ひびレビ

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「ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士」を見て

2023-03-14 07:27:53 | ウルトラシリーズ
「ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士」を見ました。

 本作は「ウルトラマンギンガS」の最終回後の物語。時空魔人エタルガーを相手に「恐怖を乗り越える」ことに重きを置いた物語であり、テーマ自体は良いと思いますが、個人的な評価としては「かなり微妙」な作品でした(汗。

 主な視聴者層であろう子供たちのことを考えて、「お化け」「苦手な野菜」「虫」といった身近で分かりやすい恐怖を題材にしたのは分かりますし、それを否定するつもりはありません。ただ、どこかコミカルに、オーバーに演出されているため、同時並行で描かれるヒカルとショウの特訓や、その前後との温度差を感じてしまったと言いますか……
 かといって、ゴウキやアリサが最も恐れるものとして「ヤプールに操られるがまま病院を壊してしまった」「ギンガもろともボルストをビクトリウムキャノンで消滅させた」などを描写するのはあまりにも酷でしょうしねぇ……これがネクサスだったら、それら以上のものが描写されていた気がしますが(汗。

 コスモスたちを解放した後は、エタルガーによって作り出された恐怖の象徴・エタルダミーと交戦。ティガ・ダイナ・ガイアならファイブキング、ネクサスはダークメフィスト、メビウスはエンペラ星人、ゼロはベリアルと納得のいくメンツが揃う中、マックスに対するエタルダミーはスラン星人!……いやギガバーサークを出せとまでは言わないので、せめてラゴラスエヴォとかダークバルタン、ゼットンとか他にいなかったんか……
 この後、エックスやUGFでも相まみえることになるスラン星人。何だかすっかりマックスの宿敵っぽいポジションを確立しています。まぁマックス出身の宇宙人が活躍しているってのは素直に嬉しいですし、これはこれで。

 ただ、各ウルトラマンが戦闘中に発する原典由来のセリフの数々は気になりました。後輩であるヒカルとショウへのメッセージとも捉えられますが、全体的に唐突感が否めません。一昨年公開された映画「スーパーヒーロー戦記」で、各ライダー・戦隊が決め台詞を乱発するあの感じに似ています。一言で個人を表すセリフではありますが、かといって言わせりゃ良いってもんでもないでしょうに。

 
 そんな中、本作で初登場となるのがギンガとビクトリーが一つになったウルトラマン、ギンガビクトリー。そのまんまの名前ですが、これがまたカッコいいんだ……!特に後頭部のデザインめっちゃ好きです。どっから生えてきたのか分からない赤いトサカ?良いよね……
 ガイアの声が我夢本人だったのも嬉しいところではあるものの、出番そのものは控えめで……豪華なようでいて、物足りなさを覚える惜しい作品といった印象でした。
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