「ドラえもん のび太とふしぎ風使い」を見ました。
絵の雰囲気が「ロボット王国」からだいぶ変わっています。こういったところからも、もうそろそろ代替わりの時期なんだなぁ・・・と。
映画第24作目は、原作にも出てきたフー子との物語。原作では正真正銘卵から生まれた台風の子供であり、台風の中心部分にまんま「目」があるキャラクターとなっていますが、今作ではだいぶ可愛らしくアレンジされていました。加えて「ドラコッコ」という漫画のキャラクターのぬいぐるみに入ることで、可愛らしさはよりアップすることに。
舞台は風を操り、風と共に暮らす「風の民」たちが暮らす「風の村」。ここには一般公募されていたと思われる、オリジナルの動物たちが続々登場します。「うきのわぐま」って凄く良いセンスしてますね・・・
一方で風を支配する「嵐族」も存在。嵐族のストームはかつて世界に大洪水を引き起こした強大な風の龍「マフーガ」を目覚めさせようと計画している人物。ドラえもんや「どこでもドア」を見て即座に何かを察してポケットを奪う、明らかに現代のものとは思えない飛行船を有しているなど怪しい部分が見受けられましたが、その正体は・・・この作品、漫画か何かで内容は知っていたはずなんですが、彼の正体についてはポケットを奪うシーンまですっかり忘れていました(汗。
そんなストームの手により復活させられ、最終的には彼の手のひらの上で踊らされていたことが判明する、嵐族のシャーマン・ウランダー。実体をもたないウランダーは手始めに狼、次いでスネ夫に憑依するわけですが、この時のスネ夫の似合いっぷりが凄いですね(苦笑。映画でたびたびカッコよくなるのび太、大長編補正がかかるジャイアン、ヒロインとの交流が描かれるしずかちゃんなどと比べると、4人の中ではどうしてもスネ夫の活躍が控えめに思えていたので、敵とはいえ良い活躍を見せてくれていたなとは思います。
フー子との交流が多いのび太はもちろんのこと、ジャイアンも縁の下の力持ちとして、随所で活躍。スネ夫を助けるために嵐族になりすまして潜入したり、嵐族のアジトにもぐりこんだドラえもんたちを影ながらサポートするなどかなり頼もしかったです。そしてラストはストームのUFOを空気砲で撃墜。このシーン、色んな思いを背負ってそうで、良かったなぁ・・・
ラスト、復活したマフーガは思っていたよりも巨大な存在でした。実はマフーガの一部だったフー子は、マフーガに取り込まれることとなり、のび太はドラえもんが空気砲でマフーガを倒そうとするのを見ていてもどこか複雑な表情を見せていました。
そして意を決してテムジンと共にフー子を救ったかと思えば、再会を喜ぶ間もなくフー子は再生したマフーガと対消滅の道を選択・・・ここからの流れがもうね・・・原作でも「巨大な台風を消滅させるため」に自ら台風に突っ込んでいってそのまま消えてしまったフー子。こうなることは分かってはいましたが、それでも涙を流して奮闘するフー子や、それを応援するのび太たち、共に風を送る風の民と嵐族を見ていると涙が・・・
のび太は最初はフー子の行動を止めようとしていました。しかしそんな中、誰よりも先にスネ夫が「マフーガなんかに負けるな」とフー子を応援し始めるのがまた良い。
フー子と一番仲良しだったのはのび太かもしれませんが、スネ夫もまた、自分の家で生まれたフー子にそれ相応の思いがあったことは劇中の行動で十分に伝わってきます。それほどまでにフー子を自分のものにしたがっていたスネ夫が、フー子が消えると知ってなお、彼女の決死の行動を真っ先に応援する。それが良いんですよ・・・
そしてのび太も最後にはフー子を応援。フー子が入っていたぬいぐるみを抱きしめて泣くのび太と、駆け寄ろうとするジャイアン、そんなジャイアンを止めるスネ夫・・・この関係性もまた良い。
テムジンとの別れの握手においても、まだ寂しそうなのび太。そんなのび太にテムジンが「また遊びに来いよ!」と元気に話しかけた後で「元気出せよ」と、しんみりした表情で再度手を握る動作をするのがね・・・素晴らしくてね・・・
EDテーマは当時何度も聴いていた記憶があります。CDを持っていたわけではないのですが、事あるごとに耳にしていたように思います。
本作も「ロボット王国」同様に80分ちょっとで、ロボット王国よりはほんの少し長め。ですが短い時間の中でも風の民の少年・テムジンとの交流もしっかりと描かれていますし、ドラえもんたちの見せ場も十二分にあり、ラストのフー子の奮闘シーンからは涙腺が刺激されっぱなしで、感動しっぱなしでした。
内容は知っていたものの、こうして改めて一本の映画として見ることで、また違った感動を味わうことができました。
次回はとうとう世代交代直前の映画「ワンニャン時空伝」。これまた原作エピソードから発展した物語ですが、第1作の「のび太の恐竜」もそうであったことを考えると、原典回帰なのかもしれませんね。
絵の雰囲気が「ロボット王国」からだいぶ変わっています。こういったところからも、もうそろそろ代替わりの時期なんだなぁ・・・と。
映画第24作目は、原作にも出てきたフー子との物語。原作では正真正銘卵から生まれた台風の子供であり、台風の中心部分にまんま「目」があるキャラクターとなっていますが、今作ではだいぶ可愛らしくアレンジされていました。加えて「ドラコッコ」という漫画のキャラクターのぬいぐるみに入ることで、可愛らしさはよりアップすることに。
舞台は風を操り、風と共に暮らす「風の民」たちが暮らす「風の村」。ここには一般公募されていたと思われる、オリジナルの動物たちが続々登場します。「うきのわぐま」って凄く良いセンスしてますね・・・
一方で風を支配する「嵐族」も存在。嵐族のストームはかつて世界に大洪水を引き起こした強大な風の龍「マフーガ」を目覚めさせようと計画している人物。ドラえもんや「どこでもドア」を見て即座に何かを察してポケットを奪う、明らかに現代のものとは思えない飛行船を有しているなど怪しい部分が見受けられましたが、その正体は・・・この作品、漫画か何かで内容は知っていたはずなんですが、彼の正体についてはポケットを奪うシーンまですっかり忘れていました(汗。
そんなストームの手により復活させられ、最終的には彼の手のひらの上で踊らされていたことが判明する、嵐族のシャーマン・ウランダー。実体をもたないウランダーは手始めに狼、次いでスネ夫に憑依するわけですが、この時のスネ夫の似合いっぷりが凄いですね(苦笑。映画でたびたびカッコよくなるのび太、大長編補正がかかるジャイアン、ヒロインとの交流が描かれるしずかちゃんなどと比べると、4人の中ではどうしてもスネ夫の活躍が控えめに思えていたので、敵とはいえ良い活躍を見せてくれていたなとは思います。
フー子との交流が多いのび太はもちろんのこと、ジャイアンも縁の下の力持ちとして、随所で活躍。スネ夫を助けるために嵐族になりすまして潜入したり、嵐族のアジトにもぐりこんだドラえもんたちを影ながらサポートするなどかなり頼もしかったです。そしてラストはストームのUFOを空気砲で撃墜。このシーン、色んな思いを背負ってそうで、良かったなぁ・・・
ラスト、復活したマフーガは思っていたよりも巨大な存在でした。実はマフーガの一部だったフー子は、マフーガに取り込まれることとなり、のび太はドラえもんが空気砲でマフーガを倒そうとするのを見ていてもどこか複雑な表情を見せていました。
そして意を決してテムジンと共にフー子を救ったかと思えば、再会を喜ぶ間もなくフー子は再生したマフーガと対消滅の道を選択・・・ここからの流れがもうね・・・原作でも「巨大な台風を消滅させるため」に自ら台風に突っ込んでいってそのまま消えてしまったフー子。こうなることは分かってはいましたが、それでも涙を流して奮闘するフー子や、それを応援するのび太たち、共に風を送る風の民と嵐族を見ていると涙が・・・
のび太は最初はフー子の行動を止めようとしていました。しかしそんな中、誰よりも先にスネ夫が「マフーガなんかに負けるな」とフー子を応援し始めるのがまた良い。
フー子と一番仲良しだったのはのび太かもしれませんが、スネ夫もまた、自分の家で生まれたフー子にそれ相応の思いがあったことは劇中の行動で十分に伝わってきます。それほどまでにフー子を自分のものにしたがっていたスネ夫が、フー子が消えると知ってなお、彼女の決死の行動を真っ先に応援する。それが良いんですよ・・・
そしてのび太も最後にはフー子を応援。フー子が入っていたぬいぐるみを抱きしめて泣くのび太と、駆け寄ろうとするジャイアン、そんなジャイアンを止めるスネ夫・・・この関係性もまた良い。
テムジンとの別れの握手においても、まだ寂しそうなのび太。そんなのび太にテムジンが「また遊びに来いよ!」と元気に話しかけた後で「元気出せよ」と、しんみりした表情で再度手を握る動作をするのがね・・・素晴らしくてね・・・
EDテーマは当時何度も聴いていた記憶があります。CDを持っていたわけではないのですが、事あるごとに耳にしていたように思います。
本作も「ロボット王国」同様に80分ちょっとで、ロボット王国よりはほんの少し長め。ですが短い時間の中でも風の民の少年・テムジンとの交流もしっかりと描かれていますし、ドラえもんたちの見せ場も十二分にあり、ラストのフー子の奮闘シーンからは涙腺が刺激されっぱなしで、感動しっぱなしでした。
内容は知っていたものの、こうして改めて一本の映画として見ることで、また違った感動を味わうことができました。
次回はとうとう世代交代直前の映画「ワンニャン時空伝」。これまた原作エピソードから発展した物語ですが、第1作の「のび太の恐竜」もそうであったことを考えると、原典回帰なのかもしれませんね。