ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

コミック・ランキング異変

2020-06-29 12:05:00 | 社会・政治・一般

さすがに今回の2020年上半期のコミック・ランキングには驚いた。なんと、19位までが全て「鬼滅の刃」であり、20位にようやく「ONE PIECE」が入っているだけ。こんなランキング、初めてみた。

4年前に週刊少年ジャンプに連載が始まった頃から読んでいるが、当初は地味な人気であったと思う。とはいえ、読者からの人気アンケート葉書で連載が中止させられるジャンプで、二年以上続くのだから人気漫画であったのは確かだ。

それが一転したのが、昨年のアニメ化だった。質の高いアニメ化であり、これで人気が一気に爆発し、オープニング・ソングの「紅蓮華」は紅白歌合戦に出るほどヒットした。

だが、これだけならば普通のヒットであったと思う。状況を変えたのが、新型コロナ・ウィルスによる自宅待機であった。丁度、その頃にユーチューブやネットフィリックスにアニメ「鬼滅の刃」が配信されたことが第二の起爆剤であったのだろう。

このネット配信の直後から、書店で「鬼滅の刃」の単行本が激売れ状態となった。なにせ買うのは大人である。一巻から19巻(5月まで)までを大人買いする消費者が多数出た。

おかげで、3年以上前の単行本までが一気にランキング20位内に入るという怪現象が起きる始末である。

私は某オンライン・ゲームのBBSで「鬼滅の刃」について、欲しい巻が買えないと書き込んだところ、それまで漫画については無反応であった方々から反応があったから余計に驚いた。

ちなみにそのBBSのメンバーの多くは私と同世代か、それ以上の年配者なのだから、殊更驚いた。やはりアニメを視て原作の漫画に興味を持ったようだ。皆さん懐に余裕がある方が多いのか、セット買いしちゃったみたい。あのランキングも、このような読者が多数出現した結果だと思う。

もちろん累計売上では、まだまだ「ONE PIECE」の方が上なのだが、半年のランキングであっても、このような現象が起きたのは異例だと思う。

新型肺炎による自宅待機で退屈していた方々の後押しという特殊な事情があったとは思うが、やはり漫画として優れていたからこその結果だと思う。ちなみに、漫画は現在20巻まで刊行済み。多分23巻で完結するはずなので、私も楽しみにしています。

コメント (4)
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