Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

部屋に合わせてSPを決めるのが本来のセオリーだろう

2016年11月03日 | ピュアオーディオ
オーディオを始めた頃は誰でも初心者。一通りの機材を揃えて、好きなソフトを聴いて・・・とここまでは一般の方の通る道。これが、機材を替え、ケーブルを替え、電源を替えて・・・とグレードアップを模索し始めると「オーディオマニア」に近づいていく。

出来れば安価な装置で満足できれば良いのだが、エスカレートして「音質アップ」をしていくと、どんどん高額な機器やケーブル類に目覚め始める。ソース機器やアンプ類はそう大きなスペースを取らないから何処までも追及することが出来る。しかし、スピーカーには「サイズ」がある。6畳の部屋にALTEC A5/A7の様なスピーカーは置けない。

やはり、スピーカーは財力と部屋の広さ・環境で決めざるを得ない処が出て来る。若い頃はどうしても部屋の環境も悪いし(燐部屋に音が漏れる等)、当然出せる音量も制約される。そうなるとスピーカーの持っている性能の50%も発揮させる事さえままならない。またSPサイズと「空間再現性」は因果関係にある。部屋に対してSPサイズが大きすぎると「直音」しか聴けない場合も多々出て来る。かといって、部屋の容積に対してSPサイズが小さすぎても「エネルギー感」等が不足して、物足りなさを覚えてしまうだろう。

長い人生の生活の中で、手に入れた環境に合わせたスピーカーを選択してグレードアップして行く事になる。若い時は、ただ憧れの大型スピーカーを手に入れたい一心で夢中になるかも知れないが、実際にはなかなか使いきれない「宝の持ち腐れ」状態となりかねない。

やはり、「中庸のバランス」が必要だと思う。自分の場合、現在使っているオリンパスシステムは別の部屋で作り上げたシステムを、無理やり7畳半間に押し込んでいる。当然スピーカーの実力の半分も出せない状況にある。プリアンプのボリューム位置「9時の方向」で低域が部屋をガタガタ鳴らしてしまう。明らかに部屋の強度が不足している。こんな状態で基本部分に投資をしてもその成果を確認できない。だからソース機器ぐらいしか触れない。ソース機器の充実化も既に完了の位置に来た。これ以上の投資は難しい状況に来た。後は本来の目的である「音楽を楽しむ」事ぐらいになる。