日暮らし通信


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イギリス in 1977 (その11)

2022年10月03日 09時31分46秒 | 日暮らし通信

発信元:  赤とんぼ







● この項のタイトル: エンジン高空性能試験 ●

 「エンジン高空性能試験」 が行われた英国の NGTE (National Gass Turbine Eatablishment:国立ガスタービン研究所) は広大な敷地の中にあり、その詳細は判らないが世界有数の研究所である。

私たちも所内での通行は担当者のエスコートが必要で経路も決められた道路以外は通行できなかった。

ある時、同行スタッフの一人が軽い気持ちで皆が集まっているのを写真で撮ったがそれが契約違反とのことでカメラは没収、フィルムは抜き取られてしまった。

口頭だけの注意で済んだが一時は日本への送還もあり得るとの情報もあって冷や汗ものだった。だがその写真を焼き増ししてくれたのは粋な計らいでもあった。

ここでは技術スタッフ部門と現場部門では日本以上にその階級がはっきりしているようだ。私としてはどうしても現場での想い出がたくさんある。

私は Mr.○○○ と呼ばれると思っていたのだが会ってすぐ私に名前を付けてくれた。私の名前はハリー (ハロルド) 。以後 Mr.○○○ なんて呼ばれたことはない。ハリーさんになってしまった。でもこの方が親しみ易くていいのかもしれない。

だが技術スタッフ部門の事務所に行くと、私は Mr.○○○ と呼ばれた。

現場の人は誰でも人が良さそうで気さくな人ばかりである。現場の人がいる部屋に私たちの机も準備してくれたが必ず鍵を掛けるらしい。私たち日本人には鍵を掛ける感覚があまり無いのだが英国人は違うらしい。

驚いたことにこの部屋には灰皿が無い。

なのに誰もがタバコを吸っている。灰や吸い殻はどうするかと見ていたら床の上に無造作に捨てるのである。

灰皿を置いておけばよさそうだがここに英国式の不思議さがある。床の上を掃除する人に仕事を与えるために床の上に吸い殻を捨てるらしい。日本人にはついて行けそうにもない感覚でした。

だが技術スタッフのいる事務所には机上に灰皿があった。

現場の人の中にはいろいろな趣味の人がいた。ジャクソンと言う50年代の人は模型飛行機が好きでハリーに見せたいからと、車のトランク一杯に模型飛行機を積んできた。皆良い人ばかりであった。(この項終わり)

今日も白い洋ランの花をアップしました。
学名の Phalaenopsis はコチョウラン属で熱帯域に分布するラン科植物の一群を意味します。







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      写真説明:  白い洋ラン

      撮影場所:  神代植物公園・大温室にて  (2018.1.18)