ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

助けが必要な動物たち

2020-07-28 13:31:00 | 社会・政治・一般

生き物を飼うことの責任に気が付かない人は多い。

今年2月以降、新型コロナウィルスによる自粛と自宅待機は、様々なところに影響を及ぼしている。特に人を集めて稼ぐ興業の分野では、深刻な問題が起きている。

それが動物園であり、水族館である。博物館や美術館も同様だが、こちらは物品展示なのでまだ良い。だが動物も魚も生き物である。生きていく為には、食料が必要である。

その食料はタダではない。買わねばならないが、そのお金は施設への入場料で賄っている。特に大型のゾウやカバは大量の飼料を必要とする。またアザラシやイルカ、シャチはかなりの大食漢であり、生の魚が必要となる。これらの餌を購入するための資金が枯渇しつつある。

もちろん餌を給餌する飼育員たちの給料も必要だし、光熱費も馬鹿にならない負担である。だがご存じの通り、新型コロナウィルスの拡散を防ぐため、自宅待機のみならず、営業自粛を求められている。

既に多くの動物園、水族館が経営的な苦境に悩んでいる。多少、補助金を頂いたところで、ゾウさんやアザラシたちの胃袋は満たされない。海外の動物園では、弱い動物を肉食獣の餌に回すことさえ検討しているという。

公立の動物園、水族館は、まだマシだが民間経営のところは深刻に悩んでいる。

私は子供の頃からの大の動物園、水族館好きである。こんな時こそ応援したい。ところがこれが案外と難しい。まず旅行にいけない。行っても休園中である。

そこで通信販売などでグッズを購入してみたい。ダイオウグソクムシの縫ぐるみなんて、ちょっとグロくて楽しいぞ。しかし、ちょっと買うのは躊躇うな。

そこで寄付という手もあるのだが、これに対応していない施設も多い。クラウドファンディングで資金を集める動物園もあるようだが、税法上の寄付金控除の対象となるような寄付制度を設けていない施設も多い。

日本では寄付自体、あまり根付いていないので、寄付を受ける公式な仕組みを分かっていない施設は多い。文化省の認可とか、いろいろと行政上の複雑な手続きがあるのだが、これを機にしっかりと対応して欲しいものだ。

本当は施設に出向いて、そこで直接お金を使うのがベストだとは思う。でも、それが出来ないのならば、せめて寄付とか通販とかで間接的に支援したいと思います。

コメント (6)
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