ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

金融教育のCM

2007-04-09 14:07:59 | 経済・金融・税制
ただでさえ、TVはあまり見ない。大概がニュースと天気予報で十分だ。スポーツ中継なら見てもいい。暇な時にCS放送のドキュメンタリーを見ることもある。そのくらいしか見てない。

あまり見てないものを非難するのもなんだが、最近気になっているCMがある。銀行が小学校などで金融についての授業を行うといったものだと思う。

多分、嘘を教えはしないと思う。でもいくつか肝心な事は教えないだろうとも思う。

近年、起業しようと考えて銀行に融資の申し込みをして断られた人がけっこう多い。担保不足や保証人の問題とか理由はいろいろあるのだが、銀行は断る理由を具体的には教えてくれない。

はっきりとは断言できないが、どうも融資を申し込んだ起業家志望の方、サラ金に手を出したことがあるようだ。ちゃんと完済したと言っていたが、サラ金に手を出すこと自体、銀行が毛嫌いすることを知ってはいないようだった。

近年、銀行が消費者金融と提携していることは、多くの方がご存知だと思う。でも知ってます?消費者金融に手を出すと、後々事業資金等の融資が難しくなる現実を。

おかしな話だと思う。現在、銀行は積極的に消費者金融との事業提携を進めている癖に、その消費者金融を使った者を忌避するのだから矛盾していると思う。でも貸し手である銀行の見方は違うのだろう。

この低金利時代に、あのような高金利の借金をすること自体、愚かな行為だと、リスクの高い行為だと考えるのはそう不思議ではない。その高金利の貸し手と提携しているくせにと、揶揄したくなるが、金貸しって奴はそんなものなのだろう。

政府が積極的に「貯蓄から投資へ」を謳う時代だ。金融教育は必要だと思うが、肝心なことをしっかり教えて欲しいものだ。それを銀行にやれとは言いませんがね。
コメント (2)
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