それぞれの正義。/ノケモノたちの夜 第30夜「厄災解臨」

こんな表情初めて見る。









ただの怪獣と化したナベリウスの姿を観て、
悪魔の本当の怖さを知った・・・
確かに、
感情の制御も出来てないのは事実なので、
いつ怒りでああいう状態に陥るかは未知数なんですよね
だからこそ、剣十字が懸命に排除しようとしたのも理解は出来る
別に私怨でも野蛮でもない、あくまで「平和」の為に彼らは動いている。

ただ、
それとは別に、
ウィステリアにとってはただただ大切な友人が始末されそうになった「だけ」なので、
その怒りも彼女らにとっての"正義”も理解は出来る・・・そう、
本当は絶対悪なんてどこにも無くて、
それぞれがそれぞれの「正しさ」を求めて動いている、それだけなんですね
ウィステリアの望みは純粋で、自分に優しくしてくれた、仲良くしてくれたダイアナを救いたい。
ただ、それだけ。でも、それだけ・・・が実に尊くて、きっと守りたいのは、
本当に些細な日常の幸福だったりするんだろうなあ。。とも感じました
あの温厚で、ピュアなウィステリアが、
初めて友人の為に見せた純粋な怒り・・・に個人的には感動したし、それもまた一つの正義かな、と思いました。







ダイアナ、
てっきり先週の話を読む限り死は免れないと思ってましたが、
辛うじて望みがあるようで、その望みが現状を救う手立てにもなる模様
怪獣化したナベリウスは剣十字にも止められず、
ひと先ずの妥協案・・・
君らを見逃す代わりにあの状態を収めてくれ。という展開は正直上手いと思った
自分らの正義を貫いて屠ろうとした割にいささか都合の良い提案だとも感じましたが、
ウィステリア側にとっても正直悪くない、どころか最良の提案なのでそりゃ乗るだろ、と。
剣十字が強過ぎた反動でこの後の展開どうなるんだろ、、、と考えてましたが、
想像した以上に巧い落としどころと言える
その上、
強大化したナベリウスを一時止める為にマルバスとウィステリアが強力する～という展開も熱い
何より、
先週死んだと思ってたダイアナに希望の芽が出て来たのが今週は一番嬉しかったです
先週の感想でも散々書きましたけど、やっぱり「かわいそう」って感情が最も大きかったし、
ここから奇跡の復調で彼女が報われる様を描かれたらそれはそれで気持ち泣けそう・・・な気がする
ダイアナもまた、"普通の幸福”にずっと飢え続けて来た、、、と言えるので、
正直もう一度元気な姿を見せて欲しい。。と願っています
この漫画の登場人物たちの心情は、
とても理解出来るものが多くて個人的に大好きですね。ウィステリアのやさしさにも、
また心打たれた話数でした。もうこの漫画を推していく覚悟が決まりましたね。