諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

「鎌倉殿の13人」のラスボスは、北条泰時だと思う。その7

2022年10月19日 12時11分51秒 | 出版・テレビ・CM・ドラマ・映画
続きです。

大河ドラマでは「源実朝=ゲイ」説が出ていますが、それは流石にあり得ないと思います。「実朝は子供は作らない」としていても養子はいたので。

その養子こそが兄・頼家の息子である公暁です。泰時が亡くなれば次の鎌倉殿は公暁。それで源氏の血筋は繋がる筈だったのです。

それなのに公暁は実朝を暗殺した。その理由は北条政子が次の鎌倉殿は後鳥羽上皇の子息をと考え出したからです。

もう懲りたのでしょう。頼朝、頼家、そして実朝。誰もが北条氏にとって都合が悪かった。北条氏の思い通りにならなかった。

北条政子も考えた。母方が比企氏の公暁が鎌倉殿になった時の展開を。

比企氏は北条氏に滅ぼされた。父親を殺された。その恨みを晴らす事を考える筈。それで北条氏は滅ぼされる。

実朝も源氏の鎌倉殿は自分が最後だと宣言した。北条氏ナンバー1の北条政子もそれを認めた。そうなると公暁の鎌倉殿の芽は亡くなる。それで乳母父の三浦義村、北条義時の策略に公暁は乗った。

暗殺は成功。三浦義村との約束通り自分が次の鎌倉殿となる。それで三浦義村の館に向かった。自分が三浦氏の軍を率いて北条氏と戦う為に。

しかし、三浦義村には公暁を次の鎌倉殿にするつもりは毛頭ない。罠に嵌めただけ。そして追っ手を差し向けて公暁を殺したのでしょう。口封じの為にも。

私の考えはこんな感じです。そして次はクライマックスの承久の乱。

源実朝は金槐和歌集を編纂している。後鳥羽上皇は新古今和歌集を編纂している。

二人は和歌を通じて親交があった。後鳥羽上皇は源実朝の鎌倉殿は認めていた。そして実朝は鎌倉殿の立場を天皇家に渡すと言う。その言葉に嘘は無い。

だから後鳥羽上皇は源頼朝を上回る地位を源実朝に授けた。源氏を実権のない武家の象徴とする為に。もしかしたら実朝を貴族として迎える為に。

しかし、源実朝は暗殺された。同じ源氏の公暁に。それで後鳥羽上皇の計画は潰された。

以前には平賀朝雅も殺されている。鎌倉の兵が京都まで進軍しての犯行である。

平賀朝雅は後鳥羽上皇の家来でもある。北条時政の娘婿で次の鎌倉殿となる計画もあった。それを北条義時によって殺された。上皇である自分の立場を無視して。

天皇家は天照大神の系統である。神の血筋である。しかし、実質は普通の人間。自分の実力で天皇になった訳ではない。本当は武家の存在が怖い。

先の後白河上皇は平清盛によって幽閉された。天皇家の地位は武家によって落とされた。

これ以上の武家の台頭は許さない。平賀朝雅、源実朝の勧誘策は潰された。残るは武力の行使のみ。それで北条義時追討令を出した。


続く。






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