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一回の注射の原価が数百円で済み・・・さらに、放射線治療だけで腫瘍が消滅!?
消毒液のオキシドールを使用するこの方法は
06年に小川恭弘・兵庫県立加古川医療センター院長(高知大名誉教授)が開発された方法らしいです。
まだ未承認ながら、06~13年の高知大での臨床研究では
乳がん患者70人のうち69人が手術せずに放射線だけで腫瘍が消滅し、5年生存率は100%だったとの結果も!
長崎県の島原病院では、乳がんや直腸がん、肺がんなどで150例以上実施し、
高い有効性が示されたため、当初は既存の治療法がない患者だけだったらしいのですが、
14年から手術を望まない患者らにも対象を広げているとのことです。
高額な治療薬が当たり前の昨今、このような安価な原価の薬剤を使用することにより
手術をすることなく、腫瘍が消えてくれるのであれば、がん患者にとってこの上もなく嬉しいことではないでしょうか。
一日も早く、この治療法が承認され、当たり前の治療として全国に広まることを願いたいと思います。
医師の間では、効果を認める医師が増えているといいます。
今朝は、この記事を転載してみようと思います。
~以下、5月11日読売新聞朝刊より抜粋~
放射線治療 効果アップ
がんの放射線治療の効果を高める「コータック(KORTUC)に注目が集まっている。消毒液のオキシドールなどを腫瘍に注入することで、がん細胞の抵抗力を減らす”日本初”の手法だ。現在は未承認だが、乳がんを中心に臨床研究や自由診療として実施する医療機関が増えている。
(諏訪智史)


がん腫瘍にオキシドール注入
がんの放射線治療は、がん細胞内の酸素が多いほど効果は大きい。しかし、がん細胞は大きくなるにつれて細胞内の酸素が減り、酸化を防ぐ酵素「ペルオキシダーゼ」も増える。この結果、がんの腫瘍の大きさが直径2㌢を超えると、放射線の効果が半減するとされる。「大きながんでも、細胞内の酸素を増やせば放射線は効く。手術で切らずに治せる可能性が高まる」。コータックを開発した兵庫県立加古川医療センターの小川恭弘院長(高知大名誉教授)は力を込める。
日本初手法「コータック」注目
小川院長は高知大時代、がん細胞に過酸化水素を加えると酸素が発生すると同時に、ペルオキシダーゼの働きが抑えられることを発見。過酸化水素水であるオキシドールを利用することを発案し、2006年にコータックを開発した。コータックでは、オキシドールを腫瘍に週2回ほど注射し、放射線治療を進める。オキシドールを細胞内に長くとどめる作用があるヒアルロン酸も混ぜる。1回の注射の原価は数百円で済むという。
小川院長らが06~13年に同大学で行った臨床研究では、乳がん患者70人のうち69人が手術せずに放射線だけで腫瘍が消滅し、5年生存率は100%だった。
作家の藤原緋沙子さん(70)(山梨県在住)は07年、腫瘍の大きさが4㌢を超える乳がんを発症し、「手術しかない」と宣告された。そんな中、故郷の高知県の友人からコータックの話を聞き、同年3月から治療を開始。約2ヶ月で腫瘍はほとんど消え、10年経った今も再発していない。藤原さんは「この治療のおかげで作家を続けられた」と喜ぶ。
コータックは乳がんなど注射が届く腫瘍に限られるが、効果を認める医師は増えている。小川院長によると、高知大のほか、大阪医科大(大阪府高槻市)、神戸低侵襲がん医療センター(神戸市中央区)、長崎県島原病院(島原市)などの医療機関が、それぞれ倫理委員会の承認を受け、計700例以上で行っている。
島原病院では10年以降、乳がんや直腸がん、肺がんなどで150例以上実施。当初は既存の治療法がない患者だけに行っていたが、高い有効性が示されたため、14年から手術を望まない患者らにも対象を広げた。
同病院放射線科の小幡史郎診療部長は「放射線だけでなく、抗がん剤の効き目も良くなると考えられる。安全性も高く、近年は理解を示す医師が増えた」と話す。
今年2月には、英国の王立マースデン病院も乳がん患者を対象に安全性や有効性を確かめる臨床試験(治験)を開始し、同国で医薬品として承認される可能性が出てきた。
小川院長は「高額ながん治療薬が広まる中、コータックは国が重視する費用対効果が高い利点がある。英国で承認を受ければ、”逆輸入”の形でさらに日本で広がるかもしれない」と期待する。