ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

土人報道の偏り

2016-10-27 14:08:00 | 社会・政治・一般

やったら、やり返す。それが人間の本性というものだ。

土人という言葉は、本来は土着、もしくは原住民としての呼称であったはずだ。しかし、近代化というか都市化が進むにつれて未開人、野蛮人の意味合いが強くなり、現在は蔑視の意味が強い差別語として認識されている。

だから大阪府警の機動隊の隊員が、沖縄まで繰り出されてヘリメ[トの建設現場で、反対派に対して「土人」と言ってしまったことは、失言であり、蔑視語であることは間違いない。だから非難されても致し方ないと思う。

しかし、この報道はあまりに偏っている。

これは、機動隊に限らないが、警護任務に就いている時の警官は無口だ。話しかけても、相手にされないし、まず喋らない。子供の頃からの警察嫌いである私の経験に照らしても、連中は雑談にすら応じないことが多い。

その警察官を苛立たせ、あげくに「土人」という差別語を口にさせ、その映像の録画にまで成功したプロ市民の見事な作戦勝ちであろう。大手のマスメディアはあまり書きたがらないが、沖縄の反米軍基地活動の主力は、日本本土からやってきたプロ市民である。しかも日本人だけではない。

沖縄にも米軍基地に反対する人は確かにいる。しかし、基地を容認している人たちも少なからずいる。それが知られていないのは、マスコミが報じないのと、容認している沖縄の方々が、反対派との軋轢を配慮して黙っているからだ。

そこに付け込んで、オール沖縄=米軍基地反対との情報操作を企むのがマスコミであり、プロ市民たちである。今回の「土人」発言だって、その反応を引き出すために彼らプロ市民が、警護の機動隊員へ浴びせ続けた卑劣な罵倒であったことを報じる大手のマスメディアは少ない。

警官たちに向かって「子供を学校に行かせないようにしてやる」とか「自宅に街宣車を送り込む」といった脅迫めいた暴言を繰り返していたのは、他ならぬプロ市民たちである。

この卑劣な暴言に対して我慢しきれずに、苛立ってしまい、とうとう「土人」などと発言してしまった機動隊員は、ある意味被害者である。差別発言は良くないと思う反面、では、その差別発言を引き出したプロ市民たちの罵声をマスコミが報じないことは、明らかに不公平だと思う。

売り言葉があるからこそ、買い言葉がある。買い言葉だけを取り上げるマスコミの姿勢は、明らかに恣意的であり、むしろ事態を捻じ曲げることになる。このような偏った報道ばかりしているから、マスコミへの信頼は低下するのだと、何時になったら気が付くのでしょうかね。

コメント (3)
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