明けましてオメデトウございます。
いわき市を車中泊の旅をしてきまして、チョット発見がありました。色々怖い事も有りましたけど。それでは続きます。
私が中堅証券会社を退職して家業の新聞販売業を手伝っていた。その1年目にブラックマンデーが発生。株価は歴史的な大暴落となった。
その次の年、1988年1月にコスモ・リサーチ事件が発生。社長の見学和雄さんと社員の渡辺裕之さんが殺された。
驚きました。実際、会ったことは無いですが、約8ヶ月間、毎日この二人の電話を取り付いていた。世界長の株式を買ってエライ目にあったが、それは株では避けられない事。仕方ない。
私は二人の声の質から親近感を覚えていた。良さそうな人達だった。その二人が殺された。
この事件、私は当時のニュースで知ったのですが、途中から聞いたもので「東京湾だかにコンクリート詰めにされて投げられた。犯人は客のヤクザ」と勘違いをしてた。事実は違っていた。
事実はこうです。
会社から退社して帰宅する社員の渡辺さんを、広域暴力団の岡本敬三と投資顧問業の末森博也が無理やりクルマで拉致。
犯人らは渡辺さんから見学さんの住所を聞き出し、見学さんに1億円の身代金を要求。見学さんは指定された大阪住吉区のファミリーレストランに身代金1億円を持ってくる。
その場で1億円を受け取り見学さんもクルマで連れ去り、見学さんら二人の首を絞めて殺害。協力者である元暴力団組長が所有する倉庫で、二人の遺体をコンクリート詰めにしてそのまま放置していた。
そしたら異臭が発生。仕方なくコンクリート詰めの遺体を移京都府の山林に移動し埋める。
遺体を移したにもかかわらず異臭は消えず、倉庫近くの住人が警察に通報。捜査を開始する。
別件で逮捕されていた倉庫所有者の元暴力団組長が二人の殺害に協力した事を自供。見学さんたちの遺体を山林から発見。そして既に別件で逮捕されていた河村と末森を再逮捕となった。
1995年に河村と末森に死刑。協力した元暴力団組長には無期懲役の判決が下る。
2004年に最高裁は河村らの上告を破棄。死刑が確定した。
以上です。
私はずっーとブラックマンデーで客に損をさせて、その恨みから殺されたと思っていたのですが違ってました。有名相場師故に目を付けられていたんですね。
それにしても見学さんは、助手の渡辺さんが拉致されたのを何故警察に通報しなかったのだろう。投資顧問業故に後ろめたい部分があったのか。それとも渡辺さんの身の上を心配しての事なのだろうか。
犯人らは警察に通報しないと確信していたから見学さんをターゲットにした。同業の投資顧問会社経営の末森が何らかの確信を得ていた。だから狙われたのか。
否、見学さんたちの信頼関係は高かった。渡辺さんの命に関わる。1億円程度の身代金なら安いと思ったのか。それとも見学さんの人となりを知っていたからか。
見学さんがヤクザっぽい武闘派の人なら狙われなかったと思う。
犯人らは「この人が本当にあの有名相場師なのか」と思えるほど見学さんが普通に思えた。人の良さを感じられた。信頼出来る親しみ易さを感じた。
それ故に狙われたのだと思う。残念ながら優しい感じの人は犯罪者に狙われ易いので。
続く。