ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

野良猫との戦い

2010-03-17 13:46:00 | 日記
やっぱり腹が立つ。

母が入院して一月半がたった。病状は回復基調にあるが、なにせ一ヶ月以上神経が麻痺していたため寝たきり状態だ。ただ回復の兆しはみえる。まだ手を握ることも出来ないぐらいだが、少しずつ手足が動くようになってきた。

しかし、如何せん高齢である。リハビリには時間がかかりそうだ。私は一年以上かかるとみている。妹たちが介護申請をして、現在介護認定待ちだ。

なるべくなら自宅で介護したい。まあ、気長にやるしかない。もっとも出産以外では入院経験がない母は、けっこう苛立っている。手足は麻痺しているが、口は達者(でも、食べられない)なのでストレスから大声を出すらしい。

おかげで、個室に入れられている。私の前では大人しいが、妹たちの前ではけっこう我が侭らしい。看護師さんたちとも喧嘩していると聞く。困ったもんだ。その元気をリハビリにあてろと言うと苦笑いしている。

それはともかく、現在空家状態の実家の庭を、野良猫が我がまま顔で君臨しているようだ。以前から母が猫が庭に排尿して臭いとぼやいていたのを聞いてはいた。いろいろ対策を練っていたらしい。おかげで、しばらくは大丈夫だった。

ところが母が長期にわたって家を空けているせいか、いつのまにやら野良猫がやってきて庭の片隅をトイレにしている。これがまた臭い。

私は車を実家の庭に置いているので、母を見舞った帰りに猫の糞がたまっているのに気がついて、ため息混じりでスコップとちり取りで掃除をした。母がぼやくのも無理ないと思った。

聡怩Iえて、近所の自宅まで帰る途中で気がついた。なんか手が臭い。猫のオシッコの臭いだ。

なんと野良猫の奴め、スコップとちり取りに排尿していたようだ。なんと悪賢い奴だ。さすがに腹が立った。ちなみにこの臭い、なかなか取れない。

この話を母にすると、麻痺している足をばたつかせて怒っている。ふむ、下手な励ましよりリハビリに効果あるかも。母は早く元気になって、猫を追い出さねばと意気込んでいる。

その意気や善し。その調子でリハビリに励んで欲しいものだ。

その日の病院の帰り道。氷雨降るなか、暗い夜道を歩いていると、片側一車線の道の真ん中に猫の轢死体が放置されていた。車に轢かれたらしい。

この寒さだというのに、既に辺りには死臭が漂っている。野良猫の寿命は短い。ほとんどの場合、二年程度で死を迎えるという。猫の尿臭には腹が立つが、それでも野良猫の死骸から漂う寂寞とした儚さには胸をつかれる。

うちの庭に尿さえしなければ、もう少し寛容でいられるのだがね。なんかいい知恵、ないかな?
コメント (8)
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