていた気がしましたね
ミラーボールが回り出し、
肉感的なドラミングに興奮した「僕らのスペース」
タイトル通りスペイシーな、かつグルーヴィなロックンロールでこれも気持ち良かったですね
怒ってばかりいるより笑ってばかりいる方が良い。というメッセージも痛快だった「スマイルサークル」
フォーキーであり楽しい曲でありある種反戦的な要素も感じさせる一曲でした
MCで、
「あんた達が来てくれるから成り立ってるわ」
「In the Soupで居させてくれてありがとう」と
ストレートに感謝の想いを述べる中尾さん
こちらこそ、
思春期に聴いたインスーの曲は今でも血肉と化してるし、
今でも聴いて…いや、今だからこそ分かる歌詞もあるし。
聴き手に残る音楽を紡いで来たのがこの結果に繋がってると思いましたね
それにインパクトの強いバンドですしね笑
メンバー皆んな存在感あって良き。
ここから、
ロック・モードに突入。
中尾さんが上半身裸になって歌唱した「LOVE SONG」
正に、
"大人のインザスープ"を象徴する一曲
中尾さん投げキッスまで披露して超ノリノリでした
管理人は男性ですけど、
上半身脱ぐロッカーも中々居なくなったので
結構ドキドキしてましたね笑
真っ赤な照明の中で、
スリリングなロックンロール「針の山」
これが無茶苦茶格好良くて痺れた
インスーと言えば、
歌モノのイメージも強いですけど
ここまで振り切ったロックチューンも出来るんだ、という衝撃
その攻撃性とハードなロックっぷりに完全にキッズになっていました
そこから、
ベースソロも炸裂していた「バイブレイション」
全体を通してグルーヴィな仕上がり
中尾さんのボーカルもパワフルながら、
草場さん八谷さんのダブルでの「バイブレイション〜!」の歌唱も良かった
シンガロングも飛び出し盛り上がりパートも最高潮の相様でした
このロッキンなインスーを見せるパートがまた素晴らしかったなぁ・・・!
楽しかったライブも、いよいよクライマックス。
しっとりした楽曲で、張り詰めたアレンジも光る「0〜ゼロ〜」
「何もないよと笑え」みたいな歌詞からの、
吉田さんの激しくタフなドラミングに痺れました
そして、
公式Xで既に演奏する事が予告されていた「Heaven」
「これが最後の曲です。」と発した後の「えー」みたいなやりとり、
それが気持ち良かったらしく、中尾さん2回やらせていました笑
この曲は、
インスーの中ではサビメロ、ビート共に重めの楽曲ですが、
サビの裏声がとてもキレイでとっても良い曲だな〜と
サビのどっしり感は、
リズム隊がガッシリ支えてるからなんだなぁ。とか
生で観て聴いて強く感じたりもしました
歌で魅せ、
ビートで魅せ…..
この日を総括する様な曲にも思えたのでその意味でも良かった
間奏での八谷さんの激渋ギターソロも沁みたし、
インスーには名曲がまだまだある。
そんな事を如実に感じさせたエンディングでございました。
アンコールも敢行。それも、2回も!
その前に、
アンコールの時の呼び出しが拍手だけではなく
「バッターびびってる!」「ヘイヘイヘイ!」の観客同士の掛け合いなんですよね
これ、
以前も感動した記憶あるけど、
今回も凄く良かったです
たまに、
そういう歌手とかバンドいますよね。。
そして、
代表曲の一つである「川」を披露!!
この曲、イントロからして希望に満ちたアンサンブルが煌めいていて
それだけでもとっても胸が熱くなりました
勿論、歌も良かった
「わっしょい!わっしょい!」の和的な盛り上がりに
「綺麗なだけじゃないからよ ドブだと言われることもある」という歌詞…
その上で、
「何処までも 僕も行こう」というフレーズには勇気付けられた
その時管理人胸を叩きながら聴いてたら中尾さんも同じ事していてそれも何だか嬉しかった…笑
気のせいじゃなければ笑
そして、ロッカバラード「夜のかけ布団」
美しい夜空を掛け布団に喩えたこの曲で終わるのは、
とってもロマンチックかつ感動的でありました
これぞ詩人的・・・
そう言えば、
インスーの名前を知ったのも確かこの曲で
記憶に間違いがなければ元オリコン誌の編集長でバンドでオナマシもやっていた
イノマー氏がこの曲を称賛していてインスーに興味が出てた様な気がする
実際にライブで聴くと、
本当に綺麗で感動的な曲なので
それもよく分かる気がしました。
しかし、魂のダブルアンコールも敢行!!
先述のアンコールのコールの元ネタの曲でもあり、
管理人も大好きな「東京野球」で真のエンディングでした
中尾さんが観客に対して
「(各々が属する)色々なところで負けません様に。」と祈りの言葉を込めて始まったこの曲
まず、
イントロの八谷さんの"あの"ギターリフの時点で感動
ザラザラしていて都会の雰囲気を感じさせる独特のギターサウンド。
そして、
「飛ばしてみろ!」と聴き手に檄を入れる強いフレーズと歌唱
すぐ立ち止まりがちな自分を鼓舞する様な明るくも切ない熱唱にて締めでした
こうやって振り返って見ると
自分の人生の要所要所…
それも、
精神的に不安定な時期であろう思春期の時期にインザスープの音楽があった事に気づいた
その感謝も想いもライブの中に込めて踊れて浸れたのは有り難い経験でした
ありがとうございました!!!!
1.星に咲く花
2.光った汗を僕は信じてる
3.風の子
4.魚の手紙
5.ホライズン
6.せんこう花火
7.青いインクのボールペン
8.僕らのスペース
9.スマイルサークル
10.LOVE SONG
11.針の山
12.バイブレイション
13.seeds
14.0〜ゼロ〜
15.Heaven
16.川
17.夜のかけ布団
18.東京野球
最後に、
この日は久々に新曲もプレイしていました
ドラムの吉田さん曰く「おじさんになっても可能性回したい」と
意欲的に取り組んだ曲らしくその名も「seeds」
歌詞はうろ覚えだけど
「いつだって初めの一歩」
「あの頃と同じじゃないか」みたいな、
原点回帰を彷彿とさせる威勢の良いロックナンバーでした
真っ新になった様な初期衝動を思わせる新曲で今のインスーが歌うからこそ、
より胸に来る感覚を覚える未来を感じさせる一曲でございました
デビューから24年経ってもインザスープの新曲を聴ける喜びを感じつつ、
ほんっとうに素敵なライブでしたので、また来年の25周年の公演にも是非行きたいな!と。
まだまだインスーで大好きな曲沢山あるから次のセトリも楽しみですし、
でも、
この日はこの日で一つのベストと言える様な記念碑的なセトリだったと思います。
自分もこれからも自分らしく文章紡いで行こう〜って想いました、ね。