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娘が特別養護老人ホームに勤務していた時・・・
帰宅してきた娘が「入所者のお婆さんを入浴させるときにつねられた」・・・と
腕を見せたことがありました・・・結構、キツク青じんでました・・・が、
娘曰く、「その人は他人をつねるのが癖なんや」とケロッとしてました。
結構、生傷は絶えない職業のようですね。
一時期、子供の世話の為、仕事を離れてましたが・・・数年前から、再び介護職として働き始めたようです。
過去に、ケアマネージャーの資格も取っていたので、
年齢的にも、ケアマネージャーの仕事の方が楽じゃないのか・・・と聞いたことがありました・・・
本人は、現場で体を動かしている方が良いらしく、その気はないようです・・・が、
キツイ仕事ですから、親としてはやはり心配しますよね・・・
特養にしてもグループホームにしても、人手が足りないというのが現状のようです・・・
国も看護師、介護士の資格取得を外国の人にも取りやすくしていく方針らしいのですが、
資格取得後に日本で働いてくれる人を増やさなければ、
今後増え続ける高齢者の行き場すらなくなってしまいますよね・・・
今朝は、特養やグループホームの現状を紹介してみようと思います。
~以下、10月18日読売新聞朝刊より抜粋~
認知症
安住の地は
入所者に昼から睡眠薬
昼から睡眠薬なんて、やめてほしい」。職員に頼んだが無視された。特養に訪問診療している精神科医に相談すると、認知症の人をおとなしくさせるため使われることが多い抗精神病薬に変えられた。
母の状態はさらに悪化した。そもそも薬が必要なのか疑問をぶつけると、職員に、「お母さんが転倒しても、私達は何もしませんよ。いいんですか」と詰問された。医師も、薬の中止を渋々了解したが、「またうるさくなったら言って」と職員の方を見る。薬は手間を減らすためのものだと確信した。
「特養なら、認知症もちゃんと見てもらえると思っていた。大間違いだった」
女性は、母を別の施設に入所させ、薬もやめてもらった。しかし、薬を始める前は自分で出来た車椅子を動かすことも、スプーンで食事をとることも、出来なくなったままだ。
※
高齢者介護専門に担う特養などの施設に入れば、安心だと思いがちだ。だが、「暴力など認知症の症状に対応する職員の知識や技術が十分でなく、人手も足りないため、結果的に薬による抑制に頼らざるを得ない施設もある」と、埼玉医科大学の辻脇邦彦准教授(精神看護学)は指摘する。背景にあるのは、ぎりぎりの職員体制だ。そのため、認知症ケアの研修を受けたくても職場をなかなか離れられず、参加が難しいという。人手不足 徘徊、暴力に「すぐ処方」
「認知症介護の切り札」を言われたグループホームも、例外ではない。埼玉県内のグループホームの男性職員(55)は、「徘徊や暴力などの症状がある人について精神科医に相談すると、直ぐ薬が処方される。1対1で関われば落ち着くことが多いとは分かっているが、手が回らない」と打ち明ける。
実際、夜間は、グループホームは職員1人で高齢者9人。特養は1人で20人以上に対応することもある。
認知症が原因で、退去を求められる場合もある。
東京都内の90歳代の女性は昨年、都内の精神科病院を退院してグループホームに移った。しかし、日常的に大声を出す症状があり、他の利用者から「うるさい」と非難されるなどトラブルに。対応に困ったホーム側が女性を再入院させ、女性は1年のうちに、精神科病院とホームの行き来を3回繰り返した末、ホームに受け入れを拒まれた。
※
認知症の人に対する抗精神病薬の使用を減らし、良い環境とケアで対応するのが世界の潮流だ。日本でも、そうした取り組みに力を入れる施設もある。神奈川県横須賀市の「グループホームいずみ」では、職員配置を基準よりも手厚くし、管理者の小沢ミサヲさんとベテラン職員1人が、入居者の状況に応じて自由に動ける体制をとる。職員は全員、認知症の人の思いに共感するコミュニケーション方法の研修を受講済みだ。「帰りたい」と訴える入居者には、職員が寄り添って話を聞くと、不安が和らぎ、落ち着きを取り戻すという。
小沢さんは言う。「信頼する人が身近にいれば、認知症があっても強い不安は出ない。薬を使わなくても、穏やかに暮らせるのです」