ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ゴミ箱

2015-10-09 14:51:00 | 社会・政治・一般

そろそろゴミ箱を戻して欲しい。

あのオーム真理教と称する輩が、地下鉄にサリンを撒き、ゴミ箱にもサリンを残置しての大量毒殺を狙ってから十数年がたつ。あの事件以来、駅のホームはもとより、街角からもゴミ箱が消えた。

未だに、ゴミ箱は復活する兆しはない。これには別の要因もある。一般家庭ゴミはともかく、事業系のゴミは現在有料であり、シールを貼って所定のゴミ袋に入れて出すことが義務付けられている。

東京の場合、10リットルのゴミシールから50リットルのゴミシールと数種類に分かれる。一枚一枚は安いが、それでも積もり積もれば、けっこうな金額となる。この負担を嫌がる事業者の中には、公共のゴミ箱にわざわざ入れる輩が現れて問題になっていた。要するに、公園や駅のゴミ箱に捨てれば、ゴミシールを貼る必要がないので、金がかからない。

もちろん実際には、公園を管理する自治体や、鉄道事業者が代わりにその負担をしているだけだ。セコいというか、狡い連中が横行していることが問題になっていた矢先に、サリン事件が起こった。

この事件を契機に、公園や駅などの公共施設からゴミ箱が撤去された。ズルをする事業者がいなくなり、話題に上ることもなくなった。

だが、正直言ってゴミ箱がないのは迷惑だ。裏道の草むらや、高速道路の中央分離帯にゴミを投げ捨てる不届きものは、相も変わらずいるし、コンビニのゴミ箱に家庭用のゴミを持ち込む不届き者も後を絶たない。

おそらく公園に再びゴミ箱を設置すれば、そこへわざわざ捨てに来る輩は絶対にいると思う。だから公園などに設置しろとは言わない。しかし、駅のホームやコンコースには設置されるべきだと思う。

私はけっこう外回りが多く、東京近郊を電車で動き回っている。当然に駅の売店などで、こまごましたものを買うことは多い。それなににゴミ箱がない。これは理不尽だ。

テロの恐れを口にする人もいるが、テロリストが本気で爆弾などを仕掛けようと思ったら、別にゴミ箱である必要はない。どこにだって仕掛けられる。それなのに駅にゴミ箱を設置しないとは、鉄道事業者の怠惰としか言いようがない。嫌なら売店も撤去すべきだ。

まったく腹立たしい限りである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする