何も終わってない
何もまだ
それだけ
ふと目を醒まして「現実」を見ると、
直視したくもない「何か」ばかりが転がっていて
その度に胸が締め付けられる想いに駆られるんですが、
それでも壊れてしまった人形の命は続いていくし、
続いていく限りは何も終わらないし・・・という、そういう曲に思えるアルバムでも屈指に前向きな(?)一曲
明るく突き抜けたメロディに爽やかなコーラスラインも手伝って際立って聴きやすい楽曲に仕上がっていると思います。
冒頭の勢い良く鳴らされるオルタナティブなギターフレーズからしてどことなく、
なんとなく某ブッチャーズっぽいサウンドの片鱗を個人的に感じてしまうんですが、
それも含めて聴き手を後押ししてくれる、
ロストエイジっぽい形容ではないのかもしれませんが(笑)、
聴いていて元気になれる・・・そういった類の楽曲だと感じますね。
毎日生きていると、
何となく自分が既に終わってしまった人間のように感じられる時もあるけれど、
実はそれは自分で決め付けていたり視野が狭くなっているだけで本当は何一つ終わってない
生きている限り「何か」は終わるし、
その度に「何か」が始まる
真実はそんなもの
そういう終わりと始まりの繰り返しに疲れて「壊れかけた」状態になったとしても、
結局は目の前に映る道や未来に於いて「終わっている」ものは何一つない
確かに、
そこで「何もかも上手く行く」なんて能天気な発想を思えるほど純粋ではなくなったけど、
それでも、続いていく限り、「何か」が始まる可能性は存在し続ける。
ただ、それだけ。
ただ、それだけを伝える為の、剥き出し且つ真摯な一曲です。
朝、通勤の時に聴くのもおススメな楽曲ですね。