ひびレビ

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「映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ」を見て

2019-05-03 07:17:08 | テレビ・映画・ドラマ
「映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ」を見ました。

 近頃春日部では「周囲の人間がいつの間にか偽者に入れ替わっている」という奇妙な噂が広まっていた。マサオくんもあいちゃんが偽者だと感じていたが、風間くんは根も葉もない噂だと信じようとしない。しかし次第にママが、よしなが先生が、園長先生がおかしくなっていることに気が付き始めるが、必死にそれを否定しようとする。
 だが、とうとう幼稚園の関係者の大半が偽者と入れ替わっていることが発覚。まつざか先生のおかげで逃げ延びたしんのすけたちだが、既にそれぞれの家にも偽者の手が忍び寄っており・・・


 ・・・あの、「ONE PIECE」にですね。「オマツリ男爵と秘密の島」という映画がありまして。タイトルだけだと楽しそうな映画じゃないですか。ところが蓋を開けてみると、麦わらの一味の仲たがいに始まり、仲間が次々に吸収されていく、オマツリ男爵の仲間たちの真実、開花する恐怖の花などなど、シリーズの中でもかなり不気味な作品でして。

 で、この「踊れ!アミーゴ」なんですが・・・敵の基地に到着する終盤まで怖すぎるわぁぁぁぁ!!いやいや、不気味ってレベルじゃないですよ、この作品。
 まず冒頭でよしなが先生、まつざか先生、上尾先生の飲み会が描かれるのですが、その際、よしなが先生の背後にスッ・・・と、よしなが先生の偽者が座るシーンがまず怖い。その後の帰り道が尚怖い。幼稚園の雰囲気が怖い。風間くんのママがマジ怖い。野原家でのひろしVS偽ひろしの後の件も怖い。とにもかくにも怖い。

 ・・・とまぁ、感想が「怖い」と「不気味」しか出てこない作品ですね。身近な人物が知らぬ間に入れ替わっている怖さはもちろんのこと、人間を超えた動きを見せる偽風間ママ、偽みさえ、偽ミッチーの不気味さが尋常じゃないです。
 一応「偽者たちはサンバのリズムで踊りだしてしまう」という共通点があります。それだけだと愉快に聞こえますが、偽者だけが踊りだすのはかえって「こんなに偽者がいたのか」と不気味さを際立たせることになっています。サンバはメインではなく、ホラー部分を少しでも緩和させるための要素という印象を受けました。まぁ全く緩和できていないと思いますが(汗。

 終盤、一応逆転劇が繰り広げられるものの、爽快感がまるでありません。敵も笑って逃げているだけなので逆転している感じが殆ど無く、サンバ対決も見た目に反して地味というか退屈というか・・・
 確かアニメのクレヨンしんちゃんでも、ホラー回があったりしたんでしたっけ。それを映画でやるとこんなノリになるよ、という映画なんでしょうか。

 私、ホラー映画は大の苦手でして。でもホラーならホラーで、最後まで「あぁ、怖かった・・・」という感じで終われば良いと思うのです。
 それがこの映画の場合、サンバで中途半端に中和しようとしているから、怖さが変な感じで薄まってしまっているような印象を受けます。かといってサンバが無ければただひたすらに怖い映画で終わるというのがまた何とも・・・


 そんな感じで怖くて不気味で、それでいて面白いかと言われると微妙な踊れ!アミーゴでした。
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