昔から変だと思っていたんです。わらべ歌「通りゃんせ」の歌詞が。矛盾点があるのです。
否、矛盾しているとは言い難いですけど、チョット不審なんですよねぇー。疑問点といいますか、それを見つけて欲しいという作者の意図が隠されていると言うか・・・・。
まぁー、ご存知だと思いますけど、一応書いときます、
「通りゃんせ 通りゃんせ
ここは何処の 細道じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちょっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
このこの七つの お祝いに 御札を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも 通りゃんせ 通りゃんせ」。
ウキペディアの歌の訳ではこうなります。
「通りなさい 通りなさい
ここは どこの細道ですか
天神様の細道ですよ
ちょっと通して下さいませんか
御用の無い方は 通させません
この子の七つの御祝いに 御札を納めに参ります
行きは普通に行けますが 帰りは困難ですよ
困難ですけど 通りなさい 通りなさい」です。
ここから考えると、これは役人と参拝客の会話ですね。役人は関所の者でしょう。ウキペディアでもその説を挙げています。「出立は楽だが帰還の際は調べられるよ」との意味ともしています。
又、別の説では、大飢饉で食糧難になっている時期に村民から尊敬されている神社の神官が、「食料を捧げないとお前の大切な子供を食べてしまうぞ」と言う意味が込められていると書かれています。
私は違うと思います。食料は欲しいでしょうけど、神官が神社に祀られている神を言い訳にそんな事を言うとは思えません。
この「通りゃんせ」は江戸時代に歌詞が作られたそうです。作詞者は不明です。神奈川県小田原市の菅原神社(山角天神社)、埼玉県川越市の三芳野神社は発祥との説があるそうです。
この歌詞での疑問点ですが何故に七つに成った子供の祝いの為に、天神である菅原道真を祀る神社に参るのかです。
菅原道真は学問の神。そして七つの祝いと言う事は七五三参りの事でしょ。そして七つの子は女の子の筈です。そこが変です。
今では何処の神社も七五三参りはしています。菅原道真を祀る神社に七五三参りして悪い理由にはなりませんが、菅原道真を祀る神社でなければならない訳では無い。それなのに歌詞にしている。そこが変です。
続く。