温泉クンの旅日記

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東山温泉 福島・会津若松

2012-01-08 | 温泉エッセイ
  <東山温泉>

「どちらからお越しですか」
 カレー焼きそばを食べて「くるくる軒」を出たところで、隣の食堂から出てきた地元のニコニコおじさんに話しかけられた。ジャケットの柄と、なかの派手なシャツがチグハグでまるで似合ってない。ハッキリ言って田舎やくざという感じ。どうやら一杯呑んでいるらしい。

「横浜からです」
「こりゃまた遠くからありがとうございます。会津若松にいっぱいお金を落としてください。それで今夜はお泊りですか」
 わたしが宿の名前を言うと、
「東山温泉の奥の? あいやぁ~、あそこは乗っ取られたとこだわ。まあいいでしょう」

 なにがいいかよくわからない。それにアンタに言われたくない。
「次の総選挙にはたぶん出馬しますので、もし比例で出るようでしたらよろしく!」
 あら、行っちゃった。政党はいったいどこ? まだ決まっていないのか。会津の名士の末裔だという、変わったおじさんだが人はとにかく良さそうであった。

 東山温泉も、なかなか味なサービスがある。



 会津若松駅の改札を出ると構内にカウンターがあり、東山温泉に宿泊する観光客の荷物を預って宿泊先に届けてくれるのだ。



 手ぶらで、観光できるのだ。駅のコインロッカーを使ったり、また駅に戻ってこなくていい。また、駅を基点に市内を巡る観光に便利な循環バスが「ハイカラさん」と「あかべぇ」と二系統あり、一日乗車券を買うと安上がりだ。





 くるくる軒の傍からその乗車券を使い、近いのだがバスで酒造までいく。


 
 今日は車の運転がないので、試飲をしこたましてしまった。



 鶴ヶ城まで行ったが、酒がほどよく廻りちょっとばかり観光も面倒になってきた。すこし眠くなってきたので、写真だけ撮ってバスで宿に向かう。

 終点である東山温泉のバス停から宿に電話を入れると、すぐに迎えの車がくる。
途中、「滝」の名が付く旅館がやたら多いのに驚く。



 さてここが、あのニコニコおじさんに「乗っ取られた」といわれた宿である。東山温泉は案外と宿泊料金が高い。二食付きでこの宿が一番安かったのだ。

 食事は思ったとおりだが、部屋が広く、温泉が自家源泉、湯量豊富なので予想外に良かった。泉質は硫酸塩泉である。



 この東山温泉は約千三百年前に名僧「行基」によって発見されたと言われ、民謡の小原庄助ゆかりの温泉で多くの文人墨客にも愛された。

 東山温泉では前に「東鳳」に泊ったのだが、湯はこちらのほうが上だろう。



 露天もいいが、内湯のほうが気にいった。
 このお湯なら、チェックアウトぎりぎりまで何度でもはいってやろうと決めた。
 

   →「カレー焼きそば」の記事はこちら

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