入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「秋」(24)

2020年09月16日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょうはまた曇天のようで、そのせいか気温15度のわりには少し肌寒い。権兵衛山の落葉松は水揚げを止めたらしく、緑の葉の色に変化が起きつつあるのが分かる。薄い褐色がこれから何回も濃緑色の上に塗り重ねられながら、秋は深まっていくだろう。

 そうそう、秋の味覚については、肝心な主役を忘れていた。新米のことである。先日里に下りた時はまだ稲田の刈り取りは始まっていなかったのに、北信からの帰りに突然立ち寄ってくれたF枝さんから、思いがけない新米を頂戴し驚いた。長野県でも、北部の方が米の取入れが早いとは知らなかった。それとも、米の種類の違いかも分からないが、品種の名は聞き損なった。いつもよりか水分を控えて焚き、熱々の白米の香りを楽しみながら時鮭や季節の野菜を添えて美味しく頂いた。これに大根おろしをたっぷりと用意し、サンマではなくて茹でたキノコでもあったなら、もっと良かっただろう。
 
 昨日第1牧区から下ろした牛たち22頭が加わって、囲いの中の牛は一挙に35頭になり、今は上部の草地にほぼ一群となって反芻のため横臥している。きょうにも牛を第5か第4牧区へ移さなければならないが、どちらの牧区にもそれぞれの問題がありまだ判断できずにいる。それに、思っていた通り、2頭の問題牛は第1牧区に残留を決めて、姿を見せない。こういう性格の歪んだ牛たちには最後のさいごまで手を焼かされる。
 囲いの2か所ある扉を開放して、牛を第5でも第4でも自由に行き来ができるようにすれば、それで草の心配は減っても、今度は管理が大変なことになる。第1の2頭も含め、3か所の牧区が管理の対象となり、牧柵、特に電牧の保守だけでも気を遣い、脱柵の心配も今以上に増えるだろう。
 色々な事情により、10月にならなければ牛を里に帰すことはできないとのこと、そういう日が少しでも早まるよりかも遅れる方が望ましい。牛の去った牧場には、冬の訪れも早いからだ。
 本日はこの辺で。
 
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