なんか憐みを感じる映像であった。
アメリカ海軍の原子力空母ロナルドレーガンが横須賀に寄港している。例によって、反米自虐の平和を愛する市民たちが自発的に抗議活動をしているのだが、その映像が笑えた。
海辺の埠頭で、頭上にプラカードを掲げての抗議運動なのだが、集まったのは数十人。遠目からみると、なにやってるのか分からない程度の集団でしかないので、報道するTV局も近くに寄って撮影している有様。
確認するが、原子力空母である。しかも間違いなく核兵器を搭載しているはずだ。日本の非核三原則なんざ、まったく無視しているに違いない。平和を愛し核兵器に反対する善良なる市民の方々は、必ずや抗議運動に自発的に賛同して集まってくれるはずだ。
その結果が、あの少人数の毎度御馴染みのプロ市民たちだけの抗議活動である。いつもなら、盛り上がっていると報道したいマスコミ各社も、この惨状に報道を控えている始末である。
一方、横須賀はこの原子力空母の寄港に沸いている。飲み屋街は夜半まで酔客で溢れ、米軍に納品している業者は忙しさに目がまわるほどだ。この空母は一般公開されたので、1万5千もの一般市民が見学に集う始末である。この半分でいいから、反米平和運動に参加してくれたらと、悔しがっているお方々の顔が見えるようである。
ちなみに、今回の寄港は、横須賀をメインとする原子力空母ジョージ・ワシントンが原子炉のメンテのためにアメリカ本土の海軍工廠に戻るので、その代替としてロナルドレーガンが派遣されたことによる。これは昨年初頭に公表されている。いわば予定通りの行動である。
ただ、今後横須賀にアメリカ海軍の原子力空母が二艦、常駐する可能性は高い。もちろん、これは対シナを睨んでのものである。如何にアメリカ政府がシナとの融和を望もうと、太平洋の覇権は譲らないとの確固たる意志を示したものでもある。
日本のマスコミ様は、反米ネタや観光ネタとしてではなく、日本の安全という観点から、今少し関心をもったほうが良いと思いますよ。