昼時、旅人が街道をはずれて河原に降りてくる。三度笠を脱いで、振り分け荷物を肩からおろして水辺に近寄る。せせらぎで手を洗い、口を漱ぎ、ついでに顔の汗を洗い落とす。大きめな石塊を選んで腰をかけて、経木の皮に包まれた弁当を使う。たいていは白いご飯の塩おむすびである。これをむしゃむしゃと頬張り、お新香をつまんでポリポリ齧り、竹筒にはいった水で流し込む。全部平らげると、せせらぎのなかの清流部分をみつけ、そこに竹筒を沈めて水を補充して荷物をかついで三度笠を被り、また街道に戻って歩き出す。股旅物の映画やテレビドラマで見掛けるシーンだ。この場面になると、いつも「ああ、おむすび食べたい。いますぐ食べたい」とわたしは思ったものだ . . . 本文を読む
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