ヌマンタの書斎

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三次予選通過

2008-06-26 12:29:30 | スポーツ
とりあえず、3次予選をグループ首位で通過したようだ。

率直に言って、今の日本のサッカーの実力ならば、誰が監督でもワールドカップには6割がた行けると思う。7割と言いたいところだが、それほどは強くない。3次予選の他の組を見ても、韓国やオーストラリアでさえ結構苦戦している。やはり、容易に辿り着けるものではないのだろう。

昨年まで私は、今回の南ア大会を逃したら、当分ワールドカップには出れないと危惧していた。アテネ五輪以降の若い世代が、はなはだ弱いからだ。シドニー五輪の頃の選手たち、つまり黄金世代の選手が、今の代表を支えている。中村俊輔や遠藤が、今の代表チームの中核であり、若手はそのポジションを奪えずにいる。北京組に至っては、A代表入りは、はるかに遠い。

ただ、今はそれほど悲観していない。かつて、代表で活躍する選手のほとんどは、高校サッカーやユース・サッカーで活躍した実績を持つ。才能ある若手を、早くから代表に呼び、育てるのが基本であった。例外はラモスや三浦カズぐらいだった。だから、若いうちに高校サッカーの全国大会に出場したり、ユースチームに呼ばれたことのない選手が、代表入りして活躍することは滅多になかった。

ところが今は違う。なんといってもJリーグがある。ここで才能を伸ばした選手が、続々と代表に名を連ねるようになった。中沢や中村憲剛は、当初無名の選手だった。Jリーグで活躍して名を上げたがゆえに、代表に呼ばれた選手たちだ。特に憲剛は、20代後半になって初めて代表に呼ばれた遅咲きの選手。でも、今や俊輔、遠藤のポジションを脅かす存在になっている。

私は元々高校サッカーのファンで、今でも正月の選手権は必ず観ているし、有望な選手のチェックも欠かさない。最近はそのチェックを漏れる選手が続々出てきている。見知らぬ若手の活躍が、少しずつ目立ちだしたのが最近のJリーグの楽しみだ。

今回、怪我で試合には出れなかったが、FC東京の長友は今年一番の驚きの若手だ。高校サッカーでは、ほとんど無名に近かったはずだが、既にJではレギュラーで活躍している。上手く育って欲しいと願う。

日本のサッカーの特徴は、ボールを弄り回すのは上手いが、試合では弱いことだった。当たりに弱く、ラフプレーに弱く、上手いが勝てないサッカーだった。ところが、最近の選手は少しずつだが、変わってきた。体格のよい外国人選手にふっとばされることもなく、球際をしぶとく粘る。今までの日本選手には、見られなかったプレーが散見されるようになった。

Jリーグが始まって早10年以上。子供の頃からレベルの高いプレーを見てきた若手が、今その成果を出してくるように思える。まだまだ不満はあるが、仮に今回敗退するとしても、そう悲観するものではないと思えるようになったことは、実に嬉しいものです。

次は最終予選、これこそが一番白熱する予選。今回もワクワクさせて欲しいものです。
コメント
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