2018年の映画「インクレディブル・ファミリー」を見ました。
アンダーマイナーとの戦いにおける責任を取らされることになったMr.インクレディブル=ボブたちは、スーパーヒーローの保護プログラムも取り消されてしまった。途方に暮れる一家に救いの手を差し伸べたのはスーパーヒーローの大ファンであるウィンストン・ディヴァー。彼はスーパーヒーローの復権を図るべく、イラスティガール=ヘレンに仕事の依頼をする。
ヘレンは迷った末にウィンストンと彼の妹・イヴリンと共にスーパーヒーロー活動に勤しみ、着実にその成果を上げていく。一方でボブは慣れない育児に悪戦苦闘しており・・・
前作が2004年で、今作が2018年。何と14年もの時を経ての新作となったわけですが、話は前作ラストからの地続きとなっています。
前作ラストを見る限りだと「あぁ、こうしてまたスーパーヒーロー活動に勤しんで、世間に受け入れられていくんだろうなぁ」と思っていましたが、まさかの批判を浴びることになってしまったMr.インクレディブルたち。確かに傍から見れば犯人には逃げられ、犯人を追いさえしなければメカが地上で暴走することもなかった・・・というのも分かりますが、だからといってその責任をMr.インクレディブルたちに負わせるのはさすがに・・・
そんな状況を打破するべく、ディヴァー兄妹と輝かしいスーパーヒーロー活動を繰り広げるイラスティガールの一方、ボブは慣れない育児に大苦戦。
ダッシュに算数を教えようとしても、恐らくボブが習った計算方法と異なっていたためか、「その計算方法は間違っている」と言われてしまい、初デートで緊張するヴァイオレットはとある事情によりデートの相手からヴァイオレットに関する記憶がまるっと抜け落ちてしまい、様々なスーパーパワーを持つジャック・ジャックに手を焼き・・・と、悪戦苦闘でろくに眠れない日々が続くことに。こればっかりはスーパーヒーローの力を発揮して終わり!というわけにはいきませんからね。
世界を守ることは大変ですが、それと同じように家族を育て、守るのもとても大変なこと。1つのトラブルを解決したかと思えば、またすぐ次のトラブルが起こる。1つの悪が滅びても次の悪が現れるように、ある意味でスーパーヒーローの戦いと育児は似ているところがありますね。超人的な力だけでは何ともならない分、育児の方が難しいのかもしれません。
それでも諦めず、ボブなりに算数を勉強しなおしたり、ヴァイオレットと彼女のことを忘れた男の子の仲を取り持とうとしたり、ジャック・ジャックのことを考えたりと、真摯に家族と向き合い続ける様が良かったです。前作と比べると、スーパーヒーローとしての活躍の機会はイラスティガールに譲った部分が多いですが、父親としての活躍で十二分に魅せてくれました。
にしても、てっきり前作ラストでジャック・ジャックにもパワーがあることは家族みんなが気づいたものだとばかり思ってましたが、ジャック・ジャックがパワーを発揮したのが遥か上空だったがために視認出来ていなかったのか・・・
今作の敵はスクリーンスレイヴァー。スクリーンやディスプレイを通して他人を自在に洗脳することが出来るという恐るべき相手でした。終盤、ウィンストンの呼びかけに集まってくれた様々なスーパーヒーローたちが洗脳されて襲ってくる様は恐怖でしたね・・・
中でも自由自在に次元を超えられるヴォイドが、想像以上に厄介な相手で驚きました。ダッシュの逃げた先に次元の穴を作って元の場所に戻す、ヴァイオレットが張ったバリアの中に次元跳躍する、イラスティガールの伸びた手を次元の穴を介して彼女自身に攻撃が当たるよう調整する・・・味方となった際の頼もしさも描かれてはいましたが、敵にしてもめちゃくちゃ厄介だなと。
スクリーンスレイヴァーの正体については、やたらと好意的だったウィンストンが怪しい・・・と睨んでいたのですが、彼は最後までスーパーヒーローの味方であり、スーパーヒーローに頼るばかりではなく自分の意思で人々を助けるべく行動したのが印象的でした。
スクリーンスレイヴァーは他の誰かに命を預けることを良しとせず、スーパーヒーローは人を弱くするとし、スーパーヒーローの撲滅を目論む敵。そんな敵に対して、家族が、そしてスーパーヒーロー同士が互いに命を預けあい、協力して打破する様が印象に残りました。誰かを頼ることは決して弱くなることとイコールではなく、1人で解決できない問題が解決できるようになるため、むしろ強くなると言えるでしょう。
そして前作でも活躍したフロゾンが、今作にも登場!
アンダーマイナーのメカが暴走しているところに颯爽と駆けつけたかと思えば、ヴァイオレットたちの危機にも駆けつけ、たった1人で複数の洗脳されたスーパーヒーローたちと戦うベテランっぷり。そしてMr.インクレディブルの愛車であったインクレディビールへの的確な指示・・・と、八面六臂の大活躍を見せてくれます。インクレディビールに音声登録がされていたことから、Mr.インクレディブルからの信頼が厚いことを改めて感じられます。
イラスティガールが伸縮自在の体を生かした活躍をはじめ、ハラハラする洗脳スーパーヒーローたちとのバトル、スーパーヒーロー活動と同じくらい大変な育児の描写、そして協力して大事故を防ごうとする家族とスーパーヒーローたちの活躍と、前作と同じかそれ以上に見ごたえのある作品になっていた「インクレディブル・ファミリー」でした。
アンダーマイナーとの戦いにおける責任を取らされることになったMr.インクレディブル=ボブたちは、スーパーヒーローの保護プログラムも取り消されてしまった。途方に暮れる一家に救いの手を差し伸べたのはスーパーヒーローの大ファンであるウィンストン・ディヴァー。彼はスーパーヒーローの復権を図るべく、イラスティガール=ヘレンに仕事の依頼をする。
ヘレンは迷った末にウィンストンと彼の妹・イヴリンと共にスーパーヒーロー活動に勤しみ、着実にその成果を上げていく。一方でボブは慣れない育児に悪戦苦闘しており・・・
前作が2004年で、今作が2018年。何と14年もの時を経ての新作となったわけですが、話は前作ラストからの地続きとなっています。
前作ラストを見る限りだと「あぁ、こうしてまたスーパーヒーロー活動に勤しんで、世間に受け入れられていくんだろうなぁ」と思っていましたが、まさかの批判を浴びることになってしまったMr.インクレディブルたち。確かに傍から見れば犯人には逃げられ、犯人を追いさえしなければメカが地上で暴走することもなかった・・・というのも分かりますが、だからといってその責任をMr.インクレディブルたちに負わせるのはさすがに・・・
そんな状況を打破するべく、ディヴァー兄妹と輝かしいスーパーヒーロー活動を繰り広げるイラスティガールの一方、ボブは慣れない育児に大苦戦。
ダッシュに算数を教えようとしても、恐らくボブが習った計算方法と異なっていたためか、「その計算方法は間違っている」と言われてしまい、初デートで緊張するヴァイオレットはとある事情によりデートの相手からヴァイオレットに関する記憶がまるっと抜け落ちてしまい、様々なスーパーパワーを持つジャック・ジャックに手を焼き・・・と、悪戦苦闘でろくに眠れない日々が続くことに。こればっかりはスーパーヒーローの力を発揮して終わり!というわけにはいきませんからね。
世界を守ることは大変ですが、それと同じように家族を育て、守るのもとても大変なこと。1つのトラブルを解決したかと思えば、またすぐ次のトラブルが起こる。1つの悪が滅びても次の悪が現れるように、ある意味でスーパーヒーローの戦いと育児は似ているところがありますね。超人的な力だけでは何ともならない分、育児の方が難しいのかもしれません。
それでも諦めず、ボブなりに算数を勉強しなおしたり、ヴァイオレットと彼女のことを忘れた男の子の仲を取り持とうとしたり、ジャック・ジャックのことを考えたりと、真摯に家族と向き合い続ける様が良かったです。前作と比べると、スーパーヒーローとしての活躍の機会はイラスティガールに譲った部分が多いですが、父親としての活躍で十二分に魅せてくれました。
にしても、てっきり前作ラストでジャック・ジャックにもパワーがあることは家族みんなが気づいたものだとばかり思ってましたが、ジャック・ジャックがパワーを発揮したのが遥か上空だったがために視認出来ていなかったのか・・・
今作の敵はスクリーンスレイヴァー。スクリーンやディスプレイを通して他人を自在に洗脳することが出来るという恐るべき相手でした。終盤、ウィンストンの呼びかけに集まってくれた様々なスーパーヒーローたちが洗脳されて襲ってくる様は恐怖でしたね・・・
中でも自由自在に次元を超えられるヴォイドが、想像以上に厄介な相手で驚きました。ダッシュの逃げた先に次元の穴を作って元の場所に戻す、ヴァイオレットが張ったバリアの中に次元跳躍する、イラスティガールの伸びた手を次元の穴を介して彼女自身に攻撃が当たるよう調整する・・・味方となった際の頼もしさも描かれてはいましたが、敵にしてもめちゃくちゃ厄介だなと。
スクリーンスレイヴァーの正体については、やたらと好意的だったウィンストンが怪しい・・・と睨んでいたのですが、彼は最後までスーパーヒーローの味方であり、スーパーヒーローに頼るばかりではなく自分の意思で人々を助けるべく行動したのが印象的でした。
スクリーンスレイヴァーは他の誰かに命を預けることを良しとせず、スーパーヒーローは人を弱くするとし、スーパーヒーローの撲滅を目論む敵。そんな敵に対して、家族が、そしてスーパーヒーロー同士が互いに命を預けあい、協力して打破する様が印象に残りました。誰かを頼ることは決して弱くなることとイコールではなく、1人で解決できない問題が解決できるようになるため、むしろ強くなると言えるでしょう。
そして前作でも活躍したフロゾンが、今作にも登場!
アンダーマイナーのメカが暴走しているところに颯爽と駆けつけたかと思えば、ヴァイオレットたちの危機にも駆けつけ、たった1人で複数の洗脳されたスーパーヒーローたちと戦うベテランっぷり。そしてMr.インクレディブルの愛車であったインクレディビールへの的確な指示・・・と、八面六臂の大活躍を見せてくれます。インクレディビールに音声登録がされていたことから、Mr.インクレディブルからの信頼が厚いことを改めて感じられます。
イラスティガールが伸縮自在の体を生かした活躍をはじめ、ハラハラする洗脳スーパーヒーローたちとのバトル、スーパーヒーロー活動と同じくらい大変な育児の描写、そして協力して大事故を防ごうとする家族とスーパーヒーローたちの活躍と、前作と同じかそれ以上に見ごたえのある作品になっていた「インクレディブル・ファミリー」でした。