『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。・・・(略)・・・』中学生のころ、有名な文学作品の冒頭の文章をいくつか暗記したものである。川端康成の「伊豆の踊子」と「雪国」の冒頭はだからいまでも空でいえる。川端康成はこの高半の「かすみの間」で名作「雪国」を昭和九年から三年間かけて執筆した。宿の建物は建て替えられたが「かすみの間」は高半に残っている。湯沢にある歴史民俗資料館には「駒子」のモデルになった芸者「松栄」が住んでいた部屋が再現されているそうだ。朝、ベランダに出ると朝日が正面左側から昇ってきて「えっ、北はどっちだっけか」と、一瞬見当識を失ってしまう . . . 本文を読む
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