■電子情報工学科や物質工学科における重大なアカハラ、および寮生連続不審死事件など、幾多の悲劇を繰り広げ、あまつさえそれらの揉み消しや隠蔽を図り、関係者らの人生にも学校の名誉にも消えない傷を刻むこととなってしまった群馬高専・・・。
その大きな元凶である西尾前校長ですが、未だに黒いベールに包まれたままになっていることがあります。例えば、
・彼のような、教育者としての適格どころか人間性すら危ぶまれる人物がどのようにして校長職に就いたのか?
・そしていつどのようにしてその退職を決めたのか?
・何があって山崎現校長が後任を務めることになったのか?
当会が絶えず追及を行っていたさなかに、水面下で果たして何が行われていたのか、明らかにするべきであると当会では考えました。
↑校長選考に関する法人文書開示請求書を機構宛に簡易書留で5月1日に発送。↑
しかし、そもそも高専機構において校長選考がどのように行われているのか公表されておらず、前提となる知識すら誰も知り得ないものでした。そのため、読者からの要望にも後押しされつつ、校長選考のシステムの問題点を明らかにすることも兼ねて、当会では機構に校長選考に関する質問書を送り、実態解明に努めて来ていました。
○2018年2月26日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専…国立高専校長の選考・任命に関して国立高専機構から回答書↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2573.html
○2018年5月1日:群馬高専アカハラ・寮生連続死問題を追う…国立高専機構からようやく届いた校長選考に関する追加質問書への回答↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2625.html
■こうして判明した、高専機構における校長選考の実態の概要については次のとおりです。特に重要な箇所は二重丸で示してあります。
○機構理事長から、高専、理工系・商船系学部を有する大学、文科省に候補者の「推薦」を依頼する。
○候補者に対しては、選考にあたって、推薦者からの推薦状のほか、経歴・実績・校長に就任した際の考えに係る書類の提出を求める。
○7月以降に推薦の手続が開始され、翌年2月までに書類審査・面接審査からなる選考を行い、3月上旬までに選考結果の通知と着任校内示が行われ、4月1日付で任命する。
○選考にあたっては、教育委員会委員経験者・大学教員経験者・企業の技術職経験者等の外部委員と、機構の役職の内部委員からなる選考委員会がこれを行う。
○例年20名程度の候補者が推薦され、10名程度が校長に内定する。つまり、倍率は概ね2倍程度。
○任命と着任校の決定は理事長が行う。
◎(建前上は)文科省は単なるいち推薦機関であり、そこから来る人物を特別扱いしているということはない。
◎(建前上は)文科省からの出向者に関しても他と同じく書類・面接審査を課している。(建前上は)文科省から天下り、もとい出向で校長になる人物は特にこれといって別枠でなっているわけではない。
◎(建前上は)文科省からの校長候補および校長内定者の扱いは、大学・高専からの他の候補者とまったく同列。(建前上は)出向扱いについても、同機関内異動となる高専出身者以外は推薦機関の意向があれば誰でも可能だが、文科省からはその意向があり、大学からはその意向がないから、前者には適用して後者には適用していないだけ。
■というわけで、少なくとも建前のうえだけでは天下りの批判をかわそうと、文科省と高専機構がタッグを組んで巧緻な仕組みづくりを行っていることが分かります。
とはいえ高専機構が、形式上だけでも文科省出身者に対して大学・高専出身者同様の審査を課しているということは、当然文科省からの天下り校長であっても、書類の上では他の候補者とまったく同じものが残されているということになります。
以上の事実を踏まえて、いよいよ西尾前校長の就任・退職、そして校長交代劇の真相、ひいては校長選考のシステムそのものの問題点に迫るべく、当会では高専機構宛に以下の情報開示請求書を提出しました。
****法人文書開示請求書******PDF ⇒ 20180501ljizilj.pdf
法人文書開示請求書
平成30年5月1日
独立行政法人国立高等専門学校機構 御中
氏名又は名称: (法人その他の団体にあってはその名称及び代表者の氏名)
市民オンブズマン群馬 代表 小川 賢
住所又は居所: (法人その他の団体にあっては主たる事務所の所在地)
〒379-0114群馬県安中市野殿980
TEL:090-5302-8312
連 絡 先:(連絡先が上記の本人以外の場合は、連絡担当者の住所・氏名・電話番号)
〒371-0801群馬県前橋市文京町一丁目15-10
市民オンブズマン群馬事務局長 鈴木 庸
TEL:027-224-8567
独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律第4条第1項の規定に基づき、下記のとおり法人文書の開示を請求します。
記
1.請求する法人文書の名称等
(請求する法人文書が特定できるよう、法人文書の名称、請求する文書の内容等をできるだけ具体的に記載してください。)
1 平成16~29年度の各年における、学校長選考候補者および学校長選考通過者(校長就任内定者)について、その人数、および推薦機関と当時の年齢が把握可能な一切の情報(選考候補者・内定者名簿等)。
2 平成25年度学校長就任者に係る選考(平成24年度実施分)、および平成29年度学校長就任者に係る選考(平成28年度実施分)に関して、選考委員すべての氏名および肩書。また、当該選考に関し、そのスケジュール(特に、書類審査と面接審査が行われた期間や日時)と、面接審査が行われた会場が把握可能な情報。
3 群馬高専前校長の西尾典眞氏が平成24年度に校長審査を受けた際に貴法人に提出された、当該人物に係る文部科学省からの推薦書、および当該人物の経歴、実績、校長に就任した際の考えに係る書類。ならびに、群馬高専現校長の山崎誠氏が平成28年度に校長審査を受けた際に貴法人に提出された、当該人物に係る長岡高専からの推薦書、および当該人物の経歴、実績、校長に就任した際の考えに係る書類。
4 群馬高専前校長の西尾典眞氏および群馬高専現校長の山崎誠氏に係る校長選考に関して、書類審査および面接審査において選考委員あるいは選考委員会が作成・記述・記点した評価シート等の一切の文書。また、選考委員会が両名を校長内定者とした理由がわかる文書。
5 平成28年度末に群馬高専校長(当時)の西尾典眞氏が退職したことについて、当該人物が退職を理事長に届け出た際の文書。または、出向元機関である文部科学省が、当該人物の出向終了や退職について言及した一切の文書。その他、退職予定者リスト等、当該人物がはじめて退職予定者となった月日がわかる一切の情報。
6 教職員が各高専あるいは高専機構本部に就職する際に、貴法人との間に交わされる労働契約書・雇用契約書等の書式(テンプレート)。加えて、群馬高専前校長の西尾典眞氏および現校長の山崎誠氏に係る労働契約書・雇用契約書等。
2.求める開示の実施の方法(本欄の記載は任意です。)
ア又はイに○印を付してください。アを選択された場合は、その具体的な方法等は記載してください。
○ア 機構における開示の実施を希望する。
(実施の方法) ○①閲覧 ○②写しの交付 ③その他( )
(実施の希望日) 平成30年 5月25日
イ 写しの送付を希望する。
開示請求手数料: 300円 × 6件 1,800円(振込の場合は振り込みを確認できる書類を添付願います。)
決 定 期 限:平成 年 月 日
※
※担当者職・氏名(※印は記入しないでください。)
**********
■高専機構がこれに関してどの程度までの情報を開示し、あるいは不開示としてくるのか、予断は許されませんが、注視していきたいと思います。
【5月11日追記】
機構への手数料振込について、5月8日午前に電話で確認したところ、「項目1で、平成16~29年度ということで14年間分の14件、項目2~4は項目1に含むので0件、項目5は1件、項目6は3件にカウントさせていただく。よって、合計18件×300円=5400円を手数料として振込む必要がある」とのことだったので、同日に振込を行いました。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
その大きな元凶である西尾前校長ですが、未だに黒いベールに包まれたままになっていることがあります。例えば、
・彼のような、教育者としての適格どころか人間性すら危ぶまれる人物がどのようにして校長職に就いたのか?
・そしていつどのようにしてその退職を決めたのか?
・何があって山崎現校長が後任を務めることになったのか?
当会が絶えず追及を行っていたさなかに、水面下で果たして何が行われていたのか、明らかにするべきであると当会では考えました。
↑校長選考に関する法人文書開示請求書を機構宛に簡易書留で5月1日に発送。↑
しかし、そもそも高専機構において校長選考がどのように行われているのか公表されておらず、前提となる知識すら誰も知り得ないものでした。そのため、読者からの要望にも後押しされつつ、校長選考のシステムの問題点を明らかにすることも兼ねて、当会では機構に校長選考に関する質問書を送り、実態解明に努めて来ていました。
○2018年2月26日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専…国立高専校長の選考・任命に関して国立高専機構から回答書↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2573.html
○2018年5月1日:群馬高専アカハラ・寮生連続死問題を追う…国立高専機構からようやく届いた校長選考に関する追加質問書への回答↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2625.html
■こうして判明した、高専機構における校長選考の実態の概要については次のとおりです。特に重要な箇所は二重丸で示してあります。
○機構理事長から、高専、理工系・商船系学部を有する大学、文科省に候補者の「推薦」を依頼する。
○候補者に対しては、選考にあたって、推薦者からの推薦状のほか、経歴・実績・校長に就任した際の考えに係る書類の提出を求める。
○7月以降に推薦の手続が開始され、翌年2月までに書類審査・面接審査からなる選考を行い、3月上旬までに選考結果の通知と着任校内示が行われ、4月1日付で任命する。
○選考にあたっては、教育委員会委員経験者・大学教員経験者・企業の技術職経験者等の外部委員と、機構の役職の内部委員からなる選考委員会がこれを行う。
○例年20名程度の候補者が推薦され、10名程度が校長に内定する。つまり、倍率は概ね2倍程度。
○任命と着任校の決定は理事長が行う。
◎(建前上は)文科省は単なるいち推薦機関であり、そこから来る人物を特別扱いしているということはない。
◎(建前上は)文科省からの出向者に関しても他と同じく書類・面接審査を課している。(建前上は)文科省から天下り、もとい出向で校長になる人物は特にこれといって別枠でなっているわけではない。
◎(建前上は)文科省からの校長候補および校長内定者の扱いは、大学・高専からの他の候補者とまったく同列。(建前上は)出向扱いについても、同機関内異動となる高専出身者以外は推薦機関の意向があれば誰でも可能だが、文科省からはその意向があり、大学からはその意向がないから、前者には適用して後者には適用していないだけ。
■というわけで、少なくとも建前のうえだけでは天下りの批判をかわそうと、文科省と高専機構がタッグを組んで巧緻な仕組みづくりを行っていることが分かります。
とはいえ高専機構が、形式上だけでも文科省出身者に対して大学・高専出身者同様の審査を課しているということは、当然文科省からの天下り校長であっても、書類の上では他の候補者とまったく同じものが残されているということになります。
以上の事実を踏まえて、いよいよ西尾前校長の就任・退職、そして校長交代劇の真相、ひいては校長選考のシステムそのものの問題点に迫るべく、当会では高専機構宛に以下の情報開示請求書を提出しました。
****法人文書開示請求書******PDF ⇒ 20180501ljizilj.pdf
法人文書開示請求書
平成30年5月1日
独立行政法人国立高等専門学校機構 御中
氏名又は名称: (法人その他の団体にあってはその名称及び代表者の氏名)
市民オンブズマン群馬 代表 小川 賢
住所又は居所: (法人その他の団体にあっては主たる事務所の所在地)
〒379-0114群馬県安中市野殿980
TEL:090-5302-8312
連 絡 先:(連絡先が上記の本人以外の場合は、連絡担当者の住所・氏名・電話番号)
〒371-0801群馬県前橋市文京町一丁目15-10
市民オンブズマン群馬事務局長 鈴木 庸
TEL:027-224-8567
独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律第4条第1項の規定に基づき、下記のとおり法人文書の開示を請求します。
記
1.請求する法人文書の名称等
(請求する法人文書が特定できるよう、法人文書の名称、請求する文書の内容等をできるだけ具体的に記載してください。)
1 平成16~29年度の各年における、学校長選考候補者および学校長選考通過者(校長就任内定者)について、その人数、および推薦機関と当時の年齢が把握可能な一切の情報(選考候補者・内定者名簿等)。
2 平成25年度学校長就任者に係る選考(平成24年度実施分)、および平成29年度学校長就任者に係る選考(平成28年度実施分)に関して、選考委員すべての氏名および肩書。また、当該選考に関し、そのスケジュール(特に、書類審査と面接審査が行われた期間や日時)と、面接審査が行われた会場が把握可能な情報。
3 群馬高専前校長の西尾典眞氏が平成24年度に校長審査を受けた際に貴法人に提出された、当該人物に係る文部科学省からの推薦書、および当該人物の経歴、実績、校長に就任した際の考えに係る書類。ならびに、群馬高専現校長の山崎誠氏が平成28年度に校長審査を受けた際に貴法人に提出された、当該人物に係る長岡高専からの推薦書、および当該人物の経歴、実績、校長に就任した際の考えに係る書類。
4 群馬高専前校長の西尾典眞氏および群馬高専現校長の山崎誠氏に係る校長選考に関して、書類審査および面接審査において選考委員あるいは選考委員会が作成・記述・記点した評価シート等の一切の文書。また、選考委員会が両名を校長内定者とした理由がわかる文書。
5 平成28年度末に群馬高専校長(当時)の西尾典眞氏が退職したことについて、当該人物が退職を理事長に届け出た際の文書。または、出向元機関である文部科学省が、当該人物の出向終了や退職について言及した一切の文書。その他、退職予定者リスト等、当該人物がはじめて退職予定者となった月日がわかる一切の情報。
6 教職員が各高専あるいは高専機構本部に就職する際に、貴法人との間に交わされる労働契約書・雇用契約書等の書式(テンプレート)。加えて、群馬高専前校長の西尾典眞氏および現校長の山崎誠氏に係る労働契約書・雇用契約書等。
2.求める開示の実施の方法(本欄の記載は任意です。)
ア又はイに○印を付してください。アを選択された場合は、その具体的な方法等は記載してください。
○ア 機構における開示の実施を希望する。
(実施の方法) ○①閲覧 ○②写しの交付 ③その他( )
(実施の希望日) 平成30年 5月25日
イ 写しの送付を希望する。
開示請求手数料: 300円 × 6件 1,800円(振込の場合は振り込みを確認できる書類を添付願います。)
決 定 期 限:平成 年 月 日
※
※担当者職・氏名(※印は記入しないでください。)
**********
■高専機構がこれに関してどの程度までの情報を開示し、あるいは不開示としてくるのか、予断は許されませんが、注視していきたいと思います。
【5月11日追記】
機構への手数料振込について、5月8日午前に電話で確認したところ、「項目1で、平成16~29年度ということで14年間分の14件、項目2~4は項目1に含むので0件、項目5は1件、項目6は3件にカウントさせていただく。よって、合計18件×300円=5400円を手数料として振込む必要がある」とのことだったので、同日に振込を行いました。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】