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風雨激しく、午前9時の気温7.5度。コナシは咲き揃う前に、すでに早い木は花びらを散らし始めた。囲いの中の牛たちも、さすがにきょうは動きを止め、上部の国有林の落葉松の林近くに身を寄せている。風を避けようとしているのだろうが、この強い風と雨はあの牛たちの多くにとって、初めて体験する試練だろう。
それでも和牛は強い。いつの間にか全頭が草を食べ始めた。寒さに強いはずのホルスタインであっても、和牛と比べれば抵抗力は弱い。品種改良という名の、人間にとって都合の良い改造が重ねられてきた結果だろう。
その和牛の中でも種牛である和牛の雄は別格だ。思いがけない美女の群れの中に放置された果報者のように興奮して、いまだ落ち着かない。1週間から10日ぐらいは囲いの中に入らない方がいいと脅されているが、さて、それまでに落ち着くのだろうか。柵越しに鼻息を荒げながらも、何だか親し気に近寄ってくるが、それを愛想と受け取るべきか、はたまた威嚇と見るべきか判断に迷う。
こっちも試練が続く。一昨日は脱柵、昨日は未確認の牛を探して第1牧区の中を半日以上も探した。牧区内の草原や林を登ったり降りたりと2万歩近くを歩き、徹底的に探しまくった。それでも見付けれないとなれば、その牛No.8はいないという結論を下すしかなかった。その上で、入牧時にマキ牛牧区と一般牧区に振り分ける際に間違えたのではないかと疑った。それで、愛用のカールツアイス(双眼鏡)を持って高台へ登り、そこから囲いの中の牛を数えてみた。ナント、19頭のはずの牛がが20頭いた。
もちろん、電話でだが、畜産課長に吠えまくった。どうやら振り分けの誤りではなく、変更の連絡を怠った結果のようだった。
一向に雨も風も止もうとしない。昼になっても、外気温は10度にまで届かない。
赤羽さん、提言多謝。全頭はとても無理ですが、ここで話題にした牛については、できるだけPHで紹介するようにします。なお、体重検査は入牧時と中間検査、それに下牧時、その他の諸々の検査とともにやっております。
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