ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

水族館の通になる 中村元

2010-03-11 12:13:00 | 
この年になっても、やっぱり水族館は楽しい。

ちなみに昨年は四回ほど水族館を巡っている。葛西臨海、池袋サンシャイン国際、鴨川シーワールド、そして新江ノ島といずれも関東ばかりだが、いつかは日本各地の水族館を見てみたい。

なかでも鳥羽と海遊館、名古屋港は是非とも行きたい。沖縄の美ら海(ちゅらうみ)水族館は必ずや再訪したい。ジンベイザメが悠々と泳ぎ回る姿は、実に心和む風景だと思う。

ちなみに日本には100を超える水族館があるという。おそらく世界一水族館が好きな国民だ。

でも、あれほど足を運びながらも、知らないことは数多ある。表題の本を読んで初めて知ったが、水族館のような透明度の高い水は、本来不自然であること。また、身近な魚であるにもかかわらず、秋刀魚は水族館にいなかったことなど、知らないことが沢山ある。

実際、我々人類にとっては、海の世界はまだまだ未知の謎にあふれているのだろう。

少し冷静に見渡すと、21世紀は人類が岐路に立つ時代かもしれない。化石燃料の枯渇と膨大する世界人口。科学技術の停滞と食糧危機が空想ではなく、現実の危機として目の前に現われる可能性は高まるばかり。

広大な宇宙を生活空間にするだけのテクノロジーは未だ遠い。である以上、海こそが我々人類に残された唯一の可能性かもしれない。

現時点では、人類は海のほんの表層部分の一部を活用しているだけだ。しかし、そう遠くない将来、海底牧場や海洋発電所など、海を生活の舞台にする日が訪れるかもしれない。

そう考えると、いまは娯楽でしかない水族館も、やがては海への入り口を担う日がやってくるかもしれない。ちょっと浮ュもあるのですが、今は無邪気に水族館を楽しみたいものです。

さて、今年はどこへ行こうかな?
コメント (8)
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