ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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大地の光・大海の光

2006-06-01 19:49:44 | ウルトラシリーズ
デザインも一新して、平成3部作の最後を飾る「ウルトラマンガイア」を紹介。

ウルトラマンガイアはこれまでの1話完結のストーリーではなく、連続性をもっており「根源的破滅招来体」という未知の存在が全体を通して話に絡んでくる。そして何より2人のウルトラマンが活躍するというのも見逃せない。ガイアは人間を守るために戦うが、アグルは地球を守るために戦い、人間は邪魔な存在だと認識している。最終的には2人は共通の敵に立ち向かうが、ガイアとアグルが織り成す大河ドラマ的ストーリーには今までに無いものを感じる。またこの作品ではウルトラマン=人間が確立し、ガイア・アグルの両ウルトラマンの意識は完全に高山我夢・藤宮博也そのものである。これによって、見るほうにとってはより身近に感じることができた。

また防衛隊であるXIGには6組のチームが存在しているのも今までに無いものである。各チームごとに特色があり、それを指揮するのが石室コマンダー。この人はとにかく渋くて頼りがいのある人物。我夢の正体をいち早く見抜く(26話)鋭い洞察力の持ち主でもあり、冷静沈着な性格。

ガイアはティガやダイナと違いタイプチェンジは行わない。しかしアグルの光によりV2にパワーアップ。そして時間制限はあるが、超絶的な力を発揮するスプリーム・ヴァージョンにカットチェンジできるようになる。アグルは一度ガイアに光を託して姿を消すが、後に守りたいものを見つけ再び戦うことを決意。より強力なV2になって復活を果たす。またガイアとアグルの特徴として、光線技の発射ポーズが今までに無いものであるのも特徴。合掌状態から右手をスライドして放つガイアの最強必殺技フォトン・ストリームやL字型に曲げた右腕一本から放つアグルの最強必殺技アグル・ストリームなどが主な例である。

この作品には宇宙人は登場せず、主に地球怪獣や根源的破滅招来体の刺客と思われる怪獣などと戦っていく。そして最後の敵は天使のような姿をした根源的破滅招来体の切り札的存在・ゾグである。一度は人類の味方であるかのように思わせるが、一転してガイアとアグルを吹き飛ばし、その光を奪うほどの強さを見せた。しかし地球怪獣の光を受けて復活したガイアとアグルの怒涛の攻撃によって(この場面は凄く燃える!)第一形態は敗れるが、悪魔のような第二形態に変貌。しかしそんなに強くなく、ガイアとアグルの合体光線バースト・ストリームを受けて滅びさるのだった。

この作品は私が3番目に好きな作品(1位はネクサス、2位は帰マン、3位ガイア、4位セブン、5位ウルトラQ)であり、全作品を見ることをオススメする。見て絶対損は無いし、ウルトラマンを見たことが無い人でも楽しめるはずだ。とにかく魅力がある作品。
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新地開拓

2006-06-01 09:22:31 | ウルトラシリーズ
ようやく風邪から復帰。今回は平成ウルトラマンシリーズの先行である「ウルトラマンティガ」「ウルトラマンダイナ」を紹介。

16年ぶりのテレビシリーズのウルトラマンが「ウルトラマンティガ」ウルトラマン生誕30周年記念作品であるティガでは様々な試みが用いられた。CG合成技術などの進歩によって可能となったSFX技術を駆使しており、見る者の目をひいた。またなんといっても、今作ではウルトラマンが3タイプに変身するのが最大の特徴である。万能型の「マルチタイプ」格闘戦を得意とする「パワータイプ」スピードに優れている「スカイタイプ」である。他にもグリッターティガやティガダークなどもあるが、これによりバトルシーンを単調なものでなくしたともいえよう。

そしてもう一つの特徴はティガが超古代の戦士であること。昭和ウルトラマンは一部を除いて全て光の国の出身であったが、ティガは違う。超古代文明のピラミッドに眠っていた巨人像がマドカ・ダイゴと一体化することで復活を果たしたのである。いわゆる「人間ウルトラマン」である。その意識はダイゴそのものであるという点で、昭和シリーズとはまったく違う観念を生み出した。

さて、主人公を演じたのはV6の長野博。個人的には賛成であるが、賛否両論に分かれたのも事実。しかしその演技力には申し分なく、新しい視聴者層を獲得した功績は大きい。またヒロインのレナ隊員はあのハヤタを演じた黒部進さんの娘である吉本多香美。親の七光りではなく、自分の力で道を切り開いているように見えた。そしてシリーズ初めての女性隊長イルマ・メグミ。かつての隊長に負けない冷静沈着な女性で、強い女性像を見るものに与えた。

おすすめはDVD13巻。初代ウルトラマンとの共闘が見れ、そして闇との決着がつくこの巻はぜひ見てほしい。ここで豆知識だが「ティガ」とはインドネシア語で聖なる数字「3」を表している(実際7タイプ登場したが)。

続く「ウルトラマンダイナ」はティガの世界観を受け継いだ続編的作品。ダイナもティガ同様に3タイプに変身できる。万能タイプの「フラッシュタイプ」格闘戦が得意な「ストロングタイプ」超能力を操る「ミラクルタイプ」である。前作「ティガ」ではダイゴの苦悩が描かれたが、今作ではそれは影を潜め、とにかく「悪い怪獣がいたら倒す」といった単純で爽快感があふれる作品である。原点回帰作品ともいえるのではないか。とにかく旧作を見た人でも十分素直に楽しめる。

主人公アスカ・シンはとにかく直球勝負で単純で無鉄砲。時に悩んだりもするが、持ち前の明るさで何とか凌いでいく。その明るさも番組を盛り上げるために一役買っているといえよう。怪獣もバラエティに富んだ怪獣が多い。かわいいハネジロー、マヌケだけど憎めないミジー星人、ダイナも眠らせたバオーンなどである。また人間が作りし人造ウルトラマン・テラノイドも忘れてはいけない。人がウルトラマンを作り出すというおこがましい行為は、やがて自分達を滅ぼしてしまう敵となって反撃を食らうという罰を受けるのだった。

オススメは「怪獣工場」「死闘!ダイナVSダイナ」「君を想う力」(タイトルが好き)「最終章Ⅰ~Ⅲ」といったところ。次回はガイアを紹介予定。
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