諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

いわき市・車中泊の旅。【磐城国造神社・住吉神社編】その3

2019年01月19日 18時48分47秒 | 旅行
続きです。

磐城国造神社を後にして、いわき市の中心部である平を目指す。ところがナビの指示に私が反応出来ず、海岸沿いを行くことに。少し遠回りだが、まっ、いいや。

直ぐにチョット大き目の神社を通過する。諏訪神社。参拝して行くか。悩んだけど遠くなっちゃったので諦めた。

でも気になる。帰ってネットで検索したら境内に御塚神社が鎮座していた。失敗した。寄っていけば良かった。否、まだ御塚神社は私には早いと思う。

「語られぬ 湯殿に濡らす 袂かな (松尾芭蕉)」。

いわき市三和町上永井に鎮座する元・鬼渡神社の永井神社近隣に4社の御塚神社がある。その一社は土足厳禁、女人禁制、午前中しか参られない禁じがある。私は怖くてまだ参拝していない。語るのも憚れる。そう簡単には行けない。私の場合は。

海水浴場と思われる場所を通る。駐車場が有り、新しいトイレも在る。ここなら車中泊が出来る。

しかし、周りの民家は津波で全部流されたみたい。何もない。ここでの車中泊は怖すぎる。亡くなった人もいるだろうし。

その場の脇に小さな神社がある。真新しい鳥居。社はコンクリートブロックで出来ている。安波大杉神社。ここだったのか。

安波様は大物主。大変怖い神様。隣の茨城県が信仰の地となっている。常陸坊海尊も信仰していた。そしてアンバ様は御鍋を背負う者の伝承が伝わる。御鍋神社に祀られる永井平九郎もそう。

アンバ様は余所者。村民に馬鹿扱いされる。大切にしていた御鍋を汚される。それに激怒し超人的能力を発揮し、村を荒らしまわった。そして村人達に騙され酒を飲まされ酔って寝込んだところを縄で縛られ、海に投げられ殺される。これは逃げてきたアタ族と現地民、もしくは朝廷との争いを示すのかも知れない。

その信仰がここにも伝わっている。緊張感を持って参拝する。本当は一日一社の参拝を守りたかったが、詫びるつもりで参拝した。滅多に来れないので許して欲しいと思いながら。

次に少し高台にある津守神社へ。津守神社は四倉にもある。「港の守り神」と言う意味なのだろう。祭神は事代主と大綿津見神。共に海神。境内にお稲荷さんもあった。丁重にお参りする。

以前は怖くてお稲荷様はお参りしないようにしていたが、流れは同じだと考える様になった。まだ多少怖いけど。

夏井川に沿ってアリオンを走らせる。結構、大き目の神社に遭遇。参拝客も大勢いる。クルマを止めて確認。住吉神社だった。

私の家の家紋は「一に三ツ星」。オリオン三ツ星からデザインされている。そしてオリオン三ツ星は航海の星。住吉三神の星。当然参拝せねば。

それにしても参拝客が多い。民家は疎らなのにこんなに参拝客がいるとは。漁師でもないのにここまで信仰を集めているなんて感動。

参拝。御札が大量に燃やされている。初詣で家のお札を持って来て燃やしている。宮城県では14日の「どんと祭」で燃やすのだが、福島県は正月三が日で燃やすのか。知らなかった。

火の世話をしているのは清楚な巫女さんと多分、宮司さん。私は寒いので黙って火にあたる。どんどんお札が投げられて行く。

60歳代の男性が大きいお札の束を持って来た。火に投げた。御札を見たら「岩出山神社」と書かれていた。何で違う神社に持ってくるのだろう。これは間違っているだろう。

でも岩出山神社って聞いたことが無い。宮城県の岩出山なら瀬織津姫や大物忌主を祀る荒雄川神社の事なのだろうか。だったら住吉神社と同じ流れ。

私は宮司さんの表情を見る。黙々と火の世話をしている。境内社に岩出山神社があるのかな。それとも私の錯覚だろうか。

気になってこの住吉神社をネット検索。そしたら武内宿禰が建立したとの事。

いわき市に武内宿禰。そう言えば「日高見国を取るべし」と住吉三神の御神託があり、信じなかった仲哀天皇はその場で命を失った。

武内宿禰は神託を受け、日高見国へ探索に向かった。いわき市に一年半滞在したとの伝承が残っている。ここの住吉神社はその証明になるのかも。

一年半も滞在したと言う事は、いわき市は古来、南の日高見国の中心地だったのかも知れない。武内宿禰はここで何をしていたのだろうか。

そんな事は分からないですね。武内宿禰は謎が多い。余りにも長寿で何代も続いて武内宿禰を名乗っていた可能性もある。

ただ、いわき市を平定した建許呂命との関りは深いと思う。

武内宿禰は建内宿禰とも表示されるし、「宿禰」は「勇猛な朝廷の上官」の意味がある。そうなるといわき市の国造となった建許呂命がその名に相応しい。

寒い日でしたが、ここの火は気持ちが良い。身体が芯まで温まる。

ふと「お御籤を引いてみようかな」と思った。お御籤売り場へ。50円の縁結びお御籤。普通のお御籤。そして100円の華お御籤があった。

私は普通のお御籤を引こうとしたが50円が無い。100円はある。それで華お御籤を引いた。飛び出す絵本の様なお御籤。

また火にあたりながらお御籤を読んだ。大吉だった。大吉は何十年ぶりだろう。私が希望している事が叶う旨が書かれていた。嬉しかった。

私の家系は1月に不幸が集中する。兎に角、不幸が起きる。何人も命を亡くしている。でも今日は良い日だ。今年は良い年になりそうだ。そう想いながら住吉神社を後にした。


ではでは。

コメント (4)
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