Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

待っていた真空管が来ました

2010年03月08日 | ピュアオーディオ

Ef862

待っていた真空管が来ました。上の写真では右2本が松下製の#6267(EF86)、左2本が英国ムラードのEF86です。構造的にはほぼ同一です。見てくれ的には松下製の方がピンの酸化も少なく奇麗です。

早速真空管を差し替えて「音出し確認」をして見ました。

「違います!!!」。音色や音のキレが数段違っています。今まで低域と高域の質感に負けていたのが「揃った」質感になりました。

まだ交換したばかりなのでもうしばらくは「馴らし運転」が必要ですが、この時点で「合格点」が出せそうな感じです。

6CA7(EL34)でも感じた事がこのEF86でも同じでした。見てくれは日本製が良さそうに見えますが、いざサウンドを出して見ると「グレードの差」が大きすぎます。


「100Vパワータップ」第2弾

2010年03月08日 | ピュアオーディオ

Power_tap1

「100V パワータップ」の第2弾の制作を進めています。第1弾での試作では「コンセント取り付け」の為、裏板部で彫り込み加工をしていた為制作が大変で困りましたので、今回からは「コンセントパネル」を使っての制作にしました。

Power_tap3

コンセント間の寸法が4口壁コンと同じ寸法になりますので、第1弾のモノに比べると若干狭くなります。使い勝手も確認しましたが「一般規格」の壁コンと一緒なので問題はなさそうです。

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後ろ姿は第1弾の試作とまったく同じ仕上がりになります。

今回制作した1セットは、本日北海道に向けて旅立ちました。お客さまからのインプレが届きましたらまたお知らせします。

続けて後2セット「100V仕様」を制作します。1セットは長崎のお客様の所に行き先が決まっています。もう1セットは「RCA箱システム用」にします。「117V仕様」は自宅用に準備しています。明日には残りの3セットが完成の予定です。


マルチアンプシステムのアンプ作りの難しさ

2010年03月08日 | ピュアオーディオ

先週仕上げた「Trail仕様管球パワーアンプ」はまだ完全に仕上がっていないので「音質ダウン」は覚悟していたけれど、低音部と高音部のパワーアンプに比べますと「格落ち」のサウンドです。

Blog2_002

どんな風に「格落ち」かと云うと、「音数」が全く足りない、音が前にも横にも広がらない、ヌケとキレが格段に悪く、奥まって鳴るのです。

3ウェイマルチアンプシステムの「中音」が「グニャグニャ」の音ですので低域も弾みませんし、高域も線の細いサウンドで聴いていて「苦痛」に感じます。まさに「苦行」そのものです。

ただ、一昨日より昨日、昨日より今日と「音のヌケ」具合が改善されているのが判ります。しかしまだまだ「使える領域」に程遠い音質です。

ここで諦めるとこのアンプは死んでしまいます。もう少し鳴らしこんで初段の球をNOS品に換えて・・・・と苦労をしないといけません。

自宅のアンプ(3B252Bシングルパワーアンプ)も最初はひどい状態でした。ノイズは出るはオイルコンからのオイル漏れ、先だっての電源トランスからのオイル漏れとトラブル続きでした。初段や次段の球もすべてNOS品に交換した上で更に、初段の球は3回も「同規格管」に変更しました。(真空管メーカーを変更) おかげで今では愛着も有りますが「音質」で手放せません。先日電源トランスを交換したときに専務が「音出し確認」をしていて、「これは良い音がするね」と感心していました。(最初はトラブル多発のアンプですので「放ったら」といっていたのですが、サウンドを聴いて納得したようです)

1台のパワーアンプを自分のイメージに仕上げる事は大変な苦労がいる事なのです。キットを組んで「音が出た」と喜んでいるうちが楽しいのかもしれません。

と云う訳で現在「オリンパスシステム」では苦行の真っ最中です。