「音質アップ追及」で辿り着いた境地は・・・終わりが無い

ソース機器やアンプ類、スピーカー等機器類を上級グレードのモノに入れ替えて「グレードアップ」してくるのが一般的だと思います。これは「雑誌」や「オーディオ評論家」が意図的に作り上げたお話だと思う。

現実は、「機器の問題」、「ケーブルの問題」、「部屋の問題」と大きく分かれていて、それぞれに違う対策が必要です。機器だけに的を絞っても「電源の問題」と「機器のグレードの問題」が有ります。先ほどは「ケーブルの問題」と分けましたが、「ケーブルの問題」を原理的に理解できれば、「機器の問題」もあらかた判って来ます。

一昔前までは「組み合わせの妙」等と「相性」のお話が雑誌で堂々と取り上げられていましたが、全く根拠がない訳では有りません。同じ時代に作られたSPとアンプ類やソース機器は良く合います。SPの能率とアンプの出力には大きな意味が有ります。この意味が分かる方は相当なツワモノだと思います。実際に体験してやっとたどり着きました。

100db能率のSPを500Wのアンプでもドライブできますが、1Wのアンプでもドライブ出来ます。ですが出て来る音には大きな違いが有ります。もちろん機器が違う訳ですから違って当然。「音圧感」が随分と違ってきます。これは、聴く側が「触感」（体感）で感じる感じ方が変わって来ます。

SPユニットの方式によって能率も変わりますが、能率が変わればドライブするアンプの出力も変えてやらないとうまく鳴ってくれません。これらを一緒くたに考えていたら何時まで経っても先には進めません。

最終的には「ケーブルの問題」を解決できれば「機器の問題」もかなりの部分解決できます。しかし「部屋の問題」はまったく別な事で、こちらには独自の対策が必要になります。ただ部屋の問題の場合、「直ぐに出来る事」と「直ぐに出来ない事」が有り、分けておく必要が有ります。

現在自分のシステムでは「部屋の問題」が重くのしかかっていて、これ以上機器に拘ってもどうしようもないのが現状です。投資をしても肝心の部分の効果を確認ができません。無駄な事をしなくなったのが「たどり着いた境地」かも知れません。音質追及には終わりが有りません。何処で止められるか？が問題です。

最近の状況は・・・

最近は「不用品」の処理に力を注いでいます。お守りする機器が増えすぎて手に余りますので少しずつ処分をしています。オーディオ機器やケーブル類を先に始めましたが、カメラやレンズも結構あります。それらを一品づつ写真を撮って某オクに出品しています。

落札されれば当然出荷しなければなりません。ただ、落札者様も多様で、直ぐに手続きをしてくださる方もいれば、音沙汰無しで想い出した様な対応もされる方もいます。日曜日に落札いただいて金曜日に発送・・・なども有りますから、チョッと間延びすることで気疲れします。

とどのつまり、今まで不要な機器やカメラ・レンズをその時々に処分してこなかったツケが回って来ている。不要だと判断したらすぐに処分する癖を付けなくては・・・。

最近は機器の方の改善や対策等はなく、聴く事に専念しています。録音も並行してやっていますので、時間に追われますね。それでも1日5時間は鳴らし続けています。午前中はサブシステム、午後はメインシステム、夜は自宅システムと音楽付けです。新しいソフトが欲しくなります。その合間を縫って、ウォーキングして体調管理もやっています。健康で長く楽しみたいものです。

オーディオシステムの完成への早道は・・・その2

長年オーディオを趣味とされていながら、「電気」が判らないと言ってショップのお勧めの機器ばかり入れ替えをされている方より、何も知らずに飛び込んでこられて、実際のサウンドを確認されて揃えられる方の方が先に良いサウンドにたどり着けるのではないか？と思う。ベテランマニアより初心者の方が良いサウンドを手に入れられる可能性の方が高い。

機器やSPを新品で買うか？中古で買うか？で金額は大きく変わってくる。また良いユニットを使った古いシステムの方が丈夫で長持ちする。SPの場合、現在のSP達は殆どが「ウレタンエッジ」になっている。寿命が精々10～15年程である。10年～15年という年月は、作っているメーカーや販売したショップさえ存続しているかどうかさえも判らない。40年以上前のSPユニットはギャザーエッジ・フィックスドエッジで50年経っても不具合なく使えるものである。実際に私の使っているユニットは60年前のオリジナル状態のモノも有る。

半端な知識で長くオーディオをやっていると「失敗」もしているはずである。「失敗」すると用心深くなる。経験から学ぶ事は誰しもあるが、「モノの真贋」を判断する所まで曇っていると、良い物を悪く云い、悪い物を良く云ったりと、あべこべの判断をする事も有る。変な知識や経験が無ければ正しい判断を下せる場合も有る。初心者の方は「直感」で感じて選択される。この辺が原点ではないだろうか？新しい機器を入れる場合、私は「直感」を大事にしている。

私は基本的に「実績の有る」モノしかお勧めしない。最新のモノはどんなトラブルが出るか予想が出来ないからだ。自分の作るものは「シンプル」で壊れないモノを選んで作る。

オーディオをやっていて、ズルズルと泥沼に引き込まれていく事は良くある事だ。自身その延長線上に過去40年あった。しかし、システム完成の早道は、情報の真贋を確かめて「良い人と出会う事」だと思う。販売優先の方に出会ったら悲惨な運命になる。最近はオーディオショップとメーカーが連携して「拡販」をしている。ご本人は「有名メーカーが来た」と有頂天かも知れないが、傍から見ていると「煽て」に乗せられて、うまく鴨られている様に見える。「電気を知らない」と云う事は騙されやすいという事でも有る。少し「電気」の勉強をして防御もするべきだろう。

オーディオシステムの完成への早道は・・・

オーディオシステムの完成にはいくつかの制約条件が有る。何処までも無尽蔵にお金をかけて良いと云うので有れば別だが、殆どの方には何らかの制約が有る。また「良いサウンドで楽しみたい」と云う「音質追求」のレベルも有ると思う。「オーディオは音質追求を始めると底無し沼の泥沼」だ。一生追及しても追求しきれない部分が有る。

オーディオの制約として、
1）金銭的な制約・・・幾らまでかけられるか？
2）部屋的な制約・・・部屋の広さ・作り・強度等
3）環境的な制約・・・どれくらいの音量が出せるか？外部からの音の侵入音は？
4）スキル的な制約・・・知識と技能・行動力の「出来る力」
5）聴く耳の制約・・・どんな音が客観的に良いサウンドなのか？・・・これは未だに誰も獲得できていない命題。
6）家族の理解の深さの制約・・・暮らしの中でやっている限り一人ではない。一人一人考え方好みも違う。
7）情報の量と質の真贋等の制約・・・情報の真贋を見極めるのは難しい部分が有る。条件で音が変わってくる。

ざっと7つ程上げて見たが、他にも「制約」は確かにある。あまり細かく上げて行っても仕方がない。ここでは「早く満足の行くシステムを完成させる」事に主眼を置こう。

当然「予算内」で「買い替えの無駄」を出来る限り抑え早く到達する方法は、「オーディオを熟知」している方にシステムを組んでもらう事だろう。当然その方のサウンドを体験してみるのが近道だ。どんな方が「オーディオを熟知」し、「オーナーに心地よいサウンド」を提供出来るかを知ることが大切だ。これを仕事で例えれば「調査」と呼ぶ。この調査をうまくやった人ほど早く到達できると思う。

その上で、プラン（計画）・ドウ（行動）・チェック（確認）・アクション（対策）のデミングサイクルを回していく事だと思う。

冬支度も完了

冬場も音楽三昧の日を過ごしています。今朝は良く冷え込んで気温が下がり真っ白な霜が降りました。いよいよ本格的な冬が来ます。

ストーブにファンヒーターは12月に入ってからすでに出して使い始めました。昨日はメインシステムの部屋にコタツを出しました。これで冬支度は完了です。今年は灯油も久しぶりにストックを36ℓ準備しました。夏場に気温が高かったので今冬は冷え込む日が多いと予想しています。平均気温や降水量は年間を通じて「平均化」させる「自然のつじつま合わせ」を予想しての事です。灯油は別に使わなければそれに越したことは有りません。

現在、炬燵に入ってFM放送を聴いています。もちろんMDで録音しながらです。炬燵の中は暖かくて、特に足先まで暖まりますので重宝します。炬燵に入ってゴロリと横になって気楽に音楽を楽しんでいます。至福のひと時です。テーブルにコーヒーとケーキが有って・・・個人的には理想的です。今日横浜の方から手製ケーキをいただきました。たっぷりあるので少しづつ「コーヒーブレーク」に食べます。

D208システムのSPにも専用スタンドを・・・

D208システムも鳴りが良くなって、ストレスを殆ど感じない。将来を見据えて専用スタンドを作ってあげようかな？とも思い始めています。



専用トレールは＃4311と同じ型が良いですね。このトレールは独特の「音の良くなる」工夫をして有ります。「深々とした低音」が出て来ます。おまけに部屋の振動が減って、音が前面に押し出てきます。この質感を体験すると他のスタンドは使えません。専用のサイズで作る事が出来ます。



アンプ類を「石」のアンプにしていますので気楽に聴けます。球のアンプも用意していますが、サブ機は「気楽」に聴ける事の方がメリットが高いです。アンプの内部配線も交換した「スペシャル仕様」ですので、オリジナルの状態とは比べ物にならない質感と音数が出て来ます。

寒くなってくるとコタツが良いなあ・・・

まだ15℃程気温が有るので炬燵は出していないが、10℃を切る様になると炬燵を出したいと思っています。何せ4～5時間も聴き続けますので、リクライニングシートでは腰が痛くなります。ゴロリと横になって、足を温めながら聴ける様になると、寒い冬でも非常にリラックスして聴けます。

諸兄は専用のオーディオルームを完全ヒーティングで楽しまれる事でしょうが、自分の処は隙間風は入って来るし、非常に冷え込んできたりと「寒さが苦手」な私には炬燵が欠かせません。そろそろ準備をしておかないと・・・と思っています。

昨年や一昨年は「灯油消費ゼロ」で、ストーブもファンヒーターも出しただけで終わりました。冬場はアンプ類の発熱も有りますので暖房に使えます。以前A級アンプやVT62ppアンプを使っていた時は、本当に暖房機の様でした。

最近のメインソースは・・・

この2年間ほどはソース機器を増やす事に費やしてきました。最近はFMエアーチェックでMDに録音したモノを良く聴きます。なかなか楽しいものです。40年前のFMエアーチェックしていた頃を懐かしく思い出します。



2台のDENONのMD機が大活躍です。一般の方のCDラインより良い音がしていると思っています。2～3万円ぐらいで入手したMD機に、ヒューズを交換し、各々￥20万円近い電源ケーブルとラインケーブルを組み合わせて使っています。安く手に入れても元はプロ用の高級機です。これくらいの対策で見違える様な音質になります。



サブシステムの方もSONYのADW-B5を殆ど回しっ放しにして使っています。これで一先ずはMD機は卒業です。3台のMD機を集める為に、他に沢山のジャンク機器を集めています。これらを処分しなくては置き場所が有りません。

スピーカーだけはビンテージ品に目が向く

ソース機器やアンプ類は出来るだけ2000年以降のモノを使いたいと思っている。FM放送を楽しんでいるが困った事も有る。出来るだけ良い音質で楽しみたいと思っているが、番組によっては古い録音（1950年代～1970年）頃の録音が出て来る。2000年以降の録音と1970年代以前の録音では明らかに「音数」が違う。最新の録音の方が「音数」が多い。出来れば最新録音盤で新しい演奏者のクラシック音楽を聴きたいモノだと思っている。

ソース機器もパッケージ型のモノが自分には合っている。PCを使ったモノは「音質的に疑問」が有るので、パッケージソフトがこれからもメインになる。しかし、世の中はPCを使ったダウンロードが主流になりつつある。便利なのは良いが、保存性や音質の面では納得していない。PC本体やHDD等のPCパーツの寿命は5年くらいだと思える。一生懸命に録音をダウンロードしてもHDDの寿命が5年くらいではやりきれなくなる。

デジタルレコーダーもこの先何年寿命が有るのかも分からない。また新しいソースが発明されて変わるのではないかとも思える。世の中の移り変わりが激しく、モノの良し悪しを判断しながら趣味をやらなければならない。

ソース機器やアンプ類はデジタル技術や回路技術によって日進月歩の進化をしているが、ことスピーカーについては「進歩」と言えるのだろうか？と疑問を持っている。今では本当の大型SPは数えるくらいしかないし、図体だけデカくて30㎝ユニットやドーム型ユニットを使ったモノばかりだ。本当にお金をつぎ込んで、技術をつぎ込んで作られたモノとは思えない。その例として単純にSPの前面になる「サランネット」の作りだ。ビンテージ品には手の込んだ格子を使ったモノや、一見SPとは思えない装飾をしたものが沢山あった。それらが簡単なサランネットになってしまった。コスト低減がそこまで徹底されている。それで夢の有る趣味と言えるのだろうか？

またユニットも、チャチな作りのユニットになってしまった。昔のタンノイのユニットはバックカバーも含めて非常にいい姿をしていたが、最近のモノは国産の40年前の安物ユニットと同じ「ブリキ」の作りに近い粗悪なものになってしまっている。いくら見えないからと言って、そこまで手を抜かれると使う気にもならない。

昔のSPユニットは単体で素晴らしいデザインがしてあった。見てほれぼれするようなデザインだったと今でも思う。そんなユニットが今ではお目にかかれなくなってしまった。

SPセレクターは使わない

今でも「音楽部屋」に小型SPを3セット持っているが、「SPセレクター」は一切使わない。使わない理由は「音質劣化」するからだ。以前、旧事務所で38㎝クラスのSPを3セット、中型SPを4セット置いていた時期もあるが、その時もセレクターは一切使わず、独立したソース・アンプ類を揃えて使っていた。その分大変な出費になるが、「音質」ダウンしたサウンドでは聴く気になれない。



現在「セレクター」の類はDN-H4600NとMD機TASCAMの所で使っている。便利なのは分かるが、「音質ダウン」を覚悟しての事。だから、メインシステムで使っている機器との「音質比較」はしない。

一般に出回っているメーカー製「セレクター」の類は個人的には使い物にならない。なぜ使い物にならないかと云うと「抵抗体」になってしまって、そこで信号が消えてしまうからだ。最初は「便利」だからと使っていたが、音自体がくすんで音数も大きく減少する。そのうち「伝送ロスの極小化」と云うテーマを実践する時、単なるアダプターでも大幅な「伝送ロス」をする事を確認したので、以後は一切使わない様になった。自分で内部配線・接続端子・セレクター等のパーツを選んで作らない限り使えないと思っている。

自分でセレクターを作っても良いと思いパーツ類を集めて持っているが、なかなか良いケースに巡り合えないでそのまま中座している。実際に必要性を感じないので多分作らないだろう。パーツも早いうちに処分した方が良いかも？と思い始めた。