一昨日の14日、入牧日は昨日15日のはずが、何の予告なく牛が上がってきたので少し慌てた。あれは第1便ということで、ホルスとジャージーだった。そして入牧予定日の昨日の15日は全頭が和牛だった。
今年は、乳牛であるホルスタインと和牛である肉牛はそれぞれ同数ながら、牧区を一緒にせず、分けることにした。そうしないと、ホルスはいつも給塩などの場で強い和牛に遠慮をしなければならず、充分に塩が行き渡らないことがあった。入牧頭数については牧場の収容能力を遥かに下回るため、いつものように呟かないでおこう。
今や入笠牧場は頭数の減少に伴い、本来の牧場だけでなく山小屋やキャンプ場に加え、最近は野外撮影場としての役割まで担うようになり、大分その姿が変わってきた。それでもここはあくまで牧場であり、主役は牛たちだと思って大切にする。長年かけてこの景観を守ってきたのはその牛たちなのだから。
以前には、入笠牧場へ行っても牛の姿が見えないなどということをよく言われた。確かに、第1牧区などに牛を置けば、一般の人には見ることができない。もう少し観光的な要素も考えるべきだったと、放牧の仕方を今年は改めることにした。
例年のように乳牛は囲い罠にしばらく置くが、その後に隣接の第4牧区へ移してからも囲いと同牧区を仕切るゲートを閉ざさず、牛たちが自由に出入りができるようにするつもりだ。そうすれば、ここへ訪れた人たちばかりでなく他の登山者や観光客も、これまで以上に牛の姿や牧場らしい風景を見ることができると思う。特に都会から来た子供たちは喜ぶだろう。
和牛も当面は追い上げ坂に置いて、その後はその上の第1牧区へ出さず、第2牧区へ移すから、その間は遠目ながらも放牧の様子を見ることができると思う。
小屋やキャンプ場の予約も入るようになってきた。牛も来た。今まではほぼ自分の立てた予定でやってきたが、これからはそうもいかなくなる。昨日も早速、2頭の和牛に手を焼かされたばかりだ。
本年度の営業案内については下線部をクリックしてご覧ください。
本日はこの辺で。