ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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「大怪獣ガメラ」を見て

2016-07-15 06:00:44 | 特撮
(予約投稿です)

 「大怪獣ガメラ」を見ました。

 動物学者の日高博士は助手の山本京子と、マスコミの青柳を連れてエスキモーのもとを訪れていた。日高の目的はかつてアトランティス大陸に存在したという「ガメラ」の調査だったのだが、彼らの目の前を某国の戦闘機が横切る。戦闘機は撃ち落されたが、積んでいた原爆が爆発を起こし、その影響で氷山の中からガメラが復活してしまった・・・


感想
 そんなわけでガメラの第1作を見ました。ゴジラ新作公開間近なのに何でガメラなんだというツッコミはスルーで。だってWOWOWで特集してたんだもの・・・

 ただの「怪獣」ではなく「大怪獣」のガメラ。大昔に封印された時から永い年月冬眠しており、火を食らい、火を放ち、空を飛ぶと、ゴジラとはまた違った能力を見せてくれます。最初は人類の敵として描かれていたゴジラに対し、ガメラは灯台から落ちそうになった俊夫を助けるという行動を見せていました・・・が、よくよく考えるとあのシーン、ガメラが灯台を壊しさえしなければ俊夫が落ちることも無かったわけで。「ガメラが助けてくれたのよ」というのも事実には違いないけれども、微妙に納得がいかないシーンでもありました(苦笑。


 その他
①攻撃がきかない!⇒現場判断で核ミサイルの要請⇒説得されてあっさり撤回命令
②「冷凍爆弾の効果は10分間」と説明されたのに「ガメラには冷凍爆弾も10分しかもたんのか」と驚く村瀬博士
③ひっくり返した後、ガメラを倒す作戦は「気長に餓死を待つ」という悠長なもの
④管制塔がガメラに破壊された!⇒「あぁ、死んだな・・・」⇒生きてました(でもガメラが間近にいたので・・・?)
⑤石油を積んだ列車に乗った俊夫と主任が爆発に巻き込まれる⇒「あぁ、死んだな・・・」⇒生きてました
 などのシーンが気になりました。①は最後の切り札とはいえ、やけにあっさりと核ミサイルを発射してもらおうとしていましたね・・・④、⑤ではまさかの生存に驚かされましたが、その一方で船の乗組員や逃げ惑う人々は殺されてしまいました。ガメラの炎を浴びた人々が、写真のネガっぽく表現されていたのが印象的です。

 それはそれとして、冒頭から早くもガメラが登場したこともあってか、最初から最後まで「どうやってガメラを倒すか」に焦点を当てた映画だったと思います。1つの作戦が駄目ならば、すぐに次の作戦に移る。次から次へと様々なプランが実行され、国境を越えた人類愛の結晶であるZプランにより、遂にガメラを火星へと追放することに成功。そうした人類の勝利が描かれていた作品だったかと。

 同じ怪獣映画で忘れられない存在として「ゴジラ」がいますが、両者の第1作目は全く異なる雰囲気があったと思います。
 初代「ゴジラ」からは強大な力の前に悲しみにくれる人々や惨状という悲しい雰囲気を感じました。オキシジェン・デストロイヤーで倒したものの、芹沢博士が犠牲になってしまい、2体目がいるかもしれないという決してハッピーエンドとは言えない終わり方。
 対する「大怪獣ガメラ」は目の前の危機的状況をどう打開していくかという前向きな雰囲気が感じ取れました。Zプランで火星に送って一安心。俊夫も立派な科学者になるという夢を抱くという、明るいエンディングでした。
 どちらが良い、というわけではなく、同じ怪獣映画でも違った描かれ方をしているのは興味深かったです。

 気になるところもちょくちょくありましたが、なかなかに楽しめた「大怪獣ガメラ」。他の作品も録画してあるので、時折感想を書いていければと・・・
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