入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「初夏」 (28)

2019年06月29日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 もうすぐ6月も終わる。撮影、牛の受け入れの準備、そして入牧ときて、思い返せばいろいろとあったが、それでも早かった。まだ梅雨は明けないが、とりあえずこの月はあまり雨に祟られることなく終わりそうで助かる。きょうも今にも降ってきそうでいて、昼になっても降らない。それでも、土曜日だというのにあまり人の姿を見ないのはこんな天気だからか。

 第1牧区の牛に塩を持っていってやろうとして、上に着いてからその塩を忘れたのに気付いた。しかし、年齢のせいにはしない。他のことに気を取られていたせいだと言い訳し、取りに戻った。
 昨日5頭が入牧し、第1牧区の牛は25頭になった。この頭数だと、まず1群でまとまることはない。給塩と頭数確認のどちらを先にするか迷うも、塩くれ場の近くには2頭、そして少し下の方に5頭がいた。塩場に呼ぶにはこれでは少ないと、とりあえず頭数確認をして、給塩は後回しにすることにした。
 きょうの写真に写っている場所からさらに下方へ降りていくと、「舞台」と「どん底」と呼んでいる場所を含めて広い放牧地がある。5頭の牛を確認した時に、さらに下の方に牛の姿が小さく見えた。下っていくと、舞台に13頭がいた。きょうは頭数を数えるだけでなく、耳に付けた牧場番号でも確認していく。こうすることで、およそ一つの群れを構成する牛たちが分かってくる。
 ふと、どん底に目をやったら、そこに昨日入牧した5頭が目に入った。偶然だった。和牛はホルスタインと比べたら目立たず、5頭はまるで身を隠しているように見えた。この中の1頭を昨日、ロープを外さずに400メートルくらい追い上げの坂を連れて登ったのだが、彼女は全国大会で県の代表にも選ばれた名牛だそうだ。声を掛けたら立ち上がった。塩場までは遠いと思ったが、舞台の13頭も含め、試しに呼ぶと霧の中をぞろぞろと付いてきた。
 種牛マッキーこと乱太郎に、あの従順さを見せてやりたかった。その彼はきょうも変わらず、ハーレムに入ろうとすると走ってきて、またも威嚇してきた。やれやれだ。

 営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。

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