先週仕上げた「Trail仕様管球パワーアンプ」はまだ完全に仕上がっていないので「音質ダウン」は覚悟していたけれど、低音部と高音部のパワーアンプに比べますと「格落ち」のサウンドです。
どんな風に「格落ち」かと云うと、「音数」が全く足りない、音が前にも横にも広がらない、ヌケとキレが格段に悪く、奥まって鳴るのです。
3ウェイマルチアンプシステムの「中音」が「グニャグニャ」の音ですので低域も弾みませんし、高域も線の細いサウンドで聴いていて「苦痛」に感じます。まさに「苦行」そのものです。
ただ、一昨日より昨日、昨日より今日と「音のヌケ」具合が改善されているのが判ります。しかしまだまだ「使える領域」に程遠い音質です。
ここで諦めるとこのアンプは死んでしまいます。もう少し鳴らしこんで初段の球をNOS品に換えて・・・・と苦労をしないといけません。
自宅のアンプ(3B252Bシングルパワーアンプ)も最初はひどい状態でした。ノイズは出るはオイルコンからのオイル漏れ、先だっての電源トランスからのオイル漏れとトラブル続きでした。初段や次段の球もすべてNOS品に交換した上で更に、初段の球は3回も「同規格管」に変更しました。(真空管メーカーを変更) おかげで今では愛着も有りますが「音質」で手放せません。先日電源トランスを交換したときに専務が「音出し確認」をしていて、「これは良い音がするね」と感心していました。(最初はトラブル多発のアンプですので「放ったら」といっていたのですが、サウンドを聴いて納得したようです)
1台のパワーアンプを自分のイメージに仕上げる事は大変な苦労がいる事なのです。キットを組んで「音が出た」と喜んでいるうちが楽しいのかもしれません。
と云う訳で現在「オリンパスシステム」では苦行の真っ最中です。