この表情がイイ。
まず、平楽の回答は格好良いと思いました
公演に来た理由は「ファンがいないから(少ないから)」・・・これ以上に格好良い理由も他にないでしょう
あの年齢で、固定ファンが既に大勢いる中で、それでもまだ刺激を求めて新しい場所で自分を奮いにかけていく・・・
それは安定とは程遠いチャレンジ精神溢れるもので読んでいて純粋に痺れるような気持ちになってしまいましたね
年を取るほどに色々と好奇心が衰えていくのが普通ですけど、平楽はその逆を行っていて。
そんな姿勢が、大人としての在り方が素晴らしいと思ったし、見習いたいな、と。
本作はある種哲学的な側面もある作品だと思ってるんですけど、
今週またも読んでいてハッとしてしまうシーンに出会えて個人的に嬉しかったです
そんな平楽の見事な回答に対する湯神くんの反応も良かったし、
いち平楽ファンとして誇らし気に思ってるんだろうな~って思える表情作画もまた絶妙でした
セリフには一切出さず、表情だけで心情を伝える・・・佐倉さんの確かな技術力を感じましたね
そんで、
そんな質疑応答に対する二人のやりとりも良かったですね~
湯神くんの為に文字通り身体を張って質問しやすくする空気を作ったちひろちゃんに感動したし、
そんなちひろちゃんに素直に感謝する湯神くんのセリフにも感動しました
ただ、湯神くんの「友人観」についても考えさせられましたね
いつでも四六時中ベタベタして執拗な仲良し感を出すだけが友達ではなく、
個々で好きなことをやりつつ、根底では通じ合っている、要所要所でそれがある・・・っていうのも、
一つの“友達の形”なんでしょう、、、、っていう久住さんの分析にもハッとさせられました
急いだり変な固定観念にかられるよりも、もっと自然に、もっと自由に。。
それがまた揺ぎ無い“湯神くん”らしさ、なんだろうなあ・・・って。
おまけに、
「高い店で飯を食べる意義」みたいなものも語られていて、
本当そういう思想の披露に関しては抜かりの無い漫画だなあ。。と感心しましたね
漫画っていうか、そういうキャラなんですよね、湯神くんが。
正直な話、
自分は湯神くんとちひろちゃんの関係性が大好きで、
この二人がいつか「恋人」になるのを観たい・・・という想いで本作に夢中になっている、というのが一つの本音です
そんな自分からすると今週の湯神くんはご褒美とおあずけが交互に来ているような感触の話数になっていて、
その、焦らされつつちゃっかり期待もしちゃう絶妙な感覚。。が非常に堪らなかったです
序盤の落語に関する二人のやりとりにニヤニヤしつつ、
中盤の平常運転の湯神くんに「あーん!」ってなりつつ、
後半の平楽さんの煽りに「うおっ!」ってこれまたニヤけつつ(笑
最後のオチにハラハラドキドキさせられる・・・というジェットコースターみたいな話数でした。
でも、
実際、
ちひろちゃんにとっては湯神くんはもう「友達」レベルなんでしょうけど、
湯神くんにとってちひろちゃんってどういう存在なんだろうな・・・って疑問に思ってしまったのも事実
それこそいっつでも一緒に居る訳じゃないし、今回だって一人で普通に帰ってるし。。で、
ある意味今までで一番気になる引きだったかも分かりません
ただ、
「何とも思ってない」という事はないはず
だったら、試合中ちひろちゃんの方を見たりしないでしょう
そういう点でもそんな簡単な回答ではないような気がして、二重に気になってしまいました
あと、今回ちひろちゃんや湯神くんが疑問を投げたのと同じように、
平楽さんもシンプルだけど素朴な疑問を投げていて何気に対になってる風なのがまたニクいなあ、と
それを考慮すると、結構グッと来そうな回答が返って来そうですが・・・取り敢えず、来月に期待です!!
しかし、
平楽さんに恋人と勘違いされて、
思わず焦って真っ赤になってしまったちひろちゃんはめっちゃ可愛かった・・・!
この漫画はこういうのがあるから堪りませんね。