一年ほど前に、平成21年は不況だと予想していたが、やはり今回の平成21年度の確定申告はそのとおりになった。
私は仕事柄、この季節が一年で一番忙しい。今までで一番忙しかった時は、確定申告の期日である3月15日の夜遅くまで仕事をし、出来上がった申告書の束を24時間やっている郵便局に運び込んだのが23時過ぎだった。
ところが、今年は15日の昼過ぎには、ほぼ終えて残すは自分の申告だけであった。スタッフを早退させ、一人事務所に残って夕方までには全て終えた。
ちなみに午後の仕事の大半は、今回初めて電子申告をするので、そのための下準備だった。自分の申告なので一円にもならない。
初めてやってみた電子申告について一言書いておくと、ICカードリーダーとICカードによる電子認証が少し面倒だが、2年前のシステムに比べて格段に使いやすくなっている。医療費控除の還付申告ぐらいなら、電子申告がお薦めだ。
ちなみに、税務署に設置してあるパソコンを使えば、その場で本人確認が出来るので電子認証は不要だ。3月は混むので、2月の早い週に行けば手早く出来る。還付金の振込みも電子申告は優遇して早いらしい。
ただ、事業的規模の不動産所得の申告や、個人事業者の申告は少し面倒。また不動産の譲渡で特例をつかうやつは、従来どおりの書面のほうが楽な気がする。
それはさておき、今回の確定申告で格段に目立ったのが、株の売却損と配当の通算申告だ。配当から天引きされているわずかな税金の還付となるだけだが、それでも申告を求める人は多かった。
また、地方の不動産オーナーの申告が厳しかった。なにせ空き室が多く、稼働率が低い。収入が減るのに出費は変らないので、賃貸不動産のオーナーは大変だと思う。地方経済は不況のどん底に沈んでいるといわざる得ない。
その一方で都下にある不動産の稼働率は非常にいい。都心への回帰現象を証明するかのように、空き室率が低く賃貸収入も前年をアップしていた。どうやら、賃貸不動産も格差がでてきたようだ。
今後の高齢化社会と少子化現象が不動産余りを引き起こす一方、借り手優位の不動産市場の到来を予測できる。いい場所、いい物件でなければ賃貸業も難しい時代が来たと言える。
最後にまったくの個人的感傷ですが、事務所で仕事をしていて、ふと振り返っても佐藤先生の姿がないのは辛かった。お亡くなりになって既に2ヶ月が過ぎましたが、先生の机は今もそのまま。
この事務所とも、もうすぐお別れです。新しい事務所にも机などはもっていく心算ですが、そこに亡き所長の面影を見出すのは難しいかもしれません。
春は出会いと別れの季節。引っ越すには丁度いいとも思っていますが、どこか寂しい気持ちになるのは避け得ませんね。
私は仕事柄、この季節が一年で一番忙しい。今までで一番忙しかった時は、確定申告の期日である3月15日の夜遅くまで仕事をし、出来上がった申告書の束を24時間やっている郵便局に運び込んだのが23時過ぎだった。
ところが、今年は15日の昼過ぎには、ほぼ終えて残すは自分の申告だけであった。スタッフを早退させ、一人事務所に残って夕方までには全て終えた。
ちなみに午後の仕事の大半は、今回初めて電子申告をするので、そのための下準備だった。自分の申告なので一円にもならない。
初めてやってみた電子申告について一言書いておくと、ICカードリーダーとICカードによる電子認証が少し面倒だが、2年前のシステムに比べて格段に使いやすくなっている。医療費控除の還付申告ぐらいなら、電子申告がお薦めだ。
ちなみに、税務署に設置してあるパソコンを使えば、その場で本人確認が出来るので電子認証は不要だ。3月は混むので、2月の早い週に行けば手早く出来る。還付金の振込みも電子申告は優遇して早いらしい。
ただ、事業的規模の不動産所得の申告や、個人事業者の申告は少し面倒。また不動産の譲渡で特例をつかうやつは、従来どおりの書面のほうが楽な気がする。
それはさておき、今回の確定申告で格段に目立ったのが、株の売却損と配当の通算申告だ。配当から天引きされているわずかな税金の還付となるだけだが、それでも申告を求める人は多かった。
また、地方の不動産オーナーの申告が厳しかった。なにせ空き室が多く、稼働率が低い。収入が減るのに出費は変らないので、賃貸不動産のオーナーは大変だと思う。地方経済は不況のどん底に沈んでいるといわざる得ない。
その一方で都下にある不動産の稼働率は非常にいい。都心への回帰現象を証明するかのように、空き室率が低く賃貸収入も前年をアップしていた。どうやら、賃貸不動産も格差がでてきたようだ。
今後の高齢化社会と少子化現象が不動産余りを引き起こす一方、借り手優位の不動産市場の到来を予測できる。いい場所、いい物件でなければ賃貸業も難しい時代が来たと言える。
最後にまったくの個人的感傷ですが、事務所で仕事をしていて、ふと振り返っても佐藤先生の姿がないのは辛かった。お亡くなりになって既に2ヶ月が過ぎましたが、先生の机は今もそのまま。
この事務所とも、もうすぐお別れです。新しい事務所にも机などはもっていく心算ですが、そこに亡き所長の面影を見出すのは難しいかもしれません。
春は出会いと別れの季節。引っ越すには丁度いいとも思っていますが、どこか寂しい気持ちになるのは避け得ませんね。