「ドラえもん のび太の恐竜2006」を見ました。
映画第26作目にして、声も一新されたドラえもんたちの最初の冒険は、かつてと同じく「のび太の恐竜」。のび太が恐竜の卵を発見して孵化させ「ピー助」と名づける、育ちすぎたあまり騒ぎとなったため、1億年前の世界に送り返す、場所を間違えてしまったため再度1億年前に行く・・・といった大きな流れはそのままに、あちこちに変更点があります。
それは後で話すとして、やはりこの映画といえば「温かい目」でしょう(笑。2006年以後、生活環境が変わったこともあって毎週のようにテレビでドラえもんを見ることはなくなりましたし、映画館に足を運んだことは無いのですが、この「温かい目」だけは当時テレビCMなどでちょくちょく見かけていたので、とても印象に残っています。1作目の「恐竜」でも温かい目をしていましたが、だいぶ雰囲気が違いますね(笑。
さて主な変更点。
まずは冒頭、のび太が恐竜の卵を発見するシーン。1作目の「恐竜」では小躍りした後にすぐさま家に持ち帰っていましたが、「2006」ではおじさんの許可をもらってから持って帰っていました。おじさんが麦茶を持って来てくれるシーンの追加は、何だか嬉しくなりました。
続いて卵を孵化させようと布団に包まったままののび太に対し、仕事帰りのパパがやってきて行動の理由を尋ねるシーン。「恐竜」では布団を引っぺがそうとするだけでしたが、「2006」では「ちょっと・・・」と言葉を濁すのび太に対し「ちょっとじゃわからんよ・・・」と優しく呟いた後、自分も昔は恐竜に興味を持っていたことなどを話し「何か理由があってそうしてるんだろうが、あんまりお母さんの手を焼かすなよ」と告げて部屋を出て行くという風に変更されています。映画ではママの出番が多い・・・というか、ママの行動がピンチを招くことも多いですが、パパの出番は控えめなので、こうした活躍も嬉しくなります。
タイムマシンが壊れたことが明らかになった後、日本までタケコプターと徒歩で移動する際、様々な恐竜たちとの出会いや1億年前の世界における冒険も、より壮大に描かれていました。
ティラノサウルスとアラモサウルスの戦いも、長い尻尾を鞭のようにしならせてティラノサウルスを攻め立てるアラモサウルス、俊敏な動きで襲い掛かるティラノサウルスはなかなかの迫力でしたね。その分、「桃太郎印のきびだんご」で大人しくなった後のティラノの目がきょとんとしすぎていて面白かったです(笑。まぁ終盤の大活躍シーンまであのまま、というのはちょっと怖いですが(汗。
また、クエツァルコアトルスからの逃亡劇の最中に現われた黒マスクたち。「恐竜」では「ビームで気絶させた」とも見える感じでしたが、「2006」は容赦なく砲撃し殺していました。恐竜同士の争いも含めて、容赦ない感じが伝わってきますね・・・
黒マスクからの甘い誘惑に対しては、ジャイアンが「俺、歩いてもいいぜ、日本まで。いや・・・俺が落ちそうなとき、お前、俺の手離さなかったもんな」と熱い漢っぷりを見せてくれます。
敵であるドルマンスタインはといえば、「恐竜」では強敵という印象はなく、道楽で恐竜狩りをやっているような人間、というイメージがありました。一方「2006」ではスピノサウルスに鞭を打ったり、恐竜の頭部の剥製を通路に並べたり、銃の台座として恐竜の卵(孵化したての恐竜交じり)を積み重ねたものを使っていたりと、ヤベーイ奴感が半端なかったです。でも終盤はカツラだったことが明らかになったり、何だかんだでスピノサウルスを心配していたりといった一面も。悪者感が増したままでもよかったかなーと思いましたが、ここらへんは人の好みでしょうか。
ラストは「恐竜」ではタイムパトロールに送ってもらいましたが、「2006」ではドルマンスタインたちをタイムパトロールに任せ、最後まで自分たちで歩くことを決めていました。
仲間たちのもとに歩み寄る成長したピー助を、目に焼き付けるように見つめるのび太。ピー助のこれからの成長を願い、自分も頑張ると誓い、「出して!早く!急いで!」とタイムマシンに乗り込むのび太・・・いやー、「新・日本誕生」でも泣きましたが、「のび太の恐竜2006」も泣けますねぇ・・・
締めは「うん、ちょっとね」というのび太の一言。本当は「ちょっと」では済まない、長く広大な冒険をしてきたのび太たち。のび太がママに見せた表情は、出会いと別れを経験して大人になったように感じます。
考えてみれば、かつてのドラえもんたちはこの「ちょっと」から25年に渡り、数々の大冒険をしてきました。そこから考えれば、新たなスタートをきったこの作品も、これからの長い歴史における「ちょっと」なのかもしれません。しかしその「ちょっと」の積み重ねが、これからのドラえもんを創っていくのでしょう。
かつての「恐竜」よりも様々な場面でスケールアップしていた「のび太の恐竜2006」。自分たちの力で歩んでいくことの大変さと、辛い旅を互いに支えあう仲間の大切さ、子供から大人への成長などが描かれていたと思います。「恐竜」とはまた違った魅力のあり、とても楽しめました。
次回は「新・魔界大冒険」!こちらは確かテレビで見て特に不満を感じた覚えは無いのですが、その次の「緑の巨人伝」に関してはね・・・当時不平不満を書いた記憶があって、見るのがちょっと怖いです・・・(汗。
映画第26作目にして、声も一新されたドラえもんたちの最初の冒険は、かつてと同じく「のび太の恐竜」。のび太が恐竜の卵を発見して孵化させ「ピー助」と名づける、育ちすぎたあまり騒ぎとなったため、1億年前の世界に送り返す、場所を間違えてしまったため再度1億年前に行く・・・といった大きな流れはそのままに、あちこちに変更点があります。
それは後で話すとして、やはりこの映画といえば「温かい目」でしょう(笑。2006年以後、生活環境が変わったこともあって毎週のようにテレビでドラえもんを見ることはなくなりましたし、映画館に足を運んだことは無いのですが、この「温かい目」だけは当時テレビCMなどでちょくちょく見かけていたので、とても印象に残っています。1作目の「恐竜」でも温かい目をしていましたが、だいぶ雰囲気が違いますね(笑。
さて主な変更点。
まずは冒頭、のび太が恐竜の卵を発見するシーン。1作目の「恐竜」では小躍りした後にすぐさま家に持ち帰っていましたが、「2006」ではおじさんの許可をもらってから持って帰っていました。おじさんが麦茶を持って来てくれるシーンの追加は、何だか嬉しくなりました。
続いて卵を孵化させようと布団に包まったままののび太に対し、仕事帰りのパパがやってきて行動の理由を尋ねるシーン。「恐竜」では布団を引っぺがそうとするだけでしたが、「2006」では「ちょっと・・・」と言葉を濁すのび太に対し「ちょっとじゃわからんよ・・・」と優しく呟いた後、自分も昔は恐竜に興味を持っていたことなどを話し「何か理由があってそうしてるんだろうが、あんまりお母さんの手を焼かすなよ」と告げて部屋を出て行くという風に変更されています。映画ではママの出番が多い・・・というか、ママの行動がピンチを招くことも多いですが、パパの出番は控えめなので、こうした活躍も嬉しくなります。
タイムマシンが壊れたことが明らかになった後、日本までタケコプターと徒歩で移動する際、様々な恐竜たちとの出会いや1億年前の世界における冒険も、より壮大に描かれていました。
ティラノサウルスとアラモサウルスの戦いも、長い尻尾を鞭のようにしならせてティラノサウルスを攻め立てるアラモサウルス、俊敏な動きで襲い掛かるティラノサウルスはなかなかの迫力でしたね。その分、「桃太郎印のきびだんご」で大人しくなった後のティラノの目がきょとんとしすぎていて面白かったです(笑。まぁ終盤の大活躍シーンまであのまま、というのはちょっと怖いですが(汗。
また、クエツァルコアトルスからの逃亡劇の最中に現われた黒マスクたち。「恐竜」では「ビームで気絶させた」とも見える感じでしたが、「2006」は容赦なく砲撃し殺していました。恐竜同士の争いも含めて、容赦ない感じが伝わってきますね・・・
黒マスクからの甘い誘惑に対しては、ジャイアンが「俺、歩いてもいいぜ、日本まで。いや・・・俺が落ちそうなとき、お前、俺の手離さなかったもんな」と熱い漢っぷりを見せてくれます。
敵であるドルマンスタインはといえば、「恐竜」では強敵という印象はなく、道楽で恐竜狩りをやっているような人間、というイメージがありました。一方「2006」ではスピノサウルスに鞭を打ったり、恐竜の頭部の剥製を通路に並べたり、銃の台座として恐竜の卵(孵化したての恐竜交じり)を積み重ねたものを使っていたりと、ヤベーイ奴感が半端なかったです。でも終盤はカツラだったことが明らかになったり、何だかんだでスピノサウルスを心配していたりといった一面も。悪者感が増したままでもよかったかなーと思いましたが、ここらへんは人の好みでしょうか。
ラストは「恐竜」ではタイムパトロールに送ってもらいましたが、「2006」ではドルマンスタインたちをタイムパトロールに任せ、最後まで自分たちで歩くことを決めていました。
仲間たちのもとに歩み寄る成長したピー助を、目に焼き付けるように見つめるのび太。ピー助のこれからの成長を願い、自分も頑張ると誓い、「出して!早く!急いで!」とタイムマシンに乗り込むのび太・・・いやー、「新・日本誕生」でも泣きましたが、「のび太の恐竜2006」も泣けますねぇ・・・
締めは「うん、ちょっとね」というのび太の一言。本当は「ちょっと」では済まない、長く広大な冒険をしてきたのび太たち。のび太がママに見せた表情は、出会いと別れを経験して大人になったように感じます。
考えてみれば、かつてのドラえもんたちはこの「ちょっと」から25年に渡り、数々の大冒険をしてきました。そこから考えれば、新たなスタートをきったこの作品も、これからの長い歴史における「ちょっと」なのかもしれません。しかしその「ちょっと」の積み重ねが、これからのドラえもんを創っていくのでしょう。
かつての「恐竜」よりも様々な場面でスケールアップしていた「のび太の恐竜2006」。自分たちの力で歩んでいくことの大変さと、辛い旅を互いに支えあう仲間の大切さ、子供から大人への成長などが描かれていたと思います。「恐竜」とはまた違った魅力のあり、とても楽しめました。
次回は「新・魔界大冒険」!こちらは確かテレビで見て特に不満を感じた覚えは無いのですが、その次の「緑の巨人伝」に関してはね・・・当時不平不満を書いた記憶があって、見るのがちょっと怖いです・・・(汗。