アトピー対応ベッド開発 市内建設会社島根大医学部 商品モニター募集
2019年5月23日 (木)配信山陰中央新報
建築リサイクル材などを活用した炭商品を作る出雲市内の建設会社が、島根大医学部(出雲市塩冶町)との共同研究を経て、アトピー性皮膚炎などに対応した「すのこベッド」の商品化に乗りだした。治療のポイントとなる肌の保湿とダニの減少に効くとみており、幼児を対象とした商品モニターを募り、効能を具体的に確認したい考えだ。
すのこベッドを開発したのは、出雲土建(出雲市知井宮町、石飛裕司社長)と関連会社の出雲カーボン(同市下古志町、同)。リサイクル材を木炭にして袋詰めにした商品を販売しており、公共建築物の天井裏などで使われている。
状況に応じて湿気を吸い込んだり、放出したりする特長を生かし、ベッドのマットレスの下に敷くすのこ板を作ることにした。すのこ板の裏に炭入りの袋を貼り合わせることで、マットレスの湿気を取りつつ、部屋の湿度を適度に保つ仕組みだ。
ダニなどが原因のアトピー性皮膚炎に悩む人への効果があるのではないかとみて、2014年から島根大医学部と共同で研究を続けてきた。データを取った結果、すのこ板を使ったベッドでは、マットレス自体の湿度が10%下がり、湿気を好むダニの数が5分の1に減った。
研究に参加した島根大医学部小児科の竹谷健教授(48)は、アトピー性皮膚炎の治療では肌の適度な保湿が重要とした上で「ふとんの調湿とダニの減少で、皮膚に改善がみられる」としている。開発を担当した出雲土建の浅沼友光さん(36)は「研究でデータを明らかにすることによって、病気に悩む人の手助けをしたい」と話す。
両社は、竹谷教授らの協力で、無料ですのこ板ベッドを使ってもらう商品モニターを募集している。病院の診察で、湿疹が一定期間以上続いているとの診断を受け、ダニに対する抗体が陽性だった生後6カ月以上、5歳以下の子どもがいる家庭が対象。ベッドを半年使ってもらい、ダニを採取したり診察したりする。問い合わせは、島根大医学部小児科外来、電話0853(20)2383、メールttaketani@med.shimane―u.ac.jp
2019年5月23日 (木)配信山陰中央新報
建築リサイクル材などを活用した炭商品を作る出雲市内の建設会社が、島根大医学部(出雲市塩冶町)との共同研究を経て、アトピー性皮膚炎などに対応した「すのこベッド」の商品化に乗りだした。治療のポイントとなる肌の保湿とダニの減少に効くとみており、幼児を対象とした商品モニターを募り、効能を具体的に確認したい考えだ。
すのこベッドを開発したのは、出雲土建(出雲市知井宮町、石飛裕司社長)と関連会社の出雲カーボン(同市下古志町、同)。リサイクル材を木炭にして袋詰めにした商品を販売しており、公共建築物の天井裏などで使われている。
状況に応じて湿気を吸い込んだり、放出したりする特長を生かし、ベッドのマットレスの下に敷くすのこ板を作ることにした。すのこ板の裏に炭入りの袋を貼り合わせることで、マットレスの湿気を取りつつ、部屋の湿度を適度に保つ仕組みだ。
ダニなどが原因のアトピー性皮膚炎に悩む人への効果があるのではないかとみて、2014年から島根大医学部と共同で研究を続けてきた。データを取った結果、すのこ板を使ったベッドでは、マットレス自体の湿度が10%下がり、湿気を好むダニの数が5分の1に減った。
研究に参加した島根大医学部小児科の竹谷健教授(48)は、アトピー性皮膚炎の治療では肌の適度な保湿が重要とした上で「ふとんの調湿とダニの減少で、皮膚に改善がみられる」としている。開発を担当した出雲土建の浅沼友光さん(36)は「研究でデータを明らかにすることによって、病気に悩む人の手助けをしたい」と話す。
両社は、竹谷教授らの協力で、無料ですのこ板ベッドを使ってもらう商品モニターを募集している。病院の診察で、湿疹が一定期間以上続いているとの診断を受け、ダニに対する抗体が陽性だった生後6カ月以上、5歳以下の子どもがいる家庭が対象。ベッドを半年使ってもらい、ダニを採取したり診察したりする。問い合わせは、島根大医学部小児科外来、電話0853(20)2383、メールttaketani@med.shimane―u.ac.jp