安来市立病院18床削減、職員13人減、給与見直し 経営改善へ1.2億円抑制
2020年2月25日 (火)配信山陰中央新報
経営が厳しい安来市立病院(広瀬町広瀬)について、市が20日、4月に病床数を18床削減し、130床にする方針を示した。併せて給与体系と職員数を見直し、2020年度の人件費を1億2200万円削減する計画も明らかにした。病床数削減に伴う入院患者の転院はないという。
現在は一般病棟54床、地域包括病棟48床、療養病棟46床の計148床がある。削減するのは利用率が80%台前半の一般、地域包括の両病棟で、一般を10減の44床、地域包括を8減の40床にする。これにより3病棟とも利用率が経営の安定化が見込まれる90%前後となる見通しだ。
人件費にもメスを入れる。給与体系を見直して年間6千万円を削減するほか、一般職を7人減の175人、非正規職を6人減の65人体制に改め、年間6200万円を抑制する。
一方、こうした対策を実施しても経常収益の減少などで、20年度の経常損益は1億1900万円の赤字を見込んでいるとした。
市が同日の市議会全員協議会で方針を説明。職員労働組合と交渉中であることも報告した。
市立病院は患者数の減少に伴う赤字経営が続いており、市は19年度一般会計当初予算から病院事業会計に6億8800万円を繰り出した。3月補正予算案にも1億7200万円の追加負担金を計上している。
市は昨年12月に経営改善と施設老朽化に対応するため、規模を段階的に縮小して病院を新築する方針を表明。今回の計画は経営改善の一環となる。20年度に規模や建設地を本格的に議論する。
2020年2月25日 (火)配信山陰中央新報
経営が厳しい安来市立病院(広瀬町広瀬)について、市が20日、4月に病床数を18床削減し、130床にする方針を示した。併せて給与体系と職員数を見直し、2020年度の人件費を1億2200万円削減する計画も明らかにした。病床数削減に伴う入院患者の転院はないという。
現在は一般病棟54床、地域包括病棟48床、療養病棟46床の計148床がある。削減するのは利用率が80%台前半の一般、地域包括の両病棟で、一般を10減の44床、地域包括を8減の40床にする。これにより3病棟とも利用率が経営の安定化が見込まれる90%前後となる見通しだ。
人件費にもメスを入れる。給与体系を見直して年間6千万円を削減するほか、一般職を7人減の175人、非正規職を6人減の65人体制に改め、年間6200万円を抑制する。
一方、こうした対策を実施しても経常収益の減少などで、20年度の経常損益は1億1900万円の赤字を見込んでいるとした。
市が同日の市議会全員協議会で方針を説明。職員労働組合と交渉中であることも報告した。
市立病院は患者数の減少に伴う赤字経営が続いており、市は19年度一般会計当初予算から病院事業会計に6億8800万円を繰り出した。3月補正予算案にも1億7200万円の追加負担金を計上している。
市は昨年12月に経営改善と施設老朽化に対応するため、規模を段階的に縮小して病院を新築する方針を表明。今回の計画は経営改善の一環となる。20年度に規模や建設地を本格的に議論する。