「ドラえもん のび太のドラビアンナイト」を見て

「ドラえもん　のび太のドラビアンナイト」を見ました。

　映画第12作目の舞台は「アラビアンナイト」の世界。「絵本入りこみぐつ」を使って絵本の中で遊んでいたのび太たち。しかし、しずかちゃんは不慮の事故で「絵本はいりこみぐつ」を片方なくし、帰れなくなってしまう。のび太たちがそれを知った時には既に絵本はママによって燃やされた後。「アラビアンナイト」に登場していた実在の人物を足がかりに、のび太たちは昔のアラビアへしずかちゃんを助ける旅に出発する・・・という物語。

　舞台がアラビアなので、ドラえもんの親友の一人、ドラメッド三世が大活躍する物語!・・・だったら良いなぁ・・・WOWOWでもドラえもんズ放送してくれないかなぁ・・・ドラパンの話めっちゃ好きなんだけどなぁ・・・

　それはそれとして、今回の出来事の発端となった道具「絵本入りこみぐつ」。履けば絵本の世界を体験できるという素晴らしい道具ですが、片方でも無くしたら元の世界に帰ることはできず、そのためしずかちゃんは「アラビアンナイト」の世界に閉じ込められることになってしまいました。現実と繋がりがある話だったから良かったものの、空想の話だったら救えなかったのかもしれないと思うとゾッとしますね・・・タイムマシンを使って絵本に入る前のしずかちゃんを止めれば良い、というのは多分禁句なんだと思う（汗。
　
　しずかちゃんを助けるべく、「アラビアンナイト」について調べるためにドラえもんが使用したのが「宇宙完全大百科」。草野球の試合の結果のみならず、のび太の宿題の答えまで載っているというとんでもない代物です。確か本体は星1個分の大きさなんでしたっけ。タイムマシンがあるからこそ、どんな事細かな情報でさえも集められるんでしょうね。まぁプライベートな情報までダダ漏れてそうな気がしないでもないですが（汗。
　また、ひみつ道具といえば「アニマル惑星」にも登場した「みの虫式寝袋」が外国仕様なのか「みの虫式スリーピングバッグ」として名を変えて登場しています。
　

　そんなわけでガイドのミクジンと共にアラビアへ。しずかちゃんを探すべくあちこち聞きまわり、時に助けられ、時に騙され。苦難の果てに砂漠の黄金郷に住まうシンドバッドと出会い、彼の協力もあってしずかちゃんを無事悪党アブジルの魔の手から救い出すことに成功する・・・と、環境問題を全面に押し出していた前作とはだいぶ雰囲気が異なります。いくつになっても冒険心を忘れず、諦めずに困難へと立ち向かっていく。そんな冒険要素が強めの作品になっていました。
　また、シンドバッドに負けたアブジルが塔から落下した時に、ドラえもんがすかさず「危ない!」とひみつ道具を出して助けるのも印象的でしたね。

　そんなこんなで次回はいよいよ「雲の王国」!続いて「ブリキの迷宮」!色々と思い出深い作品たちが続きます。
　
　
　・・・それにしても、助けてくれたお礼とはいえ、シンドバッドに未来の道具を与えたタイムトラベラーの行動は良いんだろうか・・・元々「シンドバッドは未来人の手から不思議な道具を譲り受ける」ことが既定事項だったのか、はたまた砂漠の奥にあるから良いんじゃないかと見過ごされたのか・・・まぁ、それを言い出したらドラえもんが過去で雲の王国作ったりなんだりしてる時点で今更ですね（笑。