諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

「鎌倉殿の13人」のラスボスは、北条泰時だと思う。その11

2022年10月24日 01時19分12秒 | 出版・テレビ・CM・ドラマ・映画
そろそろ終わらせたいです。続きです。

北条泰時が源頼朝の実の息子である。またはその可能性ですが、頼朝が結城朝光と並んで北条泰時を溺愛していた点が理由の一つです。

北条泰時が10歳の時、ある御家人が馬上にて泰時とすれ違った。それを見た頼朝は「何故、泰時に対し下馬の礼を採らないのか」と激怒。泰時は「非礼とは思っていない」と言うも頼朝はその御家人に対して所領を没収。反対に泰時には「非礼の御家人を庇った」として褒められ、頼朝から剣を送られています。

北条氏は自分の正妻の実家ですが、10歳の子供に対し「下馬の礼を取れ」と言うのですから、「自分の息子なんだぞ、失礼だろう」と言う気持ちが感じられるエピソードに思えます。私には。

そして泰時の幼名は金剛でしたが、頼朝が名付け親となり、自分の「頼」の字を取って「頼時」と名付けています。

頼朝が名付けた者は実子の頼家と御落胤説がある結城朝光、そして「頼時」と名付けられた泰時だけです。この三人には自分の名の文字を与えています。

しかし、頼朝が亡くなってすぐに「頼時」から泰時と改名している。これは頼朝の実子であることを隠したい意志があったように思います。

もし、源頼朝を暗殺したのが北条時政、政子、義時だったのなら、それを泰時も知っていたなら、私も「頼時」の名を改名します。北条氏に暗殺される可能性を考えて。

北条泰時が本当に源頼朝の実子であるのなら、母親は誰なのか。

大河ドラマでは泰時の母親は伊東祐親の娘・八重姫となっています。この八重と言う名は後に付けられた名前で間違いないので本名は解らずです。

この説は「鎌倉殿の13人」の時代考察の方が採用したと思いますが、私は流石にあり得ないと思います。とんでもない相関図となりますので。

伊東祐親は京に赴任している時に頼朝と八重姫が出来てしまった。千鶴丸と言う男子ももうけていた。

伊東祐親が帰郷し、その事実を知り大激怒。

伊東家は平家。それなのに源氏の御曹司との子を娘が産んでしまった。平清盛の怒りを買う。伊東家は滅ぼされる可能性がある。それで自分の孫でもある千鶴丸を、川の淵に重しを付けて沈め殺害。

祐親はそれでも飽き足らず、頼朝と八重の縁を切らせる為に「乞食にでもくれてやった方がまし」と言って、江間小四郎と言う百姓??に八重を嫁がせています。

この江間小四郎ですが、北条義時の通称と同じです。だから大河ドラマでは義時と八重が結婚したとしたのでしょう。

でも、これはいくら何でもです。大体、吾妻鏡は鎌倉時代末期に書かれた書です。だったら江間小四郎ではなく、最初から北条義時と書くべきです。まっ、事情があったのでしょうけど。

八重は父親の伊東祐親が頼朝を殺そうとしていると知り、頼朝に知らせに行ったら既に頼朝は北条政子と暮らしていた。それがショックで八重も入水自殺したと吾妻鑑では伝えています。江間小四郎が義時であるならば、その事実は義時から聞いて知っていた筈です。

そして頼朝と伊東祐親は戦となり頼朝側が勝利。それでも伊東祐親は許されたのです。何たって伊東祐親の娘の一人は北条時政の前妻であり、北条義時の母親だったので。

つまり八重は義時の実の叔母です。妻であり叔母でもある。血の繋がりがある。そして時政とは実の父であり義理の弟になる。

伊東祐親の娘には三浦義村の父である三浦義澄に嫁いだ者もいますので、三浦義村は義時の義理の甥になっちゃいます。伊東祐親とは母方の祖父であり義理の息子になります。もう滅茶苦茶です。

伊東祐親は罪を許されましたが、頼朝と八重の子である孫の千鶴丸を殺している。それで娘の八重も自殺している。それを恥じて自害しています。

その点等々を考えて八重と結婚した江間小四郎は義時ではない。北条泰時は義時と八重との子供ではないと私は思っています。

もしその説を採るのであれば八重の年齢が気になります。伊東祐親は1100年前後の生まれで1182年に亡くなっている。

北条義時1163年の生まれです。伊東祐親が63歳の時に泰時が生まれている。だったら八重は何歳なのかとなります。

三浦義澄は1127年生まれ。北条時政は1138年生まれです。異母姉妹であっても1163年生まれの北条義時よりも大分年上と考えられます。もしかしたら1147年生まれの源頼朝よりも年上の可能性がある。

それはいくら何でもです。


続く。




コメント (2)
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