この三週間ほど、体調が芳しくなく、週末は家で寝て過ごすことが多かった。
日頃、TVを見ない私だが、こんな時はCS放送をだらだらとながら観していることが多い。観るのは動物ドキュメンタリーや、映画、歴史ドキュメンタリーが中心となる。
時々観るのがCNNとBBC、後TBSの枠内で放送されるCBSのニュース報道だ。なにしろ日本のマスコミとは視点が違う。もちろん、欧米の視聴者向けの報道なので、日本の視聴者向けと違うのは当たり前だ。
それは分かるが、あまりに視点が違い過ぎると、違和感を禁じ得ない。同じことを報道しているのに、まるで報じ方が違う。それをダメとは云わないが、あれほど差があると、妙な勘繰りを入れたくなるではないか。
先だって安倍総理が訪米したのはご承知のことだと思う。オバマ大統領は民主党の鳩山総理(当時)に辟易したのか、当初は安倍総理に対して至って冷淡であった。しかし、今回の訪米では打って変わっての好意的な対応であった。
通常の公式会見の場だけでなく、非公式な場での歓待で安倍総理の訪米に応えていたことは、日本のマスコミなら報道すべきだと思うが、私の記憶ではそのような報道はなかったように思う。
ちなみに下記の映像は、アメリカの独立記念館を非公式で、一般閲覧を閉鎖してオバマ大統領と安倍首相が二人で訪問した時のものです。この地はアメリカの誇りの地であり、外国の要人を招待することは稀です。
CNNにせよ、BBCにせよ、普段は日本に関する報道は少なく、まして首相個人に関する報道は皆無に近い。しかし、今回の訪米では珍しく安倍首相を取り上げていた。それもTTPでもなければ、災害関連でもなく、米軍との連携が深まったことを報道していた。はっきり言えば、対シナ包囲網の完成である。
新安保法制は、間違いなく戦争法であることが確信できるものではあるが、それを報じない日本のマスコミってどうなのだろう。あれほどまでに、安倍内閣の新安保法制への対応を激しく否定する基調で報道を繰り返していた新聞、TVの無関心ぶりには呆れてしまう。
私は欧米のマスコミの視点が正しいと云う気はないが、それにしたって自国の平和に関する重要な相手国であるアメリカの対応の変化ぐらいは報じるべきだと思う。