ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

「宇宙戦艦ヤマト」 松本零士

2006-08-05 14:59:22 | 
梅雨が明け、学生達の夏休みが始まり、通勤ラッシュも若干緩んだ感がある今日この頃。私が初めて勉強に明け暮れた夏は、中学3年からだった。

中1、中2と遊びほうけていたが、故あって高校進学を目指すこととなり、塾通いが始まり、学校の授業以外でも勉強する羽目に陥った。2年分のつけを一気に払うようなもので、そりゃ大変だった。私がTVを見ることを抑制するようになったのも、この頃からだった。ただし例外が一つだけあった。

それが表題のアニメ「宇宙戦艦ヤマト」だった。日テレで放送していたと思うが、これだけは見ていた。数年前、真の作者論争が松本零士と西崎プロデューサーとの間であったが、私の印象では企画が西崎氏で作画が松本氏であった感が強い。少なくとも、TVで放送された一部のストーリーは、明らかに松本氏のものではなく、西崎氏側が作成したものだと思う。

好きなアニメだったが、一点どうしても納得がいかない、不愉快な場面があった。敵国に乗り込み戦い、廃墟となった敵国をみて主人公たちが嘆くシーンがそれだ。あまりに偽善的で、数多くの戦場漫画を描いている松本氏のする仕事とは思えなかった。おそらくは教育的配慮という奴だと思う。

とはいえ、全体としては名作アニメなのだと思う。その後2作目「さらば宇宙戦艦ヤマト」が製作され、私も劇場に見に行ったものです。このままいけば、私もアニメ・オタクの仲間入りだったかもしれません。

ところがだ。なんとヤマトの三作目が発表されやがった。どうも主人公達も生き返っている模様。怒髪天を突くとはこのことだ。子供の純情さを、あこぎに商売ネタにしやがって!!!

私はこれでアニメ嫌いになり、TVはほとんど見なくなった。まあ、妹たちと見たい番組が合わず、民主主義の原則にのっとり、少数派の悲哀を味わっていたせいでもある。おかげでガンダムも、エヴァもポケモンも分からない。人生いろいろあるもんんだ。
コメント (10)
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